狐の王国


2005年04月11日(月) [過去の今日]

#1 地震雲予測

ぎりぎり的中? マグニチュードもあってるな。 気象庁:気象情報 より引用。

地震情報( 各地の震度に関する情報 )
平成17年 4月11日07時34分 気象庁地震火山部 発表
11日07時22分頃地震がありました。
震源地は千葉県北東部 (北緯35.7度、東経140.7度) で震源の
深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は6.1と推定されます。

Wikipediaの地震予知の項目 によると、

地震が発生する前の気象や生物行動の変化を宏観異常現象としてとらえて、地震を予知しようとする試みがあるが、そのメカニズムを論証できるものではない。特に地震雲については、雲の形と地震発生との関係が全く不明、また雲のほとんどが気象状況により発生のメカニズムが証明できるもので、否定的見解が多数派。気象庁地震予知情報課も「占いと同レベル」と斬り捨てている。新潟県中越地震の直後に“地震雲では”と寄せられた情報のほとんどは、飛行機雲、巻き雲、高積雲などだったという。

とのことだが、とりあえず地震雲派にとっては実績を一つ積み上げられたといったところか。というか、メカニズム未解明の予測ばっかじゃん、地震予測。どれも占いレベルって点では同じだねえ。

とりあえず気象庁がなんて言おうが、当たる方を信じるしかないからなあ。しばらくこの地震雲予測サイトはウォッチだな。

(@004)

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#2 朝日と産経の喧嘩

収束したかな?

http://www.asahi.com/paper/editorial20050406.html
http://www.sankei.co.jp/news/050407/morning/editoria.htm
http://www.asahi.com/paper/editorial20050408.html
http://www.sankei.co.jp/news/050409/morning/editoria.htm
http://www.asahi.com/paper/editorial20050410.html

とりあえず11日分はどちらも喧嘩社説載せてないっぽいな。

(@212)

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#3 山本七平の日本論

ふむふむ。

最近読みはじめたばかりで詳しく言えないのだが、例えば、「無宗教」がひとつの宗教であるという観点がある。「話せばわかる」と言う「話し合い絶対主義」において、その信仰の対象である「話し合い」は、キリスト教を信じる人が「神」と呼ぶものと、非常に近い位置にあるという話もある。そういうことを、息の長い論理でとことん考察しているのだ。

日本人は自分が信じていることを、自分でよく知らない、そこに大きな問題があると、山本氏は言う。

とのこと。同じような事考える人もいるものだなあ。日本で哲学を学ぶ人間として、日本人の宗教観というのは一度は考える機会のあるテーマだが、やはり行きつくところはここなのかな。

日本人が自分の信仰を自分で知らないというのは確かなことで、それは日本人の宗教観が民族宗教に根ざしてることにも起因するだろう。神道というのは宗教であると同時に民族意識でもある。八百万の神というアニミズムにより、我々日本人は民族の倫理観を形成している。火遊びをすると火の神様が怒ってバチをあてられる、山の神様が恵んでくださった水、自然を森羅万象の神々と捉え、畏れや感謝を内なる心に刻み込んで来た。自然のみならず、トイレの神様、道具の神様などを想定し、人工物も大切に扱うように教えられたものである。それが一つの倫理観となり、自然と共存する考え方や物を大事にする考え方に繋がるのである。

しかし、これがあまりに自然にとけこんだ考え方であるために、自分が宗教活動をしてるということに気付いてない日本人も多い。「食べ物を粗末にするとバチがあたるぞ」とか、「死者を冒涜するな」とか、これらは食べ物にも神が宿り、死者は神になるという神道の考え方に起因するものであろう。こうして日本人の倫理観が神道と密接に結び付いてることも、気付いてないのである。あまりに自然すぎるがゆえに。下手をすると初詣を宗教活動だと考えてない人々も、そう少なくないのかもしれない。

そうした人々が神を意識せず、依り所とするのが論理(logos)でる。引用部の「話し合い」というのも、言葉(logos)を依り所とした行為であろう。科学信仰も同様だ。そういう人達は論理や科学は誰にでもわかると考えているが、実際にはそうではない。論理を受け付けない人間というのは実に多いのである。近代まで子供と女性には理性が無いと考えられて来たのは、差別的な偏見というだけではないのである。理性を構築するには、素養と訓練が必要だということなのだ。 *1

