2005年05月22日(日) [過去の今日]
#3 受け継がれ続く歴史のお祭りに 心に悼む君の王様──モナコGP
予想が外れた。フェラーリのことである。
フェラーリはどう見ても予選で前に出られない事は、フリー走行の時からわかっていた。しかし、タイヤに熱が入ればトップにも劣らないタイムが叩き出せることも、わかっていた。
だからフェラーリは思い切った3ストップ作戦に出る、というのが俺の予想だった。これなら前の車に引っかからず、速いペースでラップを刻める。結果、表彰台くらいは持っていくのではないかと思ってたのだが、他のチーム同様の燃料をかなり積み込んだ状態での1ストップ作戦が実際のところだった。
結局は遅い車にひっかかり、運よくポイントは獲得できたものの7位と8位。なぜ3ストップ、あるいはせめて2ストップを選ばなかったのだろう。決勝のペースに自信があるなら、その方が速いはずだし、実際に今まではそうやってピット作戦をもってして前に出るレースをしてきたチームなのに。検討してないはずは無いので、シミュレーションで相当悪い結果だったのか、それとも他のチームが2ストップを選ぶと思ったのか……。
フェラーリ以外に目を向けると、マクラーレンとトヨタが恐ろしいパフォーマンスを発揮してる事がわかる。それはもちろん圧倒的な速度を見せつけてポール・トゥ・ウィンを飾ったキミ・ライコネンもそうだが、それ以上にファン・パブロ・モントーヤとラルフ・シューマッハである。この二人は最後方グリッドからの出走なのに、いつの間にかどんどん順位をあげ、5位、6位で入賞。マクラーレンはともかく、トヨタまでがここまで速いとは思わなかった。
また、ウィリアムズの強さにも驚いた。最強とも思われたルノーを抜き、見事な2-3フィニッシュ。あのヌーベル・シケインでのアロンソの行動は卑怯すぎる。もう少しポイントリーダーらしく正々堂々と戦えんものか。
もっとも、そのルノーだが、序盤からリアが滑りまくってた。最初の数周を見ただけで、タイヤが持たない事は明らかだった。アロンソに勝利のチャンスは無い。が、その状態のアロンソを抜けたのがウィリアムズだけというのは、いかにも情けない話である。
が、マクラーレンが圧倒的な速度を持ち、ルノー、ウィリアムズがそれに追従してる今、チャンピオンシップはおもしろい方向に流れそうだ。フェラーリもこのままでは済ますまいし、トヨタも調子を上げてる。今季終盤、この5チームが百花繚乱、激しい戦いを演じてくれるのではないだろうか。それを期待したい。
@ ジャック:
TVじゃボロクソに言われてたジャックとマッサのチームメイト同士のクラッシュだけども、 コメントを見る と、マッサが悪いと認めてるらしい。ジャックはいい仕事してるな、最近。
@ BAR:
まあ……出てないチームに何を言うこともないのだが、来週のニュルブルクリンクは琢磨が得意とする高速コーナーがたくさんあるサーキット。ここで復活できなきゃBARホンダは終りだな。
(@899)
@ 忘れてた:
トゥルーリはよくやった。偉い。サスペンションを壊したとはいえ、意地っ張りのフィジケラをよくロウズで抜いた。レーサーたるものあれくらいの気概を見せてもらいたいもんだ。琢磨と並んでファイターかもな、トゥルーリは。
(@998)