2006年09月04日(月) [過去の今日]
#1 無料でばらまいてあとから「やっぱ有料ね」商法
VistaはMSDEをサポートせず という記事を某所で見掛けた。
後継バージョンは有料ね商法ってのはどうなんだかな。しかも新しいプラットフォームでは動けなくしつつ、それもけっこう唐突に。
これ一種の悪徳商法なんじゃないか?
こういうの見ると、やっぱりオープンソースから出たくない、と思っちゃうんだよなあ。プロプライエタリ恐るべし。
(@053)
@ typoってた:
MSDEじゃなくてMSDNって書いてた。全然ちげえじゃんねえ。ご指摘さんくす、 でかいの 。
#2 リロードってどうやるんだろ
AutoHotkeyを使ってFirefoxをリロードするだけのexeファイルを作ってみた というのをハッケソ。リロードさせるのにAutoHotKeyというツールを使ってるらしい。コンパイルできるってのがいいな。
んー、こういうツール、X11には無いのかしら。firefoxのmanpage見てもリロードするオプション見当たらないしなあ。
(@329)
2006年09月05日(火) [過去の今日]
#1 「ググる」はいいのか
古い記事だが、 CNET Japan の『日本語の「ググる」はOK?』という記事 を見た。googling は ダメで ググる はいいのか。ていうか公式見解出たのか。ああもう、しょうがねえな、 辞書 にも収録するか。
(@181)
2006年09月07日(木) [過去の今日]
#1 リサイクル燃料
/.-jの記事 で見掛けたのだが、弁当屋チェーンが 廃食用油リサイクルシステム ってのを作ったらしい。
ほっかほっか亭とかを経営してるところらしいが、これはすごくいいことだな。今後積極的にほっかほっか亭を使うことにしよう。こういう小さいところからリサイクルには協力していきたい。揚げ物はカロリー高いのでさけるけどさ……。
(@406)
#2 一太郎がOpenDocument対応
OTPの記事 で一太郎2006用のOpenDocument対応モジュールがリリースされてることを知った。 いいぞ、ジャストシステム。このままOpenDocument普及すれば、本当に 生きたドキュメント はExcelではなくOpenDocumentになる。これは大きな強みだ。
この勢いでぜひともMS-Officeをぶっ飛ばしてもらいたい。その方が俺にとって都合がいいから!
(@413)
2006年09月08日(金) [過去の今日]
#1 あるひとつの逮捕劇
@ 被害者の場合:
本日、仕事に行く途中、警察官から職務質問を受けました。屈強そうな警官で、征服を着用していました。彼らは私の風体が怪しい、危険なものを持ってないかなどといい、 服の上から身体を触ってポケットの中のものを確認 しました。私は非力なのでされるがままでした。
そしてポケットの中から 十徳ナイフが見つかり、銃刀法違反で現行犯逮捕 されました。これは 仕事で使用しているもの で、これから行く客先でもケーブルの配線や拡張カードの交換がある可能性もあったので、念のために持ってきたものでした。
しかし警官は仕事でそんなものは必要無いと言って認めてくれず、私を警察所に連行すると言いました。これから客先に行かなければならないのに、連行されるわけにはいきません。そう言うと警官は、小声で「見逃してやるから……」と金銭を要求しました。私は財布からお札を何枚か取り出すと、しぶしぶそれを警官に渡しました。
@ 加害者の場合:
最近ネットを見て回っていると、十徳ナイフ程度の刃物を持ち歩いてるだけで逮捕されたという話をいくつか目にした。最近だとちょっと名の知れた漫画家もそれで逮捕されたらしい。警官の制服って便利だよな。着てるだけで一般人に何でも言うこと聞かせられる。抵抗すれば公務執行妨害で逮捕だ。そう、制服さえあれば……
その日、俺は警官の制服を着て街に出た。知ってる奴は多くないが、実は都内には警察から流れて来た制服や道具を扱うショップがある。もちろん着て歩いたりすれば違法だが、所持や売買は適法だ。警察から備品を流した奴に裁きがくだるかどうかは知らないがね。
