狐の王国


2005年05月03日(火) [過去の今日]

#1 席を譲らなかった若者

少し前にあちこで話題だった。すぐ俺も反応したかったのだが、なにやら重大な問題をはらんでるような気がして、少し寝かせることにした。

この人たちに気づいたのは、この高齢者組の男性が「最近の若い者は年寄りを立たせても平気なんだから」「ちょっと前は罪悪感からか寝たふりをしたもんだが、最近じゃ寝たフリもしないからふてぶてしい」などと、かなり大きな声で話しているのが耳に入ってきたからだ。

(中略)

「あんたたちさぁ、山は歩けるのに電車では立てないの? それっておかしくない? 遊んできたんだろ? こっちはこれから仕事に行くところなんだよ。だいたいさぁ、俺みたいなヤツが土曜日も働いてあんたたちの年金を作ってやってるんだって分かってる? 俺があんたみたいなジジイになったら年金なんてもらえなくて、優雅に山登りなんてやっていられないんだよ。とにかく座りたかったらシルバーシートに行けよ」

この指摘は実に的を得ている。それが故に老人たちも反論できずすごすごと去って行ったのだろう。だが引用元のblogの作者さんは、後日 『この若者が2、3年前にいまと同じ立場にいたら、果たして年金の話なんて持ち出したんだろうか?』 と書いている。まさに俺がなんとなく感じた問題は、ここにあることに気付かされた。

年金問題が騒がれはじめたのは、本当に最近の事だ。数年前なら払わない奴がおかしいと思われてたかもしれない。だが、高齢者社会が近付くにつれ、若い世代の間で一つの認識が形成されていった。いわゆる 勝ち逃げ論 である。大きな変化が無ければ、今の50代以上は勝ち逃げが可能であろう。若いときには高度経済成長、年を取っても年金が支給され、悠々自適に死んでいける。

こういう認識の元、20代30代の人間には「アイツらはいい時代に生まれた、オレらは不遇の時代に生まれた」という考え方が成立する。とくにバブル崩壊後にバイトも無ければ就職先も無いような状況で高校大学を過ごして来た世代 *1 からしてみれば、恨めしいのは当然であろう。ましてやバブル崩壊に導いた今の50〜80代に対しては、相当の恨みつらみがあると思っていいのではないだろうか。 彼らからしてみれば、暗い未来と今までの人生の負債は自分の責任ではなく、すべて老人たちが作り上げて来たものであり、その老人たちは責任を取ること無く死んでいくのだ。そして責任を取ってどうにかしなければならないのは、若者なのである。そりゃあ頭に来るというものだ。

ここで「老人をいたわる」という倫理観が崩壊する。社会を作り上げてきてくれた恩人、という考え方が崩壊したからだ。若者から老人を見たとき、社会を崩壊させて修復もせず逃げ去る大悪人なのだから当然だ。老人は尊敬しいたわるべき存在ではなく、卑下し憎むべき存在なのだ。

そう考えたとき、老人に席を譲らない若者の気持ちが手に取るようにわかるのではないだろうか。50代以上の人間たちが責任を取らない以上、彼らの気持ちは変えられないのだと思う。

「彼ら」と言ったが、こういう考えに至ったということは、俺の中にもそのような気持ちが存在しているということに他なるまい。さてはて、どうしたものか。

(@563)


*1: この世代にひきこもりだのNEETと呼ばれる人々を生み出してるのは偶然ではあるまい。
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2005年05月05日(木) [過去の今日]

#1 幸せの定義

大学で教わった範囲じゃ、「人は誰しも幸せを求める」という幸福論が9割だか99%だかを占めてるとか。で、その幸福論において「幸福とは何か」という問いに「快楽」という答えを出すものが8割だか9割だかを占めてるんだとか。で、この 幸福 = 快楽 という考え方を快楽主義と呼ぶ、と習った気がする。

で、快 = 善、苦 = 悪 という考えの元、最大多数の最大幸福だのなんだのが生まれて来るわけなんだが、ギリシャ時代からずーっとこんなんなんだよな。プラトンの本でもソクラテスがプロタゴラスとの対話でこの考え方を主張してたりする。

快楽主義の特徴的なところは(全部がそうかは知らないが)、快楽の中身を問わないところなんだよな。パチンコで得られる快楽も、読書で得られる快楽も、山登りで得られる快楽もいっしょくた。だからアリスティッポスみたいに豊かなときは娼舘に通いまくり、貧しいときは食事なりなんなりに快楽を見いだし、いつも同じように幸せな顔をしてるということができる。

さて、こんな考え方が2500年も続いてなお人は幸せになれてないわけで、快楽の質を問う時代に移行するべきなのか、従来の快楽主義の考え方の浸透を促すべきか、はたまたまったく違うアプローチがあるのか。誰か、とりあえず答え出してみない?

(@752)

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2005年05月07日() [過去の今日]

#1 性別に言及されないことの幸せ

圏外からのひとこと でハッケソ。

なんかおかしいな、と思うのは、運転士はすでに「これだから若者は」とか「若者には任せられない」とか言われてるはずなんだよね。なぜ性別だけをそこまで気にするのかが、俺には理解できない。

そもそも男だって女ばかりのところに行けば「これだから男は」「男には任せられない」とか言われるわけで。その集団のメインストリームから外れてる存在は、その外れてる特性をもってああだこうだ言われるのはごく普通の事だわな。その是非はともかく *1 として。

結局のところ、女性が性別コンプレックスに陥りがちなのは、男社会の職場が多いということなんだろうなあ。女性の社会進出だのなんだの言っても、まだまだ絶対数は少ないということなんだろうか。