今の日本の現状を見れば、神への意識が薄れ、なおかつ理性の構築に失敗した人々がたくさんいることがわかるだろう。倫理観の崩壊の正体はこれなのである。

と、うっかり長々と書いてしまったが、ともかく似たようなことを考えてる人がいたというのは心強いな。ぜひ読んでみたいのだが……アマゾンだと マーケットプレイスにしかない なあ。絶版物かね。図書館にでも探しにいくかなあ。

(@623)


*1: 当時の状況を考えれば、女性に理性を鍛える機会が極端に少なかったのは確かだろう。それが偏見を裏付けてしまっていたと考えると、理性が無いと思い込んでしまうのもむべなるかな。まさに差別が差別を呼ぶ状況だったのではないかと推測される。
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#4 ドラえもーん


スネ夫:「昨日、パパにテレビ局買ってもらったんだ。スネ夫テレビと名前も変えるつもりだよ」
ジャイアン:「おー、すげえ! ぜひ俺のリサイタルを放送してくれ!」
静香:「私は出演なんてしなくていいから、アイドルのタッキーと会わせて欲しいわ。サインが欲しいの」
スネ夫:「いいともいいとも、任せてくれたまえ。おい、のび太、お前も特別に局に連れてってやってもいいぞ。テレビ局の便所掃除くらいはさせてやる」
ジャイアン:「のび太にはお似合いだぜ!」
一同:「ぎゃははははは」
のび太:「ふん! 何がテレビ局だ。ぜんぜんうらやましくないぞ!」

数分後

のび太:「ドラえも〜〜〜〜〜ん!」
ドラえもん:「なんだなんだ、またスネ夫に自慢されたのか」
のび太:「かくかくしかじかというわけで僕もテレビ局が欲しいよーー!」 ドラえもん:「しょうがないなあ」
ドラえもん、四次元ポケットに手を入れる
効果音:キコキコン

ドラえもん:「ライブドアー!」
のび太:「ドアじゃなくてテレビ局だよー」
ドラえもん:「まあ、まて。このドアを潜ると何でも買えるんだ」
のび太:「なんでも?」
ドラえもん:「そう、テレビ局でも馬でも女でも何でも買える」
のび太:「そりゃいいや! さっそくそれでスネ夫テレビを買い取ろう! そして静香ちゃんも……」
ドラえもん:「のび太君、気をつけて使うんだぞ。このライブドアは何でも買えるが、買ったものの品質が半減するんだ。……ってもういない! まったく人の話を聞かないんだから!」

そしてライブドアを使いまくってテレビ局やら静香ちゃんを買いまくるのび太。
のび太:「ドラえも〜〜ん!」
ドラえもん:「どうした、のび太」
のび太:「スネ夫のテレビ局を買ってのび太テレビを作ったんだけど、いきなり視聴率が半分になっちゃったんだ! 静香ちゃんもあんなにかわいかったのに、普通の子以下にしか……」
ドラえもん:「だから言ったろう、ライブドアを使って買うと品質が半減するんだって」
のび太:「そんなこと聞いてないよーーー」
ドラえもん:「聞かないのび太が悪いんだ!」
のび太:「……待てよ。ドラえもんにお礼をと思って、どらやも買ったんだ、どら焼きの」
ドラえもん:「な、なんだってーー!」

のび太が手に持っていたどらやのどら焼きを奪い取るドラえもん。一口食べて、
ドラえもん:「まずい……」
のび太:「どれ、僕も……ぱく……まずい……」
ドラえもん:「どうしてくれるんだ、あんなにおいしかったどらやのどら焼きがー!」
のび太:「そんなこと言ったって、しょうがないじゃないかー!」
取っ組み合いの喧嘩をする二人。
そこにのび太のママが入って来る。

ママ:「いい加減にしなさい! ご近所迷惑でしょ!」

鬼のような形相。いや、むしろ鬼そのものの表情に固まるのび太とドラえもん。

ドラえもん:「の、のび太君、まさかママも……」
のび太:「ママも買っちゃえば怒られなくなるかと思って……」
ママ:「何をごちゃごちゃい言ってるの! 二人ともそこに座りなさい!!」