あんまり歩いて目につくのもまずいので、街へは車で来た。上からジャンパーを着て帽子は脱いでおけば、外からはわかるまい。俺は車を路地裏に停め、ジャンパーを脱ぎ、帽子を被って車を降りた。街を歩く数多の猿どもの中から、カモを見定めた。ああ、あいつがいい。いかにも気の弱そうな感じだし、肩に大きめのバッグをかけている。大荷物を持ったひょろっちい奴は、たいていパソコンの仕事をしてる奴だ。工具のひとつくらい持ってるだろう。
俺はそのひょろ男の前に出て言った。怪しい奴だ、危険なものを持ってないか調べる。
案の定、おとなしく従いやがった。しかも荷物を調べるまでもなく、ポケットから十徳ナイフが出てきた。こいつは都合がいい。刃物を持ち歩くのは銃刀法違反だ、お前を逮捕する。
……数分後、俺は車に戻って帽子を脱ぎ、ジャンパーを着込んだ。ポケットには万札が数枚。こいつはいい稼ぎだ、もう制服代の元はとれた。足がつかないよう、場所を変えてまたやろう。工具を持ち歩いてる奴なんて五万といる。いくらでも稼げるぜ……。
@ あとがき:
なんてことを妄想したわけだが、もちろんきっかけは 人気漫画「デスノート」作者逮捕 というニュース。前からドライバー1本で逮捕なんて話はちらほら聞いてたからね。俺も仕事で工具を持ってる事もあるので、ひとごとじゃない。
まあ正直最近の警察の横暴っぷりは目に余る。そろそろ何とかしないとやばいんじゃないのかなあ。俺の妄想が現実化しないことを祈るのみだがね。
……金要求した偽警官が本物の警官だったりしたらヤだなあ。そういうパターンで「加害者の場合」を書くことも可能か……。
(@322)
2006年09月10日(日) [過去の今日]
#1 ジェイミー・オリヴァー
知人のblogで知ったのだが、イギリスには ジェイミー・オリヴァー という料理人がいるそうだ。これがまたイギリスの給食を革命させてる人らしく、興味を持って調べてみると、国内でも シンプルクッキング をはじめとして、たくさんの本が出てる模様。
で、何がシンプルかって こちらの記事 で見掛けた Squashed Cherry Tomato and Smashed Olive Bruscetta という料理で、 なんとトマトとオリーブを潰して混ぜただけ。そんなものがうまいのか?と思ってチェリートマトはないものの、こっちで手に入るトマトはけっこう甘いので大丈夫だろうと、冷蔵庫にあったトマトとオリーブを潰して混ぜてみた。
……うまい。いやホントにうまかった。たまたま台所にいた家族に食わせてみてもうまい!と絶賛。塩のひとつもいれてないのにいったい……。
確かにオリーブってビン詰で売られてる奴は味が濃いし(おいしいんだけどね……)、そのままサラダにいれると存在感が強すぎたけど、潰してトマトと混ぜるだけでこんなに中和されるとは。うーん、侮れんな、ジェイミー。本欲しくなったぞ。
(@369)
@ しかし、school dinner の本はないのか?:
ジェイミーのschool dinnerというのは学校給食のためのレシピらしいんだが、これの情報があまり見当たらない。本になってないのかなあ。予算80円も無い状況で健康的な料理が作れるそうで。うーん、レシピ本無いかなあ。
(@377)
#2 オリーブとトマトの海鮮サラダ
そんなわけでふと思い付き、 潰したトマトとオリーブのサラダ にタコとワカメを足して、海鮮サラダに仕上げた。うますぎ。おもわず食べすぎた。
この潰したオリーブを入れるってのはなんかもっと複雑な料理の技法のひとつなのかなあ。他に何も入れてないのに、あらゆるものがうまい……。不思議だ、オリーブ。
(@447)
#3 時代の終焉
ひとつの時代が終ろうとしている。俺たちは12年前、ひとつの時代の終焉を見た。それはもうひとつの時代の始まりであり、それが今、終ろうとしている。ミハエル・シューマッハの時代である。
デビュー当時はサイボーグと呼ばれ、21世紀には皇帝と呼ばれた不世出のチャンピオン。5年連続を含む7度のワールドチャンピオン、プロストの51勝を圧倒的に越える90勝、あのセナのポールポジション記録を抜く68回。どの記録ひとつとっても、おそらく向こう数十年に渡る神話となるだろう。
その偉大なチャンピオンが、とうとう引退を表明した。確かにミスが増えた。全盛期のような輝きは無い。それでも、まだ他のドライバーより速い。あと1年くらいやれるだろう、みんなそう思ってるに違いない。