もっとも、ホントにほとんどの職場が男女比50:50になってしまったら、子供もいなくなってしまうだろう。そうなれば国として終焉を迎えざるを得ない。国がそれこそシングルマザーでもやってけるような体制を整えるようなこともでないかぎり、女性はほとんどの職場でマイノリティのままなのだろう。それを動かせるのは、女性の世論しかあるまい。

もっとも:

性別によって適した職業というのがないわけじゃない。男性のエステティシャンには抵抗がある人も多いだろうし、それは売り上げに直結してしまう問題だ。最近は平然と女性が働いててびっくりするが、深夜営業の店員は男性じゃないと危険すぎるだろう。夜遅くに帰宅するような仕事も、女性につかせるのは平和ボケしてるとしか思えない。犯罪者に性差別するなって言って聞いてくれりゃいいんだけどね。

個人的に女性が増えて欲しいと思う職場:

産婦人科……。エロ医者少なくないぞ、けっこう。

(@308)


*1: 本来議論されるべきは性別よりもこちらだわな。
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#2 BARホンダ、2戦出場停止のバックグラウンド

そういうわけで、スペインGPとモナコGPでBARホンダの姿が見られなくなったわけだが、非常にひっかかる裁定だとは思わないだろうか。レーススチュワードがOKを出した車検にも関わらず、FIAがいきなり横槍を入れる形での出場停止処分。いくらなんでも強引すぎるとは思わないだろうか。

さらに、 NIFTY F1の記事 によると、ミハエル・シューマッハのコメントとして以下のような文が掲載されている。

「競争力ある2台のマシンがグリッドに並ばないというのは残念なことだけど、事はあまりにも政治的なものだからコメントはできないよ。 せっかくの表彰台が無効にされてしまったバトンは可哀想だけど、次また頑張って欲しいね」とはシューマッハ。

政治的、そう「政治的」な事なのだそうだ。翻訳文であるので実際にかの皇帝がなんと言ったかはわからないが、俺はこの「政治的」という言葉が非常に気になる。ミハエルは何かを知ってるのではないかという気になる。

もし、本当に言葉通り今回の処分が政治的なものだとしたら、いったいその裏側はどうなってるのだろうか。BARホンダが出場停止になって得をする存在とは、誰なのだろうか。

ウィリアムズ説:

まず思い付くのはウィリアムズが仕掛けたという説だ。昨年からウィリアムズは、BARホンダが擁するジェンソン・バトンを欲しがっていた。確かに華は無い *2 ものの確実にポイントを得て来るレーサーであるし、ウィリアムズとしても欲しいのだろう。今回の裁定により、 BARはパフォーマンス条項をクリアできなくなる 可能性が高い。そうなればバトンはBARの契約から解放され、ウィリアムズに移籍できる。しかもウィリアムズは成績を理由に安くバトンを買い叩く事が可能だろう。ウィリアムズは今回の処分できっと得をするはずだ。

トヨタ説:

次に思い付くのは、トヨタ説だ。ご存知の通り、トヨタはヨーロッパ市場での自動車販売成績を上げるためにF1に参戦している。だとすると、同じ日本車であるホンダには絶対に負けられないはずだ。今年は順調にホンダより前にいけるかと思えば、復活の兆しを見せ始めたBARホンダ。ここは叩き潰さねばならないだろう。トヨタはBARホンダの出場停止で得をするはずだ。

ミッドランド説:

最後に某と話してて浮上して来たのが、ミッドランド説。ジョーダンチームを買い取り、ミナルディには負けない程度のこの弱小チームだが、ミッドランドは本気でF1をやろうと思ってるに違いない。しかし、ミッドランドに足りないものはエンジンだ。勝てるエンジンが必要なのである。今使っているトヨタエンジンには実績が無い。

そこでミッドランドはホンダエンジンに目を付けた。ホンダは最強を誇った実績もあり、現状のF1エンジンを見渡してもそのパワーはトップクラスだ。BARというチームのダメさを露呈させ、こちらにエンジンを供給すればBARよりもいい成績を出して見せると主張すれば、あるいはBARを売りたがってるBATと交渉し、ホンダとのパートナーシップごと、BARを買い取れば……。

これはさすがに妄想すぎるだろうか。

(@382)


*2: モデルもやれるルックス、という華はあるが。
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2005年05月09日(月) [過去の今日]

#1 名古屋巻き

先日、ドライブしていたら、後ろに乗っていた子供たちが「お蝶夫人ごっこ」をやっていて大笑い。よく知ってるなー。

それはともかく、あのお蝶夫人の縦ロールの髪型を、子供たちが「名古屋巻き」と呼んでいた。なぜに名古屋。お蝶夫人のセリフが「いきますわよ、よくって?」から「いくだぎゃあ、ええかね?」になっちまう。

そしたら、 ご当地巻き っていう髪の毛の巻き方があるんだってさ。名古屋巻きってのはそのうちの一つかね?

しかし、小学生とは言えさすが女の子。ファッションには敏感なのだねえ。

(@258)

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#2 マスゴミ

某掲示板付近ではマスコミの事を「マスゴミ」と呼ぶ。ゴミをまき散らし、夜中までヘリを飛ばして救出作業を妨害したり周辺住民に迷惑をかけ、遺族の涙の映像を撮影せんがためにあの手この手を使って一般人を巻き込む。そして叩ける存在は自分の事を棚にあげて徹底的に叩く。

まあ、当然ゴミ扱いされてもしょうがない事をしてきてるわけだが、 アカ日新聞がコククジラを殺そうとしてる という話に呆然。

マスコミは必要な存在だが、それをきちんと批判できる存在が今まで無かった。blogという形式のウェブサイトはそれを比較的簡単にできるメディアだ。blogジャーナリズムともいうべき情報伝播のあり方が、もっと広まるといいなと思う。

……というか、すべての新聞社のニュースサイトはトラックバックを受け付けるべきだな。こうした情報はトラックバックによって新聞社のサイトに入るようにしなくてはなるまい。この手の技術物では先んじてきた実績のある 朝日新聞社 にこそ、やってもらいたい。

(@313)

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#3 IEたんはoverflowがお嫌い?