ものすごい形相で説教をはじめるママ。その説教は日が暮れても続く。

のび太:「お、おなかすいた……ママ、そろそろご飯を……」
ママ:「何かいいましたか? 人の話を聞きなさい!」
ドラえもん:「そうか、ママの品質が下がってママの仕事をしてくれなくなったのか……」
のび太:「えー、困るよ、ご飯はどうするの、お洗濯物はー?」
ドラえもん:「パパと協力して僕らでやるしかないねえ……」
のび太:「そ、そんなあ」
ドラえもん:「今までママは専業主婦として家事を一手に担って来たからねえ。品質が半減したことで、家事も半分しかしなくなったんだよ」
のび太:「どうにかしてよ、ドラえもん〜」
ドラえもん:「どうにもなりません……」
ママ:「あんたたち、まだあたしの話が聞けないの?!」
のび太・ドラえもん:「わあ、ごめんなさいごめんなさい」

終劇

……:

夜中に何やってんだ、俺は。

(@841)

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2005年04月13日(水) [過去の今日]

#1 携帯電話開発の現状

すさまじいなあ。これはもはや職場とは呼べない。

というか、仕様書が無いまま既存コードの修正を迫られた時点で逃げなきゃダメだなあ。仕事は選ばないといかんってことだな。選べる立場になれなかった時点で転職必須。

(@069)

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#2 怒らない国

こうしてみると、日本人って温厚だねえ。

(@079)

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2005年04月15日(金) [過去の今日]

#1 Mac OS X - Core Image

いぬ日記 でハッケソ。

ふーむ、MacOSもようやくGPU活用の方向に向かってるのか。ショボかったからなあ、MacのGPU。PC用の1〜2世代前のが搭載されてたりしてたよね。しかし、このCore ImageとやらはただのAPIか?

昨今のGPU活用のトレンドは、OSのUI描画をGPUにやらせる方向。時期WindowsであるLonghornもそうだし、Sunの開発してるLooking GlassというSolaris & Linux向けのデスクトップ環境もそう。これにより派手なアニメーションや3D表現が軽快に動く。ど派手デスクトップのMacOSがそういう方向に向かわないのが不思議なのだが、Core Imageはその布石だろうか。んなもんとっくにやってるよ、という話ならいいのだが。

(@018)

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#2 ニートが生まれるのは貧乏家庭

当り前じゃん、と思ったのは俺だけ?

金持ちの家はいい教育受けさせられるし、愛情をたっぷり注いでやるだけの余裕もあるから、子供がおかしくなることも少ないのは当然だろう。逆に貧乏家庭が必死で共働きして子供放ったらかして、それでもまともに教育を受けさせられないからまともじゃない子供が出来上がる。

そういう貧乏家庭でも働かない人間一人くらい養えなくもない、という当たりが「ニートは日本が豊かになった証」なんだろう。元々そういう話だと思ってたのだが、認識にずれがあったようだな。

(@193)

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#3 マックのけなすべき点

ほー、クォーツエクストリームなんてものが実装されてたのか。なるほど、それで派手な演出がけっこうなスピードで動いてるのね。まあ、しかし「けなすべき点」として挙げるなら、俺はわざわざこんなものを挙げないし、ファイルシステム云々も言わないね。

今Macをけなすべき箇所は、間違いなくセキュリティとサポートだ。MacはWindowsやUNIX系OSと違ってアタックの対象としてはマイナーな環境だからしょうがない側面もあるが、21世紀のOSとして致命的と言ってもいい欠点を抱えている。

  1. セキュリティパッチが遅い
  2. サポート期間が明示されてない

この二つがその欠点である。

Microsoftのセキュリティ対策はたいしたもので *1 、Windows陥落はたいていパッチがあたってない場合である。パッチの出てない欠陥というのはほとんど無い(いや、ホントはそんなものあっちゃならないんだけども)。UNIX系OSの場合も同様で、きちんとアップデートしておけばそう簡単にやられたりはしない。

