2006年07月21日(金) [過去の今日]
#1 OhmyNews日本語版の市民記者募集
んー、アカウントの維持費がかかるわけでもないし、たまにネタを見つけたら投稿するかなあと思って登録ページを見てみたら驚いた。 「オーマイニュース」市民記者規約 には、
第5条(記事の投稿)
(中略)
4.当社は、文章、画像、音声、映像、図形その他投稿記事の一切を自由に編集することができるものとし、市民記者は、当社のかかる行為につき予め同意し、著作者人格権を行使しないものとします。
5.市民記者は、当社の自由な裁量により、当社が前項に基づき編集を行った後の投稿記事を当社ウェブサイトに掲載して公表すること、およびその場合に当該記事の投稿者として市民記者の実名が表示されることにつき予め同意し、著作者人格権を行使しないものとします。
とあり、オーマイニュースが投稿記事を好き勝手に改変した上で投稿者の実名で発表しても著作人格権を行使しないことに同意しろと言ってる。 また、
第13条(市民記者の責任)
(中略) 3.万一、投稿記事に関連し、第三者が損害を受けたものとして、当社に対して当該第三者から何らかの請求がなされまたは訴訟が提起された場合、当社は自ら責任をもって当該請求または訴訟に対応します。この場合、市民記者は当社に対して最大限の協力を行っていただきます。 4.前項において、当社が第三者に対して当該請求または訴訟に対応した結果、損害賠償金、和解金を支払う等の損害を被り、または弁護士報酬、訴訟費用その他費用を支出した場合には、市民記者は当社の損害を賠償し、かつ当社が支出した費用を当社に補填するものとします。但し、市民記者に故意または重過失がない限り、この責任は50万円を上限とします。
という項目があり、訴訟があれば投稿者に責任を負わせると言っている。
要するに、オーマイニュースは投稿された記事を好き勝手に書き換え、内容を歪曲して訴訟問題になっても、投稿者の実名に置いて発表した記事だから責任は投稿者にあるということか?
冗談じゃないな。こんなところに投稿できるか。だったら実名blogでもやってたほうが断然マシじゃないか。
そもそも編集したしないをどうやって証明しろと言うのだ? その証明のための仕組みも用意せず、こんな一方的な規約に同意しろと言われてもなあ。
個人的に韓国のオーマイニュースは面白そうだと思ってたし、日本で立ち上げる人が現れたら何かの力になりたいとも思ってたが、これじゃどうしょうもない。来月オープンだそうだが、はたしてどうなることやら……。
(@350)
#2 新しい形の引用も標準は守ろうよ
Webの凄さというのは、copyすることなし引用することができることではないか。
とあるのだが、そうやって引用したのはobject要素であって、引用箇所を示すblockquote要素ではなかったりする。
また、「copyすることなしに引用」してしまうと、全文引用になってしまって、これは引用ではなくiframeなりobjectあるはembedを使ったクロスサイトコンテンツになってしまう。youtubeの動画を張り付けるということひとつとっても、youtubeからcopyはしてなくても、youtubeには誰かがcopyしたから存在してるのである。やはりcopyせずに引用というのは難しいのではないか?
元ネタの Life is beautifulの記事 にしても、スプーの動画を「引用してる」という部分を見てみると、ただembedタグでかこってあるだけ。
これじゃあダメだろう。blogシステム上の都合かもしれないが、blockquoteはとりあえずあらゆるblock要素を含有可能なようだし、引用だと主張するならきちんとblockquoteで囲まなくてはならない。
案外忘れられがちかもしれないが、HTML上で引用するならこういうことはきちんとしないと、標準そのものの意味が瓦壊してしまう。
個人的にはyoutubeなりなんなりの動画共有サービスを使ってTV番組などへ言及することはどんどんやったほうがいいと考えてる。ただでさえマスメディアは(自分より大きなメディアがないため)その批判が表に出にくいのだから、バランスを取るためにもどんどんこのような形で言及されるべきだろう。
じゃあそのためにyoutubeなりなんなりにcopyしてもいいのか? と問われると「それはダメだな」なんて事は言わない。引用のためにcopyするのは許されなくてはおかしいからだ。そしてそのcopy単体にアクセスできてしまうのは、Webの「仕様」である。「それはおかしい」と言う人がいるかもしれないが、新聞や雑誌だってハサミやカッターで「切りぬき」ができるという「仕様」をもってるではないか。その切りぬきだけを見る人もいるであろう。それを禁止する事ができないというのに、Webだけがコピーコストが安いというだけで正当な引用を妨げるというのは、言論弾圧に等しい。
で、せめてHTMLの「仕様」であるところのblockquoteくらいちゃんと使っとこうよ、というのが俺の見解である。
@ orz:
俺も 心の地図 というページで漫画からの引用をしてるのだが、これがblockquoteでかこまれてなかった……。自分で言っといて何やってんだ俺のバカバカバカ!
