2006年07月25日(火) [過去の今日]
#1 Mail 2.0
Mail 2.0 だそうで、HTMLメールを使ってもっと表現力を、という話。
んー、確かに時代的にそろそろHTMLメールは市民権を得てもいいとは思うのだが、いかんせん俺がいまだにHTMLメールが嫌いなのは、読みにくいからの一言につきる。だいたい素人に文字の大きさや色変えたり斜体や太字使わせたり背景画像つけたりする機能使わせたら、ほぼ100%に近い水準で見にくいメールになるのは当然だろう。
ていうか悪用しやすすぎなんだよなあ。Webビーコン埋め込みに対応するために外部通信排除したり、いたずらスクリプトを回避するためにJavaScript無効にしたりしてたら、HTMLの表現力なんて色がついて文字の大きさ変えれる程度になっちゃう。
それにHTMLメールが嫌われるのは日本だけの話じゃないと思うぞ。LKMLあたりがHTMLメールだらけになってるというなら話はわかるが、広告やメルマガの類だけの話でしょ。そんなのもうblogやRSSに移行しつつあるご時勢を考えても、いまさら感がただようばかりだ。
じゃあMail 2.0はやってこないのか、というとそうは思わない。携帯メールの世界を見てみると、表現力という点ではかなりがんばってたりする。独自仕様の絵文字なんか使われるより、HTMLメールで画像添付されたほうがよっぽどマシなのは確かだ。実際そのような方向に携帯メールも向かいつつあるようだ。
また、上記のような悪用例にしても、送信者の身元がきちんと特定できればそれを元に許可非許可を設定することも可能になるだろう。これは電子署名をユーザーが意識すること無く付けられるようにできればいいのかもしれない。
メールはWebに比べて通信量が少なくてすみ、読むべき人をきっちり指定できるという大きなメリットがある。現状の問題が解決すれば、Webアプリをまるごとメールで送信してMUA上で作業をこなす等の展開も考えられるかもしれない。
そういう世界が、Mail 2.0になるのではないかと思ったりもするのだが、どうだろうか。
(@648)