正直言えば、俺はアンチだ。ミハエル・シューマッハが大嫌いだ。だが、それでもあの男の力は認めざるを得ない。努力という言葉の本当の意味を俺に教えてくれたのは、あの男の走りだ。そういう意味では、尊敬すらしている。
人間に与えられる天賦の才というのは、年齢によって簡単に衰える。周囲を見渡せば「中学生までは成績よかった」というタイプの人はけっこういる。スポーツにおいてもそれは顕著で、野球でも高校までは天才だった選手はごまんといる。
F1にいるようなレーサーはみな天才と呼ばれてのしあがって来ているはずだが、それでも俺に言わせればミハエル・シューマッハは天才ではない。彼が天才だとすれば、それは努力の天才だ。
ミハエル・シューマッハはやれることはなんでもやる。やれることをめいっぱいやって、なおかつさらにやれることを見つけて来る。ベネトン時代は「フロントだけなんとかしてくれ、リアは僕がなんとかする」なんてメカニックに言ってたそうだが、これはアクセルワークでリアの挙動を制御してみせるという事だ。それも尋常じゃない努力だが、フェラーリに入って潤沢な予算を手に入れると、今度は時間の許す限りテスト走行を繰り返す。コース上で抜くのが難しいと見るや、ピットで抜く技術を磨いて来る。ピットで抜くのはドライバーだけじゃできないから、スタッフの士気をあげる努力もする。スタッフはほとんどイタリア人だというのでイタリア語を覚えて来る。スタッフとコミュニケーションをたくさん取る。そこまでやってもまだやれることを見つけて来る。ピットストップのロスを少しでも減らそうと、ピットロードをアタックし、限界ギリギリでブレーキをかける。
正直言って尋常じゃない。普通こんだけ努力したんだからと諦めるような状況でも、ミハエルはまだ努力できる場所を見つけて来る。手にした武器は最大限生かす。こういう努力の人だからこそ、おとろえてしまう才能に依存すること無く、今もって最強のドライバーたりえている。
その最強のドライバーが、最強のまま引退しようとしている。イタリアGPを追えて、首位アロンソに2点差に迫っている。8度目となるチャンピオンを獲得しての引退となる公算も高い。
アンチとしては、その方がいいかもしれない。シューマッハがむかつくのは、強いからだ。強くないシューマッハなど見たくない。しかし、あと1年、若いレーサーたちに胸を貸してやって欲しかった。あと1シーズン戦えば、最多出場記録も抜けたことだし……。
しかし、時代は終るのだ。今後モータースポーツは大きな変革を迎えるだろう。アウディはより環境負荷の低いディーゼルエンジンでルマンに出場しているし、2009年からのF1エンジンもガソリンエンジンの枠にとらわれないものにするとも言う。
その大変革を前にした21世紀初頭、我々はきっと生涯語り尽くせるであろう、偉大なチャンピオンの引退をまのあたりにする。50年後、20世紀と21世紀にまたがって活躍した偉大なレーサーの名を、いまだ生まれぬ若い人の口から聞かされる機会もあるだろう。そのとき、俺はこう言ってやるのだ。
「俺はな、そいつが初めてチャンピオンを取ってから引退するまで、ずっとF1を見つづけていたんだぜ」
若人の輝く瞳が、今にも目に浮かぶ。
(@694)
2006年09月11日(月) [過去の今日]
#1 perlによるAESベンチ
ちょっと都合で共通鍵を使うことになったので、とりあえずcpanで見つけたモジュールをベンチマークすることにした。候補は以下の通り。
このうち Crypt::OpenSSL::AES と Crypt::Rijndael は、 Crypt::CBC から利用する。
んで、ベンチを取るスクリプトは、Crypt::CBCを利用するもの用と、Crypt::GCryptを利用するもので二つ用意。
ひとつは aesbench-libcrypt-cbc.pl
#!/usr/bin/perl use strict; use Crypt::CBC; srand; my $plain; while(<>) { $plain .= $_; } my $key_gen = sub { my $seed = '0123456789ABCDEF'; my $key; for ( my $i = 0; $i < 32; $i++ ) { my $num = int(rand(16)); $key .= substr($seed, $num, 1); } return pack('H*', $key); }; my $cipher = Crypt::CBC->new( -key => $key_gen->(), #-cipher => "Crypt::OpenSSL::AES" -cipher => "Crypt::Rijndael" ); my $data = $cipher->encrypt($plain); print $cipher->decrypt($data);