しかし、Macの場合、例えばsambaなどを標準で持っているにも関わらず、対策が非常に遅い。リモートから攻撃可能なsambaの脆弱性、 CAN-2004-1154 が修正されたのは、 3月22日の Apple Security Upate 2005-003 になってである。手元のdebianのchangelogを見てみると、2004年の12月17日に修正されてるから、発表はそれ以前であろう。Appleはリモートから攻撃される危険性を3ヶ月以上もの間放置してたことになる。これはただの一例で、他にも数ヶ月遅れでパッチが出る例がMacOSには大量にある。

サポート期間についても、 Windowsはライフサイクルガイドラインがある し、 FreeBSDはSecurity Infomation でどのバージョンがいつまでサポートされるかを明示している。Debianの場合は次の安定版が出てから1年ほどはold stableとしてサポートされることがわかっている。 だが、MacOSの場合は「パッチが提供されないこと」によってのみ、サポート期間の終了が伝えられる。 *2

このような状況では、MacOSを実運用しようというわけにはいかない。セキュリティホールが発見されていざパッチをあてようとしたら、パッチが提供されてませんでした、などというOSははっきりいって使いものにならない。OSのバージョンを上げるにしても、それなりの移行期間というのは必要なのである。パッチが提供されないのを確認してからバージョンアップ作業を開始するというのは、いかにも遅い。そもそも MacOS Xのトップページ にセキュリティ情報がまるっきり無いというのが信じられない。

こういう視点にたったとき、MacOSはWindowsなどよりよほど危険なOS、という評価を下す他無いのである。

(@779)

追記:

どっちかっつーと響鬼よりマジレンジャーのほうが面白いと思ったり。ファンタジー好きだからかな。

まあ、どっちもあんまり見てないんだけども。

(@813)


*1: 緊急レベルの致命的欠陥が毎月のように出るという意味では糞以外の何者でもないのだが、その対策は本当に素晴しいのである。これで設計がまともなら決して悪くないOSなのだが……。もっとも、この糞っぷりが対策を鍛えたとも言えるので、なんともいえない。
*2: 参考: OSのサポートポリシー
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2005年04月17日() [過去の今日]

#1 VISAカード フィッシング詐欺

TOTOROの自堕落うどんとこ でハッケソ。

いよいよ本格化してきたかな、国内向けフィッシングも。2週ほど前から、ヤングサンデーの「クロサギ」っていう詐欺漫画でもフィッシング編が始まってる。

フィッシングやるような奴は、たいていあちこちのサーバやらパソコンやらを狙って、rootとかpostfixとかjordanとかmichaelとかそういうユーザー名で辞書アタック、あるいはIDと同じパスワードでsshとかでログインしようとしてる模様。で、そこからフィッシングメールを発信するわけね。

そういうわけで、各サーバ管理者さまも詐欺の片棒担がされないよう、気をつけましょう。

(@922)

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2005年04月18日(月) [過去の今日]

#1 今テレビで「的を得た」ネタやってた

日本人の70%が「的を得た」と言ってるらしい。文部科学省的には「的を射た」が正しくて「的を得た」はまちがいとされるわけだが、70%も使ってたらもう正しいと言っていいんじゃないのか。

そうじゃなくても 間違ってるわけじゃない しな。

(@383)

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2005年04月19日(火) [過去の今日]

#1 だいじょうぶか、中国

暴動起きまくりの中国なわけだが、日本への風当たりが都会である上海ですらたいへんなことになってるらしい。サッカーで問題になったときは田舎だからしょうがないねで済んでたのだが、済まなくなって来た。

で、心配なのがF1 中国GP。

今のF1は日本企業が入りまくってる。トヨタ、ホンダの両チームは言うに及ばず、チャンピオンチームであるフェラーリはブリヂストンと蜜月であるし、今年勢いのあるルノーはJTとNTT DoCoMoがスポンサーだ。マクラーレンにはケンウッドがついてるし、ザウバーのエンジンは元ホンダの技術者である後藤氏がチューニングを手掛けている。

要するに大半のチームは多かれ少なかれ日本企業が支えてるということだ。そして人気の高まる日本人レーサー佐藤琢磨。この状況下で、上海でF1を開催するのは自殺行為ではないだろうか。中国GPは10月16日、日本GPの直後だ。それまでに解決することを祈るばかりだが、解決しなかったら……

FIAには、中国GP中止を真剣に検討してもらいたい。犠牲者が出てからでは遅いのだ。

(@470)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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