しかし自分で気付いて自分で直すとは、さすが俺だな。うんうん、俺様偉い偉い(ということにしといてくれ)。
(@818)
2006年07月25日(火) [過去の今日]
#1 Mail 2.0
Mail 2.0 だそうで、HTMLメールを使ってもっと表現力を、という話。
んー、確かに時代的にそろそろHTMLメールは市民権を得てもいいとは思うのだが、いかんせん俺がいまだにHTMLメールが嫌いなのは、読みにくいからの一言につきる。だいたい素人に文字の大きさや色変えたり斜体や太字使わせたり背景画像つけたりする機能使わせたら、ほぼ100%に近い水準で見にくいメールになるのは当然だろう。
ていうか悪用しやすすぎなんだよなあ。Webビーコン埋め込みに対応するために外部通信排除したり、いたずらスクリプトを回避するためにJavaScript無効にしたりしてたら、HTMLの表現力なんて色がついて文字の大きさ変えれる程度になっちゃう。
それにHTMLメールが嫌われるのは日本だけの話じゃないと思うぞ。LKMLあたりがHTMLメールだらけになってるというなら話はわかるが、広告やメルマガの類だけの話でしょ。そんなのもうblogやRSSに移行しつつあるご時勢を考えても、いまさら感がただようばかりだ。
じゃあMail 2.0はやってこないのか、というとそうは思わない。携帯メールの世界を見てみると、表現力という点ではかなりがんばってたりする。独自仕様の絵文字なんか使われるより、HTMLメールで画像添付されたほうがよっぽどマシなのは確かだ。実際そのような方向に携帯メールも向かいつつあるようだ。
また、上記のような悪用例にしても、送信者の身元がきちんと特定できればそれを元に許可非許可を設定することも可能になるだろう。これは電子署名をユーザーが意識すること無く付けられるようにできればいいのかもしれない。
メールはWebに比べて通信量が少なくてすみ、読むべき人をきっちり指定できるという大きなメリットがある。現状の問題が解決すれば、Webアプリをまるごとメールで送信してMUA上で作業をこなす等の展開も考えられるかもしれない。
そういう世界が、Mail 2.0になるのではないかと思ったりもするのだが、どうだろうか。
(@648)
2006年07月26日(水) [過去の今日]
#1 Livedoor Reader via proxy
AirH"から圧縮プロキシ通してlivedoor reader繋ぐと「データが受信できません」とか言われちゃうな。プロキシはずすと使えるので謎。なんかAjaxまわりの問題か? もしかしてXML.HTTPRequest()ってブラウザのプロキシ設定使わないで繋いじゃう?