もいっこがGCrypt用、aesbench-gcrtypt.pl
#!/usr/bin/perl use strict; use Crypt::GCrypt; srand; my $plain; while(<>) { $plain .= $_; } my $key_gen = sub { my $seed = '0123456789ABCDEF'; my $key; for ( my $i = 0; $i < 32; $i++ ) { my $num = int(rand(16)); $key .= substr($seed, $num, 1); } return pack('H*', $key); }; my $cipher = Crypt::GCrypt->new( type => 'cipher', algorithm => 'aes', mode => 'cbc' ); my $key = $key_gen->(); $cipher->start('encrypting'); $cipher->setkey($key); my $data = $cipher->encrypt($plain); $data .= $cipher->finish; $cipher->start('decrypting'); $cipher->setkey($key); print $cipher->decrypt($data);
で、これらを切り替えてtimeコマンドで計れるようにシェルスクリプトを用意。aesbench.sh
#!/bin/sh for i in spam/*; do perl $1 <$i >/dev/null done
このスクリプトを見てもわかるが、spamディレクトリに適当にMaildirからひろってきたspamファイルを200個ほど用意した。
@ ベンチマーク開始:
いざ3回ずつ実行。 まずはCrypt::OpenSSL::AES
$ time ./aesbench.sh aesbench-libcrypt-cbc.pl real 5.21 user 3.62 sys 0.75 $ time ./aesbench.sh aesbench-libcrypt-cbc.pl real 4.57 user 3.59 sys 0.79 $ time ./aesbench.sh aesbench-libcrypt-cbc.pl real 4.53 user 3.53 sys 0.85
次はCrypt::Rijndael。
$ time ./aesbench.sh aesbench-libcrypt-cbc.pl real 6.40 user 4.48 sys 0.76 $ time ./aesbench.sh aesbench-libcrypt-cbc.pl real 6.68 user 4.45 sys 0.77 $ time ./aesbench.sh aesbench-libcrypt-cbc.pl real 6.37 user 4.72 sys 0.57
んでもってCrypt::GCrypt
$ time ./aesbench.sh aesbench-gcrypt.pl real 2.90 user 1.50 sys 0.42 $ time ./aesbench.sh aesbench-gcrypt.pl real 2.01 user 1.39 sys 0.48 $ time ./aesbench.sh aesbench-gcrypt.pl real 2.88 user 1.49 sys 0.39
@ まとめ:
いやなんつーか、GCrypt速すぎ。ぶっちぎりじゃん。なんでこんなに速いのよ。
