狐の王国


2008年04月09日(水) [過去の今日]

#2 世界を変えようとする人と、世界が変わってくれるのを待つ人

最近はてなブックマーク界隈はビジネス成功哲学みたいな記事がわらわら出てきてアレだなあという印象がある。まあそれも悪いことではないだろうし、「勝つ人間の考え方」というのはいろいろ参考にもなる。何より元気に生きてくにはとてもいいことではある。

俺はF1が大好きでずっと見つづけているのだが、レースそのものと同じくらい、ドライバー自身のインタビューや取材記事も好きだ。いろいろと共感するところが多いというのもあるのだが、何より「車の運転技術勝負で勝ちあがって来た世界トップ20」の話なのだから、おもしろくないわけが無い。

そんなものを見続けていると、それなりに勝つための考え方というのが多かれ少なかれ身について来る。実際それで俺は何度も救われたことがあるし、チャンスを逃さないで済んだ事も1度や2度じゃない。俺の行動は、たくさんのF1レーサーたちの言動が影響を与えてくれている。UNIXに出会ったことも同じくらいかそれ以上に大きかったけどね。

そうこうしていると、逆に「負ける考え方」というのがあることに気付く。「ああ、そんな風に考えてたら勝ちようがないよな」というものが、実際にあるのだ。

  1. 成功するかどうかは運次第(お守り大事にしたりゲン担ぎはやるくせにやるべき事をやらない)
  2. 病気になるときはなるので手洗いうがい等予防策はしないでいい(人にうつるかどうかも運次第なのでマスクはつけなくていいとか)
  3. 転職活動は会社への裏切り行為(でも多重派遣)
  4. テレビは生で見なければならない(放送時間にしばられた生活)
  5. 成功哲学やライフハックはうさんくさいので近寄らない(自分なりの工夫もしない)
  6. 忙しいので改善してる暇なんてない(で、なんでソリティアやってんの?)
  7. 人に仕事を頼むのは思い付いたときでいい(今やっても手遅れだってば)
  8. 決められたことだけやればいい(判断したのは他人だから他人の責任)
  9. 安いから買う(必要無いのに)
  10. 高いから買わない(必要なのに。買えないわけでもないのに)

などなど…。

要するに自分から世界に対して働きかけるという発想が無いんだな。世界というのは自分の力では変えられるものではなく、レールの上に乗ってればどうにかなると思ってるんじゃないだろうか。ある意味、世界に対して「お客さん意識」が強い。政治も自分に関係無いとか思ってたりとかね。

こういうのは人を見てて気付くことも多いが、自分の中に見付けることも多い。上にあげたもののうちいくつかは自分の中から見付けたものだ。

最近はてな界隈でよく言われる マッチョとウィンプ なんてのも、結局のところそういうことなんじゃないか?

世界は自分の手で変えて行けると考えてるマッチョと、自分ではどうにもならないと考えてるウィンプ。

どうにもならないと考えてしまうのは、一種の学習性無気力かもしれない。小さい頃から小中学校みたいな理不尽な環境におかれてたら、そりゃ自分じゃどうにもならないという気がして来るのもわかる気がする。大人たちは「青少年保護」を名目にかなり無茶なことを言いだすし、自発的行動の大半は大人たちが潰してしまうしね。

俺はどちらかというと立場的にも根っこの考え方もウィンプ側なのだが、助けてくれる友人知人がたくさんいるおかげで好きなことをやらせてもらえている。そのせいか言動がマッチョくさいと言われることもあるのだが、そんな強くもなければ修羅場もくぐってない。実際にマッチョな職場に放りこまれたらたちまち潰れてしまうだろうし、それに耐えられるならとっくに起業しているだろう。

ただはっきりと理解してるのは、世界というのは自分が働きかける事で変わっていくということ。正しい時に正しい場所にいることが大切だということ。正しい場所にい続けるためにやらなきゃいけないことはたくさんあるということ。

そしてそれを弱虫の俺に教えてくれたのは、F1とUNIXだということだ。

先人たちに、友人たちに、感謝を。

(@395)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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