んー、あとで検証してみるか。
(@080)
2006年07月27日(木) [過去の今日]
IRCで教わったのだが、さざなみフォントを手修正してる人がいるらしい。かな文字にM+アウトラインフォントを組み合わせ、ずいぶんときれいになっている。
理想としてはCLWFKのデータとプログラムを修正なんだが、そっちが進んでない以上こういう手段もありだよなあ。いや、俺も進められるものなら進めたいんだが、リソースが足りん……。
(@641)
#2 SuSEのインストーラが使ってるフォント
そういえばやけにきれいなんだが、SuSEのインストーラが使ってるフォントはいったいなんだろう。さざなみにしては崩れてる文字が無いんだが。
(@644)
@ 翌日追記:
っと、さざなみだった。ビットマップが出てるからきれいに見えてただけか。
#3 XUL orz
なんか青空文庫形式に対応したテキストリーダーが欲しいのだが xjp も xjtext もX11R7ではコンパイルできず……。
で、これを修正するのもいいんだが、むしろこれくらいのアプリLWLで書けねえかなあと思っていろいろ試して、
- Ruby/Tkはアンチエイリアスフォントに対応してなくてダメ
- Ruby/Gtkはなんか手もとじゃうまくうごかなかった
- Perl/Gtkはちゃんと動いたけど、ルビの表示どうやるかと考えた時点でめんどくさくなった
という流れの元、どうせ縦書きにはこだわってないのでFirefoxでHTML変換したものを読めばいいんじゃないかという結論に。つまりそのような動作をする拡張を作ればいいんじゃまいかと。
つーことでXULまわりをうろうろ調べてたのだが、まずドキュメントがわかりにくい。いや、俺の読解力も相当足りてないのは承知の上なんだが、ファイルの読み込みすらおぼつかん。いや、JavaScriptもようしらんのにいきなりXPCOMから入ろうとしてるのが悪いのかもしれないが。
んで極めつけが 「というか僕は、読み込んだテキストから文字コードを判別する方法を知りません(ぉぃ)。誰か教えて下さい。」 という一言。
いや、必要なら判別ルーチンくらい書くけどさあ。mozillaって普通に文字コード判別ルーチン持ってるはずじゃん。なんで使わせてくれないのよ。undocumentedなだけで実は使えるのかもしれないけど……。
まあそんなわけで意気消沈なのです。perlでHTMLに変換して読むとか悲しいことしたくないしなあ……。
(@761)
@ む、xjpうごいた:
ごめ、X11R7関係なかった。XftFontCloseんとこコメントアウトしたら動いた。
(@822)
2006年07月28日(金) [過去の今日]
#1 ブログページ単体へのリンクは迷惑行為です
と 言い切っちゃってるページ があるらしいことをはてブで知った。
んー、このblogのblogたる所以というか、単体記事にアクセスできなきゃblogと呼べないんじゃないかとか、そのへんふっとばしてなかなかご高説ぶちあげてくださってるのがおもしろい。
まあ、 この人のサイト もソース読むといまだにHTML2.0でiframe要素とか使っちゃってたりするアレでナニな感じで、わざわざスクロールバーが出るように作りこんであったりと、まあユーザビリティとかアクセシビリティとかどうでもいいんだろうなあ。
記事に言及してるのにわざわざトップページにリンクしてた知人に「それはユーザビリティを下げる迷惑行為だ。ちゃんと記事にリンクしなさい。トップページから当該記事を探す手間が大変すぎるだろう」と注意したのだがなかなか聞き入れてくれなかった事を思い出した。
(@267)
#2 Athlon64X2 Socket939 L1 1MB 販売終了
……orz
これ狙ってたのになあ……。俺はCPUの速度よりL2の大きさやコアの数が欲しくて、Athlon64X2に乗り換えられるよう、Socket939マシンを組んだわけだが……。
はあ、まだ手頃な値段になる前に消えるとはな……。4400+欲しかったけど、32kは出せねえ。
(@937)
2006年07月29日(土) [過去の今日]
#1 ライコネンはえー
2006年07月30日(日) [過去の今日]
#1 ようつべだうんろーだ
2006年07月31日(月) [過去の今日]
うーん、こういう情報はいいものだと思うけど、 pool.ntp.org を優先的に使うような形で広まるのが望ましいと思うんだけどなあ。
そいや、Debianは [0..3].debian.pool.ntp.org なんてサーバを提供してるみたいだな。こういう形でベンダやプロジェクトがntpサーバを提供するのも大ありだと思う。
(@011)