しかし、GCryptはencryptしたものをencryptするのはできない模様。正確にはできるんだけど、decryptできなくなる。最初はそれでベンチマーク取ってたんだけどね、1000回くらいループさせて。おかげでベンチマークがめんどうになった。もしかしたらなんかのミスがあるのかもしれないけど、ちょっとわからない。
さらにCrypt::GCryptだとコードがすっきりしない。手続きが繁雑でめんどいのよね。そういう意味でもCrypt::CBCのほうが有利。
うーん、というわけで総合的にはCrypt::OpenSSL::AESかな。どうしても速度が欲しいときはCrypt::GCryptで。
(@577)
#2 携帯電話と無線
携帯通話運転と酔っぱらい運転、どちらが危ない? という記事を読んだ。
こういう記事を読むたびに思うのだが、なぜここに「アマチュア無線」が比較対象として登場しないのだろうか。
うちは家系なのか、俺がごく小さい頃には父がアマチュア無線をやっており、車載無線機で顔も知らない相手と交信しながらドライブにでかけてた事を覚えている。時にはそういう相手と「初対面」の時に居合わせた事もあった。
こういう無線交信は廃れて来たとはいえ、今でもトラックやタクシー、はてはレーシングカーなどに搭載され、無線交信しながら運転するというのはごく当り前のことになっている。
なのに、なぜそれが携帯電話だと危険視されるのか。はたまた危険であるというデータがでてくるのか。 俺にはそれがまったく理解できない。何が違うというのだろうか。
ぜひともこの手の研究をする人達には、アマチュア無線や同乗者との会話を、比較対象として入れておいて欲しい。安全であると一般に認められてる範疇をどれだけ逸脱するのか、ぜひ見てみたいものである。
(@653)
2006年09月12日(火) [過去の今日]
#1 NetBSDにかかるOTPの記事
OTPの「NetBSDの将来」 という記事は、NetBSD創始者による現状のプロジェクトへの意見として話題を呼んだ。まあ、それはそれとして的を得たものではあるのだろうが、 某日記の記事 にあるような、
まあ煎じ詰めれば「俺たち好みの UNIX」を維持したいだけなのであって、そこに或る種の停滞性が生じるのはしょうがないかもしれない。
という意見も見逃せない。
プロダクトとしてモダンであるべきか、ある形を維持すべきかは、そのプロジェクトの総意によって判断されるべきだろう。別な形を望みたいなら、fork()すればいいだけのことだ。OpenBSDのようにね。
たぶん、創始者としてはNetBSDへの愛着も捨てられないんだろうが、思い切ってfork()したほうが、いい結果が生まれるのかもしれないね。
(@853)
#2 簡単な事を難しく考えすぎてる例
何故他者の承認が必要なのか という記事を読んだ。
表題通りの内容なのだが、こういう事で悩む人がけっこういるらしい。
これは実に簡単な話なのだ。他人に認められなければ、人は生きていけないのだから。
考えてみりゃ当り前の話で、学校に認めてもらえなきゃ受験しても入学できないし、面接官に認めてもらえなきゃバイトすらできない。就職となれば何を言わんや、である。
仕事に就けばそれは尚重要だ。上司に認めてもらえなきゃ給料は上がらないし、お客さんに認めてもらえない仕事じゃお金は入って来ない。
他者の承認などというのは、ビタミンのように必須のものなのである。
社会生活を放棄すればいらないかもしれないが、それはそれとて自然という大きな存在に認めてもらう必要があるのだ。だからみんな他者の承認を欲しがる。当然の話だ。
もし、こういうことでなく、自らの存在をあるがままに受け入れてもらえることを承認というのだと考えているなら、それをしてくれるのは親(あるいはそれに近い存在)と自分だけである。それを簡単な言葉で言うと、「愛してる」ということなのだ。
で、まあ考えるなら「愛とは何か」というあたりにしてみたらどう? という話なのでした。
(@923)
2006年09月17日(日) [過去の今日]
#1 調子悪い
#2 やっていいことと悪いことがある、やっていけないのは……
できることはやっていいこと、できないことはやっていけないこと、というのはある種健全にも思える。やられると困ることは最初からできなくしておくのが、もっとも効率的だからだ。
が、それはかなりルールが細かくなる。融通も効きにくくなる。
そんなルール整備にコストをかけるより、先輩からの一言、親からの一言、「それは人に迷惑がかかるでしょ」という言葉で共通の倫理観を形成した方がずっと簡単な話のはずだ。