IEユーザーの方から連絡を頂いて、このページの表示が崩れてるとのこと。簡単に対応できるものならしてみようと検証。ちょうどWindows立ち上げてたしな。

で、どうやらPRE要素がoverflow起こしてると、サイドバーの横に本文が来ず、下に行ってしまうということらしい。で、pre要素にoverflow: scroll;を指定。が、Firefoxでは問題なくスクロールバーが出現するものの、IEでは出ない。謎。

で、よくぐぐってみたら、IEはwidthを指定してないとoverflowが効かないらしい。めんどうな。で、width: 80%; overflow: scroll; で解決っぽい。

しかし、どうせ横スクロールが出るなら全体を横スクロールしたほうが見やすいと思うのだけどなあ。

(@397)

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#4 Firefox 1.0.3 に最高レベルの脆弱性

ぐは……file.launch()ってなんだよ。

まあ、要するにXULアプリはもちろんローカルファイルの読み書き実行ができるわけなんだが、その関数がXPIインストールの時にも使えてしまう、という感じなのかな。これはひどいなあ……。Firefoxがこれでどうやって対応するのかが見物。

とりあえずしばらくJavaScriptオフにして暮らすか。

(@436)

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#5 壊れずの銀矢駆け抜くコロセウム──スペインGP

というわけでスペインGPなのだが、まさかマクラーレンが壊れないとは思わなかったなあ。信頼性確保してきたってことだろうか。スピードはルノーより圧倒的に上だったのは前からだし、今後はライコネン旋風が巻きおこるのかな。

しかし忘れちゃ行けないフェラーリ。今回はどうやら何かを踏んでタイヤを失ったようだが、タイムは悪くない。予選1回目こそトップから0.5秒も遅れているが、レースディスタンスの半分を走り切るだけの燃料を積んでトップから1.7秒落ちはたいしたものだろう。しかも31周目には1分15秒648というラップを叩き出している。これはファステストであるフィジケラの1分15秒641とわずか7/1000秒差でしかない。F2005は決して遅いわけじゃないのだ。しかも次はミハエルの得意コース、モンテカルロ。期待せずにはいられないだろう。

それに、今のフェラーリは、このまま黙って引き下がる程甘いチームじゃなくなっているはず。必ずや選手権に絡んで来るだろう。そのとき、アロンソやライコネンと堂々とワールドチャンピオンを賭けて戦ってくれるはずだ。

願わくば、そこに琢磨の姿があらんことを。

(@736)

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#6 運の悪い佐藤琢磨

で、あまりにも悪運が付きまとう琢磨だが、ついにその原因が明かされた。

こちらのサイト に「佐藤琢磨、男性、未婚、40歳未満」と入れて見ると、

主運 ;当人の一生の中心を司ります。結婚により姓が変わると主運も変わりますが、中年以降に強く現れます。

34画:破壊波乱、悲運の霊位を示す最凶数
散る、乱れる、壊れるの暗示のある悲運数で、事故遭遇や身内のトラブルなどが起きやすく、事業の倒産、病弱など肉体的・精神的に薄幸の傷心が続き、晩年孤独に終わる悲運数とされています。(可能であれば改名された方が宜しいです。)

主運にこの数字が現れているあなたには、特に強く作用しますので注意が必要です。

まさに「な、なんだってー(AA略」である。

そういうわけだから、琢磨よ、すぐに改名するのだ。そしたら勝てる(ホントか?)。佐藤 → 佐東 だけでもかなり運勢よくなるしな。

(@745)

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#7 ミナルディ

あれ、走ってたのか、スペインGP。

(@775)

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2005年05月11日(水) [過去の今日]

#1 誰だよ食ったの

わらかすな、ボケ。夜中に吹き出しちまったろ。

(@787)

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#2 政治に使われる兵士の気分は最悪だろうなあ

眠れないのでこんなことを考えるのかもしれないが、プロの兵士であればあるほど、政治に使われるのはプライドが許さないんじゃないだろうか。

捕虜として考えればいいのかもしれないが、捕虜を引き渡すことを条件に撤退を迫る軍隊なんて聞いたことが無い。そんなふうに扱われるのは、捕虜としても不本意すぎやしないだろうか。

やはり、相手はテロリストなのだなと思うのはそういうところだ。自らを誇り高き戦士であると言うならば、その戦いも誇り高くあってほしい。敵の誇りを踏みにじり、テロリストなどと呼ばれるような戦い方に、誇りは無い。

そういう意味ではアメリカ軍の戦いにも誇りは無いのだが……。捕虜の扱いがひどすぎるという点では同じと言わざるをえないのかね。

(@807)

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2005年05月16日(月) [過去の今日]

#1 ミートソース週間

やっと終った。ちょっと肉屋さんにミートソースを作りたいので合挽きが欲しいと言ったがために、巨大な挽き肉の塊を持ってきて「ウチの分もヨロシク!」とかいうオチを付けられてはや半月。ようやくすべての肉塊(と表現するほかない)をミートソースにできた。やはり巨大な鍋でまとめて作るべきだったろうか。それでも6人前ずつ作って来たのだが。

しかし、冷凍庫がミートソースで埋まってしまったな……。早く配らねば。

(@798)

ちなみに、レシピ:

いつも参考にしてる TOMATO&BASILのミートソースレシピ を元にしてる。でもベーコンとブイヨンは使ってない。そんかしニンニク、タマネギ、ニンジン、セロリはすべて鍋に入れてから火にかける。さらにナスとしめじ、えのきも入れる。これで充分味が出て、ブイヨンに頼る必要は無い。ベーコンに頼る必要が無いのは、挽き肉がうまいからだろうけども。

