2008年04月09日(水) [過去の今日]
#1 フィルタリング賛成派として代替案を提示してみる
miauから 青少年ネット規制法案についてのプレスリリース が出ていた。
前にも書いた通り、俺は基本的に規制賛成派である。クリーンで健全なインターネットのほうが、商売はやりやすいだろう、常識的に考えて。子供たちに見せたくないと思うような内容のサイトがごろごろしてるというのも事実。
じゃあ今回の高市法案に賛成かというと、 んなわけねーだろとしか言いようがない。
俺が考えてる問題点はmiauとほぼ同じ。こんな規制の仕方、それもフィルタリングソフトに頼ったやり方でどうにかしようってのは認識が甘すぎるし、そもそも知識が足らなすぎる。自民党には法律をサポートする人はいても情報技術をサポートする人はいないと見える。
そもそもフィルタリングをパソコンに放りこませるというのが筋悪すぎ。やるならISP側でフィルタリングさせるべきだろう。
しかしそれでは柔軟な運用も難しい。検閲だらけの共産国のようなネットになってしまう。
というわけで、やるならルータにproxy搭載させて、そのproxy経由じゃないとhttpが通らないようにしとけばいい。そういう簡単設定を家庭用ルータに搭載することを推奨しとけばいい。ついでにproxyに認証も装備しておいて、特定ユーザーはフィルタされないとかそういうのも可能であろう。家庭の教育方針でフィルタをかけるかけないも自由自在だ。
ネット喫茶とかでもこういう方式にしとけば、18才以上の会員は認証通せばフィルタを抜けられるようになる。
そしてproxyがフィルタルールを取得する先を、国が金を出して作らせればいい。
ルータが自動でフィルタルールを取得し、それを元にproxyにフィルタをかける。それでいいではないか。
フィルタルールを作成するグループは3〜4箇所つくるべき。そして彼らの最初の仕事はフィルタルールのやり取りをするプロトコルを策定してIETFに提出することだ(探せばもうあるのかな?)。
複数のフィルタルールが必要なのは、いくつかの方針ややり方があったほうがいいから。ここのフィルタルールは使うけどこっちのフィルタルールは使わないとか、そういう選択子を提供するため。
有害サイト(という言い方は好きではないが)のリストを収集し、提供するというのは、商売にはなりにくいであろうし、あればあったで上記のようなフィルタリングのみならず、他の利用法も出てくるかもしれない。こういう仕事こそ国が予算を出してやるべき仕事であろう。
仕事としてもウェブをうろついて有害そうなものを見つけて報告してもらうだけだから、ニート対策にもなるかもしれないしな。ひきこもりでもできる簡単なお仕事です。
(@365)