で、まあそういう事ができにくい時代になってる(倫理観が崩壊してる)から、やられちゃ困ることはできなくしとこうね、という流れになってるんだと思われ。リンク先の人が不安がってるのも当然だな。倫理観の崩壊を前提としてルール整備を始めようとしてるんだから。
(@873)
2006年09月21日(木) [過去の今日]
#1 俺がrubyを使わない理由が見えた
IRCで Rubyist Hotlinks 【第 16 回】 essa さん という記事を教わり、かの アンカテ a.k.a 圏外からのひとこと のessaさんとあれば、ファンである俺が読まないわけにはいかないと、実はけっこう忙しいのだが思わず読みふけってしまった。
それでわかったのが、俺があまりrubyに引かれず、淡々とperlを使い続けている理由だ。
essa そうそう。雲の上のことで。(中略)やりたいのに出来ないっていう怨念がたまってるわけですからね。だから Ruby を与えられたときに、そういう怨念が噴出しちゃうって言うような (笑)
(中略) と言うことは、作る側がはしゃぎすぎてる所がある、分かってるけどやっちゃってる部分があると思うんですよね。これも出来る、あれも出来るって。
この「はしゃぎすぎる」という感覚は、実によくわかる。
俺が最初にコンピュータに興味を持ったとき、対象はPC-6001だった。手に入れることはできなかたったが、きっといろんなことができるに違いないと、妄想を膨らましていた。最初に手に入れたコンピュータは、PC-9801のV30を搭載したマシンだった。妄想の実現のために奮闘したが、BASICやマシン語の貧弱さについていけなかった。かといって、当時の開発環境は6万円くらいするのが当り前で、とてもじゃないが手が出なかった。一時はコンピュータへの興味そのものを失っていた。
その興味が再燃したのは、PC-UNIXに出会ってからだった。俺はまさしく「はしゃぎすぎ」ていた。シェルスクリプトにあきたらずperlに手を出し、まさに「これもできる、あれもできる」とさんざんはしゃいだ。
俺はここではしゃぎ終ったのだ。これがひとつの理由だ。
もうひとつの理由もある。
何で Perl から Python に行って Ruby に行かなかったのかというと、やっぱり Perl 的なところが Ruby の方に濃厚にあったからだと思うんですね。Perl の後継者というイメージがあって。
そう、rubyを使っててもperl的な部分というのを感じとっていたのだと思う。だから別に「perlでいいじゃん」という印象しか持たなかったのだろう。世の中にはJavaだのlispだのと、もっと違う言語がいっぱいあるのに、わざわざ似たようなものを選ぶ理由が無い。PHPのように、HTMLの一部を動的にするという観点ならまだ別物感を感じとれたのだろうが。
というわけで、rubyも必要なら書くけど、積極的に選ぶ理由が無いということがよくわかった。今まで一種の同調圧力というか、自分もrubyを使って「マンセー!」と叫ばなければならないような感覚を持ってたのだが、もうそんなところで迷うことはない。
rubyistがPlaggerを使うように、俺もrailsを使ったりはするかもだけどね。
(@220)
#2 ライブドアがすごい
今年初頭の社長逮捕で失速したように見受けられたライブドアだが、実はそうではなかったようだ。むしろ以前のようなパクリ的雰囲気から逃れはじめている。
そのフラッグシップとも言えるのが Livedoor Reader 、LdRなんて略して呼んでるが、この高速RSSリーダーだろう。確かにこれはすごい。
が、すごいのはこれだけじゃない。 Livedoorのトップページ を見ると、メニューがずいぶんとすっきりしてる事に気付く。コンテンツを絞って来たか。
ふと 天気情報 を見てみると、RSSアイコンがある。天気予報をRSSで読めるというのもすごいが、これが地域ごとに別のRSSが配布されている。さらには Weather Hacks なんてページができてて、RSSだけでなく天気情報をXMLで取得できるAPIが公開されている。