(@804)

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#2 腹くくるべきか……

なんかいろいろ限界感じちゃうなあ。そろそろ腹くくって手続き始めるべきなんだろうか……。自分の中で前提条件としてたものがクリアできてないのだが、その前提条件のクリアのためにも手続きを始めるのはいいのかもしれない。ううむ。

(@981)

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2005年05月18日(水) [過去の今日]

#1 小林可夢偉

フォーミュラ・ルノー で優勝、ポイントランキング2位の日本人だそうだ。 トヨタの支援を受けてる ようだな。まだ18歳か。

さて、ここで気になるのが"あの法則"。そう、日本人F1ドライバーは変な名前の奴が多い。亜久里、高千穂、右京と、珍しい名前が並ぶ。ここに可夢偉という名が連なってもまったく不自然じゃない。いやはや、楽しみだこれは。

しかし、 小林可夢偉の公式サイト は寂しすぎるぞ。ちったあ手を入れろ。

(@042)

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2005年05月19日(木) [過去の今日]

#1 僕やはてながPerlを選ぶ理由

感動した。そうだ、お行儀よくなんてしてらんないんだよ! 考えながら書くというスタイルにperlはぴったりだ。それでいいじゃないか、と言い切ってしまえるのはいいことだ。

(@795)

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2005年05月20日(金) [過去の今日]

#1 ガンダムな時代

車のCDプレイヤーが壊れてるので、運転中はたいていラジオを聞いている。CDだとどうしても好きな曲しか聞かないし、ラジオは思いがけない曲や発言に巡り合う事もあってなかなか楽しい。

今日はたまたま聞いていたラジオでスターウォーズの話をしていた。リスナーからのメールでスターウォーズとガンダムは同世代だとか共通点があるとかいう話を読み上げた後、女性のパーソナリティは自分のガンダム体験を熱く語り始めた。そう年を食ってそうな声でも無いのだが、一応ガンダム世代らしい。

まさかラジオのパーソナリティで、しかも女性がガンダムを語るなんて場面に出くわすとは思わなかった。少なくとも90年代くらいまでは、アニメを語るのはオタクだけであり、公共の電波に乗るような人がガンダムを語るなんて考えられなかったようにも思う。だから、その女性パーソナリティがあまりに自然にガンダムを語るのを聞いて、軽い驚きを感じたのは否めない。

今、ガンダムは一つのジャンルとして存在しつつある。秋葉原デパートの階段の踊り場には各階の売場案内があるが、そこには「ガンダム」の文字がある。「DVD」でも「本」でもなく、「ガンダム」である。ガンダムの名を冠した作品はアニメだけでも十以上にものぼり、サイドストーリーから完全オリジナルまで様々だ。プラモやゲーム、漫画なども合わせればとんでもない数になる。また、それが売れ続けている。

こうした時代の雰囲気が、あの女性パーソナリティにガンダムを語らせたのだろうか。Ζガンダム以降の商業色の強まったガンダムには興味を示さない人も、ガンダム世代には多い。しかし、その広まりを見るにつけ、ファースト体験者として言いたくなる事も出てくるということだろうか。

ちょうどこのラジオを聞いたのは、出かけたついでに∀ガンダムの映画版のDVDを借りにレンタルビデオ店に行った後だった。しかし、∀ガンダムはVHSはあるもののDVDは無い *1 。この作品の評価が低いとは聞いてたが、このガンダムブームのさなかにDVDが入らない程だとは思わなかった。

先述のように、ガンダムはΖガンダムからプラモ屋の思惑で作られて来た *2 ものだ。そのΖガンダムを「毒」と称した人もいる。ガンダムの監督である富野由悠季が、この毒で壊れたというのである。確かに、Ζの終り方一つとっても毒としか言いようがないかもしれない。だから、ファースト以外に興味を持てないガンダム世代は理解できる。しかし、そういう人にも∀ガンダムは見て欲しいなと思う。俺もこれを見るまでは、ファースト以外のガンダムには興味が湧かなかった。映画三部作ですら見てなかったのである。

ガンダムはプラモ文化の中でどんどんスタイリッシュになり、アニメもそれに追従するようにスタイリッシュなガンダムが作られて来た。そこにファーストガンダムにも似た、どこか垢抜けない髭のある∀ガンダムは、「ガンダムファン」と呼ばれる人間にはまったく受け入れられなかったのだろう。そしてガンダム世代にはファーストでないガンダムとして興味を持ってもらえなかった。

そのように評価の低い、というより評価の機会すら与えられなかったとすら言える∀ガンダムだが、実は非常にいい作品である。一つの作品としておもしろい事はもちろん、この氾濫するガンダムすべてに一つの決着を与えている。ファーストで語られた「人類の進化」であるニュータイプもそこにはいない。あるのは人、人、人である。「やはり我々は人間だった」と富野監督はこの∀ガンダム放送当初のインタビューで語っていた。∀は、ガンダムに対する富野監督ご自身なりのけじめなのだろう。そのけじめを、我々ガンダム世代は受け取ってやらねばならないのではないだろうか。

(@687)


*1: 俺の部屋にはVHSデッキがないので、DVDでないと見られないのである。
*2: それ以前は別のおもちゃ会社の思惑で作られてただけだと言えばそのとおりだが。
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#2 2002年度上智大学ソフィア祭 富野由悠季講演会「ガンダムから君へ」

たまたま見付けた富野由悠季の講演録。しかし、 GeoCitiesのリニューアル で近く削除されるらしい。とりあえず手元には保存しておいたが……。

(@786)

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2005年05月21日() [過去の今日]

#1 mga-vid on linux 2.6.11.10

あり? なんか使えなくなってるな。

mga_vid: Unknown symbol remap_page_range

むーん。

(@936)

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2005年05月22日() [過去の今日]

