2005年05月07日(土) [過去の今日]
#2 BARホンダ、2戦出場停止のバックグラウンド
そういうわけで、スペインGPとモナコGPでBARホンダの姿が見られなくなったわけだが、非常にひっかかる裁定だとは思わないだろうか。レーススチュワードがOKを出した車検にも関わらず、FIAがいきなり横槍を入れる形での出場停止処分。いくらなんでも強引すぎるとは思わないだろうか。
さらに、 NIFTY F1の記事 によると、ミハエル・シューマッハのコメントとして以下のような文が掲載されている。
「競争力ある2台のマシンがグリッドに並ばないというのは残念なことだけど、事はあまりにも政治的なものだからコメントはできないよ。 せっかくの表彰台が無効にされてしまったバトンは可哀想だけど、次また頑張って欲しいね」とはシューマッハ。
政治的、そう「政治的」な事なのだそうだ。翻訳文であるので実際にかの皇帝がなんと言ったかはわからないが、俺はこの「政治的」という言葉が非常に気になる。ミハエルは何かを知ってるのではないかという気になる。
もし、本当に言葉通り今回の処分が政治的なものだとしたら、いったいその裏側はどうなってるのだろうか。BARホンダが出場停止になって得をする存在とは、誰なのだろうか。
@ ウィリアムズ説:
まず思い付くのはウィリアムズが仕掛けたという説だ。昨年からウィリアムズは、BARホンダが擁するジェンソン・バトンを欲しがっていた。確かに華は無い *2 ものの確実にポイントを得て来るレーサーであるし、ウィリアムズとしても欲しいのだろう。今回の裁定により、 BARはパフォーマンス条項をクリアできなくなる 可能性が高い。そうなればバトンはBARの契約から解放され、ウィリアムズに移籍できる。しかもウィリアムズは成績を理由に安くバトンを買い叩く事が可能だろう。ウィリアムズは今回の処分できっと得をするはずだ。
@ トヨタ説:
次に思い付くのは、トヨタ説だ。ご存知の通り、トヨタはヨーロッパ市場での自動車販売成績を上げるためにF1に参戦している。だとすると、同じ日本車であるホンダには絶対に負けられないはずだ。今年は順調にホンダより前にいけるかと思えば、復活の兆しを見せ始めたBARホンダ。ここは叩き潰さねばならないだろう。トヨタはBARホンダの出場停止で得をするはずだ。
@ ミッドランド説:
最後に某と話してて浮上して来たのが、ミッドランド説。ジョーダンチームを買い取り、ミナルディには負けない程度のこの弱小チームだが、ミッドランドは本気でF1をやろうと思ってるに違いない。しかし、ミッドランドに足りないものはエンジンだ。勝てるエンジンが必要なのである。今使っているトヨタエンジンには実績が無い。
そこでミッドランドはホンダエンジンに目を付けた。ホンダは最強を誇った実績もあり、現状のF1エンジンを見渡してもそのパワーはトップクラスだ。BARというチームのダメさを露呈させ、こちらにエンジンを供給すればBARよりもいい成績を出して見せると主張すれば、あるいはBARを売りたがってるBATと交渉し、ホンダとのパートナーシップごと、BARを買い取れば……。
これはさすがに妄想すぎるだろうか。
(@382)