さらに 番組表 を見てみると、やはりこれもRSSが出力されている。 任意のキーワードで番組を検索し、結果をRSS配信 することもできる。 RSSにはGコードとiepgのURIが埋め込まれており、これもやはりhackできるようにしてある。
すごく時代を読んでるのがわかるじゃないか。サービスは一方通行じゃない、サービスがサービスを作り、無限に広まって行く可能性があるんだという、いわゆるWeb2.0的発想を体現してるかのようだ。
これでスポンサーが付くようになったら、おもしろいことになりそうだなあ。フジテレビは勇み足したかもね。
(@894)
2006年09月22日(金) [過去の今日]
#1 萌えフーゾクのページがまたひとつ
【ファンキー通信】サラリーマンが目覚まし時計を放棄した理由 という記事に、 おにいちゃんのケイタイ というサイトが紹介されている。見てみると、どうやら声優志望の女の子をあつめて、モーニングコールのサービスを提供しているらしい。 さらに見てみると、アニメ絵のキャラクターがたくさん設定してあって、その中から指名できるようだ。
うーん、これはもうコスプレ喫茶に続く萌えフーゾクのひとつだな。どうせここまでやるなら、このキャラクターでエロゲでも作ればいいのに。売り上げトントンでもプロモーションとしてでかいぞ、ファンも付くし。
しかし、なんなんだろうね、この萌えフーゾクのムーブメントは。かつて今で言う腐女子たちがヤオイと呼ばれる美少年同士の性愛を描いた漫画を好むことを、肉感的なものは直視できないのだという分析を見たことがある。リアルな描写や写真では、インパクトが強すぎて受け入れられないのだとか。美少年という投影先であれば、性別というワンクッションがおかれて安心して感情移入できるというところだろうか。
それとおなじで、萌えフーゾクもリアルな女性は受け入れられないという男性が増えているということなのか? うーん、それも何か極論のような気がする。
潜在需要として、非エロのフーゾクというものがもともとあったと考える方が自然だろうか。しかし実際にそれをやるとどうしてもエロパワーに押されてしまう。そりゃ当然だ、性欲はものすごく強い力だしな。
そこで萌えの登場か。萌えは 前にも書いたとおり 、本質的にエロを内在していない。ゆえに従来この手の産業の主要顧客となり、需要を作って来たエロパワーを溢れさせた層が寄って来ない。そこでは安心して非エロフーゾクが楽しめる、というわけだ。
なるほど、そう考えると納得がいく気もする。日本人はもともと性に対して淡白なところがあるし、潜在需要としての非エロフーゾクは昔からあったのかもな。
いやまてよ、となるとヤオイも同様なのか? 今という時代になって女性の性意識が解放され、ホストクラブや美少年をはべらす女性がメインのTV番組などが見られるようになっているが、これは従来のエロパワー層の女性側の現れか。
とすると、ヤオイはそもそも人目を忍ぶ趣味であるがゆえに、世間より数歩早く性意識の解放が始まったとも考えられるわけか。ははあ、なるほどな。
(@773)
#2 郵便番号データをDBに突っ込んでみた
ちょっと作業中にダミーデータが欲しくなって、 郵政公社の郵便番号データ をPostgreSQLに突っ込んでみたのでメモ。
$ echo 'create table zipcode(id SERIAL PRIMARY KEY, jisx040x VARCHAR, oldzip VARCHAR, zipcode VARCHAR, prefecture_pro VARCHAR, city_pro VARCHAR, town_pro VARCHAR, prefecture VARCHAR, city VARCHAR, town VARCHAR, dupli smallint, subdivide smallint, numdivide smallint, unit smallint, renew smallint, reason smallint);' | psql $ nkf --unix <ken_all.csv |\ perl -e 'while(<>){ chomp; @line = split(/,/, $_); printf("INSERT INTO zipcode