#1 MASTERキートン復刊リクエスト

blogmap -> narinari.com -> MASTERキートン復刊運動 でハッケソ。

まさか絶版になってるとは思いもよらなかったなあ。とっとと復刊してもらいたい。

(@177)

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#2 ぐっすり

モナコGPを楽しみにしてたのに、うっかり寝てしまった。起きたら夜中の3時ごろで、念のため録画しておいたモナコGPを鑑賞。退屈になるかと思ったが、終盤はかなり楽しめたな。

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#3 受け継がれ続く歴史のお祭りに 心に悼む君の王様──モナコGP

予想が外れた。フェラーリのことである。

フェラーリはどう見ても予選で前に出られない事は、フリー走行の時からわかっていた。しかし、タイヤに熱が入ればトップにも劣らないタイムが叩き出せることも、わかっていた。

だからフェラーリは思い切った3ストップ作戦に出る、というのが俺の予想だった。これなら前の車に引っかからず、速いペースでラップを刻める。結果、表彰台くらいは持っていくのではないかと思ってたのだが、他のチーム同様の燃料をかなり積み込んだ状態での1ストップ作戦が実際のところだった。

結局は遅い車にひっかかり、運よくポイントは獲得できたものの7位と8位。なぜ3ストップ、あるいはせめて2ストップを選ばなかったのだろう。決勝のペースに自信があるなら、その方が速いはずだし、実際に今まではそうやってピット作戦をもってして前に出るレースをしてきたチームなのに。検討してないはずは無いので、シミュレーションで相当悪い結果だったのか、それとも他のチームが2ストップを選ぶと思ったのか……。

フェラーリ以外に目を向けると、マクラーレンとトヨタが恐ろしいパフォーマンスを発揮してる事がわかる。それはもちろん圧倒的な速度を見せつけてポール・トゥ・ウィンを飾ったキミ・ライコネンもそうだが、それ以上にファン・パブロ・モントーヤとラルフ・シューマッハである。この二人は最後方グリッドからの出走なのに、いつの間にかどんどん順位をあげ、5位、6位で入賞。マクラーレンはともかく、トヨタまでがここまで速いとは思わなかった。

また、ウィリアムズの強さにも驚いた。最強とも思われたルノーを抜き、見事な2-3フィニッシュ。あのヌーベル・シケインでのアロンソの行動は卑怯すぎる。もう少しポイントリーダーらしく正々堂々と戦えんものか。

もっとも、そのルノーだが、序盤からリアが滑りまくってた。最初の数周を見ただけで、タイヤが持たない事は明らかだった。アロンソに勝利のチャンスは無い。が、その状態のアロンソを抜けたのがウィリアムズだけというのは、いかにも情けない話である。

が、マクラーレンが圧倒的な速度を持ち、ルノー、ウィリアムズがそれに追従してる今、チャンピオンシップはおもしろい方向に流れそうだ。フェラーリもこのままでは済ますまいし、トヨタも調子を上げてる。今季終盤、この5チームが百花繚乱、激しい戦いを演じてくれるのではないだろうか。それを期待したい。

ジャック:

TVじゃボロクソに言われてたジャックとマッサのチームメイト同士のクラッシュだけども、 コメントを見る と、マッサが悪いと認めてるらしい。ジャックはいい仕事してるな、最近。

BAR:

まあ……出てないチームに何を言うこともないのだが、来週のニュルブルクリンクは琢磨が得意とする高速コーナーがたくさんあるサーキット。ここで復活できなきゃBARホンダは終りだな。

(@899)

忘れてた:

トゥルーリはよくやった。偉い。サスペンションを壊したとはいえ、意地っ張りのフィジケラをよくロウズで抜いた。レーサーたるものあれくらいの気概を見せてもらいたいもんだ。琢磨と並んでファイターかもな、トゥルーリは。

(@998)

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2005年05月23日(月) [過去の今日]

#1 shutdownの時刻指定

へー、BSDとGNUでtime引数の書式が違うらしい。nowしか使ったこと無いから知らなかったな。

FreeBSDの日本語マニュアル を見ると、

以前との互換性

以前との互換性のため、2 つめの書式で時と分をコロン (``:'') で区切ることができます。

だそうで、昔はhh:mm形式しか無かったのかな。+m形式はBSDもGNUもサポートしてるみたいだが、yymmddhhmm形式はBSDだけか。大して重要な機能でもないから、誰も実装しないんだろうなあ。

(@008)

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#2 狐のコンピューティング更新

ライセンスは何選ぶ? を追加。

いろいろ突っ込みどころがあるだろうから、気付いたらメールください。

(@299)

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2005年05月25日(水) [過去の今日]

#1 価格.com再開

SQLインジェクションが原因とな。どういう意味なのかわからなかったので調べてみると……は? ようするにサニタイズ漏れ? はあ、 最高レベルのセキュリティ ってそういうことなんだ……。高度な攻撃とも書いてあるが……。

大きな規模になると入力のサニタイズじゃおっつかない ようだが、俺みたいなちっこいプログラムしか書かないような人間にはサニタイズは基本中の基本。それだけにあきれることこの上ないのだが、世の中にはこういうプログラムが多いのだろうなあ。で、 そのコメント では「サニタイズ」という言葉を持ち出すセキュリティ屋は信用するなとか言ってるけども、結局やってることは「出力値をサニタイズ」だよねえ。そういうふうにコメント付けておこうかな。

サニタイズする場所:

規模云々の問題じゃなく、入力値をサニタイズするか出力値をサニタイズするかはけっこう悩むことが多い。入力より出力の方がたくさん発生するんだから、処理を軽くするためには入力でサニタイズしたほうがいいと思うのだが、ユーザーからの入力を「改竄」したくないという思いもある。