汚し飯 でハッケソ。
NYSLという、 GNUによるフリーソフトウェアの定義 にも オープンソースの定義 にもマッチしてたライセンスだそうだ。
基本的に 新BSDライセンス と同じなのだが、違いは 考案者もおっしゃられるように 、オリジナルの著作権者の名前を残さなくてもいいという条項があること。むしろ改変したものは自分の名前で出せと言ってるのは特徴的だな。
とりあえず、FAQの「NYSLってなんの略?」の回答は吹き出した。まさにこのライセンスの体を表す名前と言えよう。
(@067)
#3 コストダウンバブル
アンカテの記事 で 「10年後はYoutubeのようなサイトを作り,維持するコストが1/10以下になっているだろうということだ.」 という発言を見てふと思った。
今は、コストダウンバブルが始まってるのではないかと。
あのバブル期には、みんなが土地も株も値上がりし続けると信じていた。少なくとも土地は人口が増え続けるんだから値下がりするなんてことはありえないと、本気で思っていた。
今、コンピュータに関わるコストが値下がりし続けると、誰もが思い始めてる。
いや、それ自体を否定する気はまったくない。俺自身もコストは下がり続けると考えている。だが、10年後も下がり続けているかというあたりについてはまだ疑問がある。
そりゃね、コストダウンは続くでしょうよ。でも10年前の車の値段より今の車の値段が1/10になってるなんてことはない。いつかは飽和する。それがいつ来るかは、俺にはわからない。もしかしたら100年後かもしれないし、10年後かもしれない。
もちろん、コストダウンを前提に先進的なサービスを展開するというのは、今の潮流だし、これからも増えて行くだろう。しかし、何も考えずコストダウンが続くんだと信仰しちゃうのはまずい。コストダウンは自然に起きることじゃなく、必死に実行してる人がいるから起きるんだ。コストダウンを前提にしたサービスは、彼らの努力の上になりたってるんだ。
そういう彼らへのリスペクトの意味も込めて、我々は彼らにもっと目を向けて行かなければいけないのだと思う。自分自身を守る意味でも。
(@896)
@ いやそんなこと考えたのは:
君はPC-98 VS DOS/V戦争を見たか? という記事が関連記事に入ってたからなんだけどね。
絶対にひっくりかえらないだろうと、誰もが思っていたものが、一瞬でひっくりかえってしまったのです。
この言葉は、ムーアの法則にだって当てはまるんだよな。ただ、ムーアの法則は「絶対にそのうち破綻する」と思ってたのが「全然破綻しないじゃん、まだまだ続くじゃん」になったのが最近なのかな、という気がする。
でもやっぱり、誰もなにもせずにムーアの法則が維持されるわけじゃ、ないんだよね。影の功労者になっちゃうんだろうなあ、がんばって維持してる人たち。
(@905)
#4 世の中にはいろんな用語がある
404 Blog Not Found で 「なにもない」 というblogを見つけた。
「東京のとある場所でNS嬢をしてました。今年発病しました。今風俗してる方考え直してください。せめてNSだけは……」
「わたしの命はもう少しです。かなしい。しにたくない。」
23歳になりました
という衝撃的な書き出しではじまるこのblogなのだが、NSってのが何を指してるのかさっぱりわからない。で、探してみると、やはり 同じblogを見た人が解説してくれて いて、
NS嬢とは?
NS【えぬえす】
NO SKIN、つまりゴム着なし。コンドームなしでナマでいたすサービス。
[- 日記システム警告:コマンド NO は予約されています。-]
だそうだ。
そりゃまあ感染するよなあ……。
それでも、まだ時間はある。人生など、死で終ることはあらかじめ決められてる。少なくともこのblogの人は、俺にひとつの感動を与えてくれた。それが このエントリ だ。
いままで
付き合った彼氏ありがとう
親にありがとう
ゆうこありがとう
お医者さんにありがとう
はやとにありがとう
学校の先生にありがとう
店の人ありがとう
お客さんありがとう
そして
みんなありがとう
どんな言葉もありがとう
励ましの言葉もありがとう
中傷的な言葉もありがとう
こんな私にメッセージをありがとう
一瞬でも私を思ってくれてありがとう
毎日にありがとう
わたしは素敵な人達に囲まれています。
本当にありがとう
申し訳無いが、全文を引かせてもらう。 なんとも素敵な詩ではないか。こんなひとつの詩を書き上げられたなら、俺なら本望だと思う。
「なにもない」というblogの名前とは裏腹に、このblogには「なにかある」と思わせてくれる。いつまで続くか知らないが、俺はこのblogをRSSリーダーに登録した。
(@961)