VALUES(DEFAULT,%s,%s,%s,%s,%s,%s,%s,%s,%s,%s,%s,%s,%s,%s,%s);\n", $line[0],$line[1], $line[2], $line[3], $line[4],$line[5], $line[6], $line[7], $line[8], $line[9],$line[10], $line[11], $line[12], $line[13], $line[14]);}' |\ sed -e s/\"/\'/g | psql $ echo "select zipcode,town from zipcode where city = 'さいたま市大宮区';" | psql zipcode | town ---------+---------------------- 3300800 | 以下に掲載がない場合 3300841 | 東町 3300834 | 天沼町 3300852 | 大成町 3300836 | 大原 3300855 | 上小町 3300843 | 吉敷町 3300835 | 北袋町 3300851 | 櫛引町 3300854 | 桜木町 3300844 | 下町 3300805 | 寿能町 3300842 | 浅間町 3300846 | 大門町 3300803 | 高鼻町 3300801 | 土手町 3300845 | 仲町 3300853 | 錦町 3300804 | 堀の内町 3300856 | 三橋 3300802 | 宮町 (21 rows)
うむ、OK。本来booleanであるべき箇所もあるが、けっこうどうでもいいデータだし、クォートしないとboolean表現にならないとかめんどいのでsmallint。
(@877)
#3 ダメ世代の上の世代はもっとひどかった?
日本を食い物にするダメ世代 という先月の記事に反応を頂いた。 提督の野望 海軍広報の記事 で、
団塊の世代は彼らの親父の世代が太平洋戦争をおこしてダメにしたと思っているわけで、親父の世代が許されたんだから、俺たちの無茶苦茶も許されるだろうと思っているのではないかな。
との由。
なるほど、言い得て妙。となるとWW2はよっぽどひどかったのかね。まあ、あそこでぼろっかすになったもんなあ。
それはどうでもいいけど、そのツケを我々団塊Jr.以下にまわすのはやめてもらいたい。
(@944)
2006年09月29日(金) [過去の今日]
#1 消したい言葉
ブログを利用して日本語から言葉を一つ消すことができるか? という記事。 「ユビキタス社会」という言葉は誤用 という記事についての作者の裏話だ。
確かに変な言葉で、すでに日本人が書いた英語の論文でも使われてしまってるとのこと。
恥ずかしい、恥ずかしいのは確かだ。だがもっと恥ずかしいものがある。それは ユキビタス社会 という言葉である。
ユキビタス の検索結果 約 33,000 件中 1 - 10 件目 (0.16 秒)
実はこの日記もこれでひっかかることが……(滝汗)
お恥ずかしい、消したい言葉の度合という意味では、ユビキタス社会なんて目じゃないかもしれない。
(@056)
#2 10代の終焉
そうだ、すっかり忘れてたけど、俺もとうとうage++で10代終ったんだなあ。もちっと「俺まだ10代だし!!」って言っとけば良かった。
まあ、これからは「俺まだ20代だし!!」って言えるからいいか。
え? もちろん0x20歳ですよ、ええ。
(@267)
2006年09月30日(土) [過去の今日]
#1 人が関心を持つもの
グーグル論への反応には奇妙な空白域がある という記事を読んだ。
人は「これおもしろくないよ」という話より「これおもしろいよ」という話のほうに飛びつく、というだけじゃないかな。
大多数の人が不安を感じる社会より、大多数の人が喜びを感じる社会の方が健康的だし、これはこれでいいんじゃないかと。不安は一部の人間が感じて、次の社会への支えになればいい。みんながそれを感じてたら、それは社会の終りを意味するのではないだろうか。
(@068)
#2 id3lib for ruby
id3lib for ruby が今年の頭に公開されてたようだ。ドキュメントもあるし、サンプルコードもある。これなら俺も扱えそうだな。
しかし今すぐには触れそうにないなあ。いろいろ作りたいものがあるのだが……。
ともあれ、俺の日記に触発されてリリースしてくださったようで、非常にありがたく。俺もなんか作ったら公開しよう。
(@693)