まあ、先の ./-jのコメント をもってきて「出力値をサニタイズするのが正しいんですよ! 処理が増えるのはしょうがないんです!」と主張しておくという手もあるな。

(@013)

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#2 v6fix.net

d-uで教えてもらった のだが、IPv6関係でおかしな挙動を示すネームサーバなんかをタレコむ場所があるらしい。 こちらにメールアドレスが書いてある ので参照のこと。

(@523)

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2005年05月26日(木) [過去の今日]

#1 ルノーは空力に頼った車

ふーん、低速コーナーが苦手、つまり足回りの熟成が足りないのかなと思ってたけど、そういうことか。

しかしだとしたら今までも低速区間では遅かったはず。 マレーシアの第1セクタ なんかはダブルヘアピンかというようなきつい1〜2コーナーと、あとは全開で右に曲がってストレートエンドまでという区間。ここでルノーが遅ければそのとおりかと思ったが、やけに速いな。見た目よりスピード高いのかな、セパン。

今週末のニュルブルクリンクも序盤のテクニカルセクションを抜ければ中高速コーナーばかりといってもいいし、ルノーは強いだろう。しかしカナダやアメリカは難しいかもしれない。というのは、高速コースというのはダウンフォースを減らして走る上にシケインが設置されがちなので、足回りをかためてないとそういうところでタイムロスしてしまう。典型的なのはモンツァだけどもね。

で、しかもアメリカ大陸ラウンドから帰ってきた後はフランスGP。ルノーの地元としては絶対勝ちたいだろうし、ここに焦点を合わせてくるだろう。自然アメリカラウンドは疎かになり、ヨーロッパGPを逃すと7月までルノーにチャンスは無い、と予想する。

つってもあんだけマクラーレンが速いとどのみちチャンスは無いかもなあ……。

(@000)

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#2 点在するドキュメント

/.-jのコメントPDF Downlaod なるプラグインを見付け、早速ゲット。しかし、他のアプリケーションで開くボタンがない。ボタン一つでダウンロードしてacroreadで開いてくれると便利なんだけどな。

と思って朝のコーヒータイムにもげもげとソース読み。XULアプリをいじくるのはあんまりやったことがないし、そもそもECMAScriptをちゃんと勉強してないのだが、感触としてはなんとかなりそうかなー。

と思えば大間違い。ECMAScript(JavaScript)とXULとXPCOMを個別に調べなきゃならなくて、非常にめんどう。コーヒータイムハックできる程気軽じゃなかった。どっかひとまとめに解説してくれてるサイト無いのかなあ。そういうサイトがあると、XULアプリは一気に広まる気がする。ドキュメントは点在するよりまとまっていたほうがいい。

そのへんナイスなのはやはり PHPマニュアル だよなあ。これくらいナイスなドキュメントがあると、俺みたいな三流プログラマ *1 でもちょっとしたアプリが作れたりするんだよなあ。

(@044)


*1: 単なるめんどくさがりだろという本質は突かないように。
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#3 巫女apt-line

からの指令がくだり、念願の巫女apt-lineを作ることになった。

deb ftp://www.mikomoe.com/debian unstable main
deb-src ftp://www.mikomoe.com/debian unstable main

年末の 巫女ぐにょ にも収録したCannaのCVS版とか、shionベースのCanna用辞書canna-misao、それから日本語フォント用のパッチを当ててビルドしたxft2とfontconfigがある。

ちなみにsarge向けのバージョンではなかったりする。つまり、次の巫女さんはetchな巫女さんですよ、ということで。

(@317)

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#4 カカクコムは情報をきちんと公開すべきだ

これが悪しき前例になりかねん、という話。

同会見において穐田社長は,「できる限りのセキュリティ対策を施したが,結果的に不正アクセスを許した。このため問題がなかったとは言えないが,(カカクコムに)過失はなかったと考えている」と発言した。本当なのだろうか。もしこの発言が正しいとすると,きちんと対策を施しているサイトでも,サイト上のプログラムを改ざんされる可能性があるということだ。“恐ろしい”攻撃だ。そのような攻撃に関する情報を共有しなくてもよいのだろうか。

未知のセキュリティホールを突かれたというなら即座に公表する必要があるだろう。その対策を広めなくては被害がどんどん増えるばかりである。 しかし、カカクコムの対応としては公表せずに済ませるという。で、実際に既知のセキュリティホールはふさがれてたのかどうかわからないぞこれは、という警鐘なわけだな。

まあ、 サイバーノーガード戦法 なんてのもあるが、顧客情報の流出だけなら個人情報保護法で守られる。この戦法の本質は、「セキュリティホールは利用する方が悪い」「不正アクセスはアクセスしたほうが悪い」という平和ボケ極まりない考え方なんだわな。

けどねえ、針金でつんつんすりゃ開いてしまう鍵の自動車を売っておいて、針金でつんつんする奴が悪いなんて言う会社の車、買おうと思う? そりゃ悪いに決まってるけども、だからって針金でつんつんするだけで開いちゃう鍵を作った責任が無くなるわけじゃないだろうよ。

隠すことによるセキュリティは意味が無い、というのはよく言われることで、漏れた瞬間セキュリティが崩壊する危険性をはらんでいる。針金でつんつんすればこの鍵は開く、という情報を隠しておいても、それを知ってる者が存在する限りどこかで漏れる。ましてや実際に犯罪に利用されてるとあっては、犯罪者同士の横の繋がりで情報がすでに出回ってると考えるのが妥当だ。そうしたことが次の犯罪に結び付くのは、想像に難くない。

こちらのサイト でもサイバーノーガード戦法疑惑を持ってるようだな。まあ、そりゃみんなそう思うか。

(@362)

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2005年05月27日(金) [過去の今日]

#1 mgaドライバ

Matroxから拾って来た4.1を使ってたのだが、Xを終了させるとフリーズしたり、glxが動かなかったりと不具合続出。debianに入ってるドライバに入れ換えたらglxも動くし安定した(ように見える)が、なんとなく色が薄くてもやっとしてるようにも見える。ドライバ関係あるのか?

