2006年07月31日(月) [過去の今日]
#3 コストダウンバブル
アンカテの記事 で 「10年後はYoutubeのようなサイトを作り,維持するコストが1/10以下になっているだろうということだ.」 という発言を見てふと思った。
今は、コストダウンバブルが始まってるのではないかと。
あのバブル期には、みんなが土地も株も値上がりし続けると信じていた。少なくとも土地は人口が増え続けるんだから値下がりするなんてことはありえないと、本気で思っていた。
今、コンピュータに関わるコストが値下がりし続けると、誰もが思い始めてる。
いや、それ自体を否定する気はまったくない。俺自身もコストは下がり続けると考えている。だが、10年後も下がり続けているかというあたりについてはまだ疑問がある。
そりゃね、コストダウンは続くでしょうよ。でも10年前の車の値段より今の車の値段が1/10になってるなんてことはない。いつかは飽和する。それがいつ来るかは、俺にはわからない。もしかしたら100年後かもしれないし、10年後かもしれない。
もちろん、コストダウンを前提に先進的なサービスを展開するというのは、今の潮流だし、これからも増えて行くだろう。しかし、何も考えずコストダウンが続くんだと信仰しちゃうのはまずい。コストダウンは自然に起きることじゃなく、必死に実行してる人がいるから起きるんだ。コストダウンを前提にしたサービスは、彼らの努力の上になりたってるんだ。
そういう彼らへのリスペクトの意味も込めて、我々は彼らにもっと目を向けて行かなければいけないのだと思う。自分自身を守る意味でも。
(@896)
@ いやそんなこと考えたのは:
君はPC-98 VS DOS/V戦争を見たか? という記事が関連記事に入ってたからなんだけどね。
絶対にひっくりかえらないだろうと、誰もが思っていたものが、一瞬でひっくりかえってしまったのです。
この言葉は、ムーアの法則にだって当てはまるんだよな。ただ、ムーアの法則は「絶対にそのうち破綻する」と思ってたのが「全然破綻しないじゃん、まだまだ続くじゃん」になったのが最近なのかな、という気がする。
でもやっぱり、誰もなにもせずにムーアの法則が維持されるわけじゃ、ないんだよね。影の功労者になっちゃうんだろうなあ、がんばって維持してる人たち。
(@905)