(@276)

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2005年05月28日() [過去の今日]

#1 Linuxはパフォーマンスに問題がある

えーっと、

また、パフォーマンス上も問題があって、実際にLinuxでサーバを組んで、30万個のファイルを置いてみたら爆発的に遅くなった挙句、ハードディスクが焼け死ぬという事態をひきおこしてしまい、以来なるべくWindowsサーバを使っています。

これどのファイルシステムの話だろう。Linuxって一口に言っても10以上のファイルシステムをサポートしてるわけで、どれの話かわからんとなんとも。まあ、ハードディスクが焼け死んだのはハードウェアの不良としか思えんが。

というか、こういう情報はどっかに投げておいて欲しいなあ。まあ、この人はOSに関してはお客さんでいたいらしいから、そういう協力はしてくれないんだろうな。

ユーザーを突き放してるのではなく、協力を呼びかけてるOSなんだと思うがね、GNUもLinuxも*BSDも。お客さんでいたい人には使えないOS、というのは同意。

(@507)

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#2 サイバークロスカウンター

わっはっはっ、サイバーノーガード戦法を越えたサイバークロスカウンターか、まさしくそんな感じだな。いやあ、カカクコムがこんなネタ提供してくれるおもしろサイトだとは思わなかった。

(@664)

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2005年05月29日() [過去の今日]

#1 ルクセンブルク

本日F1ヨーロッパGPが行われるニュルブルクリンクというサーキットは、以前ルクセンブルクGPという名前で開催してたことがある。本家ドイツGPの行われるホッケンハイムよりも、ドイツの英雄ミハエル・シューマッハの生家に近く、コースの面白さもあってなかなか盛り上がるサーキットだ。

で、それでルクセンブルクという国の名前が脳味噌の片隅に記憶されてたわけだが、先日ショップでDVD-Rを物色していたら、原産国がルクセンブルクになってるものがあった。たいてい台湾なのにめずらしいなと思って気になってたのだが、 どうやらTDKの工場がある 模様。ルクセンブルクはヨーロッパ最大の磁気テープ生産国だそうで、TDKのビデオ用テープを製造してたようだが、DVD化の流れに押された形かね。これも時代か。

(@453)

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2005年05月30日(月) [過去の今日]

#1 「オープンソースだから無料にしろ」に対するたとえを使った反論

ううむ、こんなまわりくどい説明をしないといけないのかなあ。仕入値が無料だから技術料だけで提供できるんですよ、というだけじゃダメ?

ためしに俺も料理に例えて説明してみるかな。

お客:オープンソースを使うんなら無料なんでしょ。なんでお金取るの?
業者:オープンソースソフトウェアは、いわば材料です。それを調理して、お客様それぞれの口に合うおいしい料理にするのが私達の仕事です。
お客:うーん、でもレストランとかの材料は仕入値がかかってるじゃない。
業者:ええ、でも材料だけが無料でもレストランは成り立ちませんから。オープンソースはいろんな人が趣味や仕事のついでに作ってる畑の野菜なんです。そこからは無料で仕入れられますから、その分料理をお安くお客様に提供できるのです。
お客:それじゃ農家が作った材料より品質が悪いんじゃないの?
業者:そういうものもありますし、農家の作ったものより品質がいいものもあります。また、大手スーパーのIBMさんですとかSGIさんですとかがこのオープンソース畑をサポートしてくれてまして、全体として農家顔負けの材料たちができつつあります。
お客:なんでスーパーが畑をサポートするの?
業者:農家からお金を出して仕入れるより、オープンソース畑のサポートにお金を出して無料で仕入れた方が、安くつくからでしょうね。

しかし、こういう事言う人は、材料が無料ならレストランはタダになると思ってるんだろうか。コックやウェイターのお給料がどこから出てるのか *1 認識してないのかなあ。

(@091)

2007-03-04追記:

ちょっと読みにくかったのでタグづけだけ変更。


*1: ちなみに聞いた話だが、レストランの料理の価格は原材料費の3倍、というのが相場だそうだ。
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#2 女性ファッション誌の謎の言葉を、男性的に解釈する

またつまらん企画を、と思ったら 「全方位美人」 なんて言葉が。「八方美人」のもっとすごい奴だろと思えば、全然違くてがっくり。

しかし、2ちゃんねらーとかもそうだが、内輪だけで通じる言葉が流行るってのはどういう人間の心理なんだろうな。それを内輪以外でも使い出す痛い人が出るのも興味深いが。

脳内処理レベルでは専門用語とかと同じなのかなあ。

(@192)

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#3 ルールには、万人の納得が必要だ──ヨーロッパGP

F1ヨーロッパGPの結末は、悲惨なものだった。負傷者が出なくてなによりだが、アロンソやバトンがもう少しライコネンに接近していたら、間違いなく巻き込まれていただろう。

バーストと言ってる人もいるが、あれはバーストではなくサスペンションの破損。タイヤにできてしまった平面が振動を呼び、カーボンファイバーのサスペンションアームを破損させたのである。カーボンファイバーという素材は、振動に弱いらしい。

ご存知の通り、今年のF1はタイヤ交換が禁止されている。タイヤにフラットスポットができてしまっても、交換することはできない。パンクしてしまえば交換も可能だが、その前にサスペンションがイカレてしまった。まさしくレギュレーションが産んだ事故と言えるだろう。

果してこのレギュレーションに納得してる人はいるのだろうか。先日のBARホンダのレギュレーション解釈騒動でもそうだが、納得のいかないルールの元では本来の仕事ができるわけがない。なにせタイヤが持たなければ即事故に繋がるスピードで走る競技だし、限界ぎりぎりまで車を作りこまなくては勝てない。納得がいかないままでは、モチベーションも上がらないし、自分のやることに自信が持てなくなる。

で、そういう事例ってかなり身近にあるなという事に気付いた。

例えばよく言われるのが著作権法における補償金だ。コピーの分を補償するはずのお金を取っておいて、コピーを禁止する。まったく納得のいかない話で、げんなりする声があちこちで聞こえる。音楽産業が衰退してるのはこういうところが原因じゃないのか。

個人的には日本の受験のルールにまったく納得が行かなかったことを覚えている。記憶力と計算速度を競って何になるのかと。よく担任の教師と議論したもので、教師もよく付き合ってくれたなと思う。結局、受験というルールにのらない人生を選んでしまったが。

そういう経験もあるからか、納得のいかないルールの元では戦いたくないという思いがある。今のF1で戦ってるレーサーやメカニック、チーム運営者たちも、似たような気持ちをどこかで抱えながら戦ってるんじゃないだろうか。それが大きな事故に繋がらなければいいのだが。

(@231)

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#4 The FIA/AMD Formula 1 Survey 2005

IRCで教えてもらった。FIA公認のF1ファンへのアンケート調査だぜ! もちろん日本語も対応してるので、ばんばん答えてFIAに文句言おうぜ。

(@343)

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2005年05月31日(火) [過去の今日]

#1 これでいいのか?性教育・教室はアダルトショップ

おすましエプロンというサイトの記事 でハッケソ。

タイトルからもわかる通り、ただの煽りサイト。こういうものに騙されてはいけない。手法としては、本当に行きすぎた事例をいくつか提示し、性教育全体に否定的イメージを植え付ける。あまり成功してるとは言えないけども。

で、性教育が何で必要かというあたりにまるっきり触れてないところがおもしろいね。中高生の性病や妊娠がどれだけ問題か、わかってるのかな。

まあ、実際現状の性教育がよろしいかどうかは別問題。俺としては性交は妊娠を覚悟してするものだということを子供たちに教えてもらいたいな。どんな避妊法も100%ではないのだから。で、実際子供ができたときのロールプレイングなんかを体験してもらいたいなあ。

結局のところはまっとうな研究とそれを元にしたカリキュラムが必要。出生率を高齢出産と若気の至りに頼ってる現状の日本じゃ無理だろうけどな。

(@537)

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#2 もしofficeさんが逮捕されてなかったら

汚し飯 -> OfficeLoveの日記 でハッケソ。

"IF" の話をしても仕方が無いことは分かっていますが、「もし」office さんが逮捕されていなかったら、私はおそらく SQL インジェクションができないかどうかチェックしていたでしょうから。

また議論が紛糾しそうな発言だなあ。

office氏逮捕事件はそもそも議論が紛糾してるのだが、問題の本質を突いてる人はあんまり見掛けないかもしれない。今だからこそ本質に気付けたのかもしれないが。

office氏糾弾派というのは、ある意味企業や団体を「セキュリティホールを公開しちゃうぞ」と脅してセキュリティ対策を実施させるという手法がよろしくないということだろう。無関係の第三者がクラックテストを無断で行うということに対する抵抗感もあろう。

逆に擁護派というのは、こういう手法をよしとしてる。むしろ他の方法では充分なセキュリティ対策が実施されないと考えているのだろう。office氏逮捕事件後、こうしてぽろぽろとクラック事件が出てきて、企業・団体が脅されなくなった、あるいは脅しに屈せずセキュリティ対策をしなくなったことを嘆いている。

今の俺の考えでは、これはどちらも間違いだ。脅さなくてはよい方向に行かないというのは、ルールが間違ってる証拠。システムの完成度が低いと言わざるを得ないだろう。で、そのルールというのが法律にあたるわけだ。

何が不正アクセスで、誰が加害者で、誰が被害者なのか。そして責任は誰が取るべきなのか。そういったことを法律がきちんと明示してない。だから欠陥を作った張本人が「悪いのは欠陥を突いた人間」「こちらに責任はない」などと言えてしまう。そういう状態だから、脅してでもセキュリティ対策をさせなくてはならない。

いびつすぎるとは思わないか? 本来なら欠陥を作った企業なりが責任をきちんと取る形が望ましかろう。その責任を取りたくないからこそセキュリティ対策に力をいれる。第三者のクラックテストなどに頼らなくてもいい。そんなものがあっても問題はない状態を作る。それこそがあるべき姿ではないか? 実際、個人情報保護法が施行されて、どの企業も懸命に対応するようになったではないか。不正アクセスやクラックもそうなるべきなのだ。

office氏逮捕事件では、 脆弱性を認識できなかったサイトオーナー脆弱性のあるCGIを提供したレンタルサーバ屋サイト管理を任されてた業者 も、 責任らしい責任を取らず、すべてoffice氏に押しつけて詰め腹を切らせようとしてる。 そしてそれを法律が後押ししてるのである。カカクコムやOZmailの無責任な対応もすべてそれが原因と言ってもいいだろう。

サイバーノーガード戦法もサイバークロスカウンターも、すべてはそれを許し、後押ししてる法律が悪い。そういうダメな法律を通してしまう国会がそもそもダメな機構といえよう。そしてそのダメな国会のダメな構成員たるダメな議員を選出してるのは、我々ダメな国民である。何も考えず義理で投票してる脳味噌腐ったジジイどもや、自分には関係無いと思い込んでる脳味噌つるつるの死票持ったクソガキどもを、血の池地獄に湯治に行かせて目覚めさせてやれ。こいつらを動かせるかどうかがすべての鍵だ。そのためにこういう糞どもを見下すだけ見下して何もしないてめえが針山地獄にハイキングに行って反省しろ。やれるだけのことはやらなきゃ、この国は終るんだ。

(@614)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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