狐の王国


2008年04月15日(火) [過去の今日]

#2 近未来のPCはモバイルPCとも携帯電話とも区別が付かなくなる

これはPCなのかケータイなのか、それとも──「WILLCOM D4」が開拓しようとする新市場 という記事。

今回のWILLCOM D4に関しては、個人的には買う気は無い。去年買ったどエスの分割払いも1年残ってるし、UMPCは別に買うつもりだからだ。

ただ、D4にはちょっと物欲意外の面で心ひかれた。それはこのマシンが提供するかもしれないコンピューティングのスタイルだ。

携帯電話がそのままPCになる。外部モニタと外部HIDを繋ぎ、そのまま仕事ができる。PCがあった場所には、モニタとキーボードとマウス、そして電話のクレードルしかない。

クレードルに挿すと、もう普通のPCとして扱える。仕事もゲームもそれで充分な速度がある。

電話としても普通に使え、喫茶店では小さな持ち歩き用のコンパクトキーボードを繋いで使える。

コンピュータを使わない一般人は、普通にそれを携帯電話として使う。

そんな未来のマシン像が、D4から見えたのである。

もちろんそんなマシンが実現したときは、きっともうWindowsなど載っていないだろう。iPhoneのようにコンパクトなUNIXや、AndroidのようなLinuxベースになってるんじゃないだろうか。まだ見ぬ新OSかもしれない。

今のノートPCも、実際俺がそうやって使ってるのだが、フタを閉じたままキーボードとマウスとモニタを繋げて使える。それが携帯電話になるだけのことだ。そう遠い話でもないと思う。

IntelのATOMやAMDのGeodeがそれを後押しするだろう。本当に近い将来、パーソナルコンピュータは新しい段階を迎えるかもしれない。

(@384)

1日1チベットリンク:

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#1 人は読みたいものしか読まない生き物です。

なんではてな村民にはこんなに馬鹿が多いのだ? という記事。「書いてあるものを読まず、書いてないものを読んでいる」というのはホントよくあること。なんの前提も持たずに文章を読む人なんてそうそういないのだから当然といえば当然のこと。

俺は別にそれを擁護する気もないし、かといって馬鹿にする気も無い。書いてないはずの前提をうっかり念頭に置いて読んじゃって、べつの文脈で文章を見てしまうというのは、俺もたまにあるしね。反省すべき点だとは思ってるしゼロに近づけるべきミスだと思うが、ゼロにはなるまい。

で、こういう点って自分で書いた文章で起きるのはホントよくあることで、「はい? 俺そんなこと書いた?」「え、なんでそういう話になってんの?」なんてのは珍しくもないのだ。

元記事でも、

まぁこういうことを書くと、「はてなユーザみんなを馬鹿にしてる」とか勘違いする馬鹿もいるんだろうな。

(中略)

ついでに書いとくと、別にこれは「はてな」に限ったことじゃないだろうが、コメント等が整備されているのがはてなくらいなものだから、それが目についたので言っているだけ。「他はそうではない」とは一言も言ってないし、言うつもりもない。

という感じに念押ししまくってたりするけども、そうしたくなる気持ちもよくわかる。俺の知らないところでいろいろoverrideしてんじゃねえよ的な。

かといって「読解力が足りなすぎる」とかいう話に持ってくと今度は「自分の文章を読み違えられたのを読み手のせいにするな」という話になるし、だからってそんなしつこく念押ししなきゃブログの一つも書けやしないのかという気分にもなる。

バランスが大事だねえとか曖昧模糊とした結論はおもしろくもなんともない。

俺がコメント欄を開放しない理由の一つはこれだ。ぜんぜん違う前提で読まれたあげくクレームを付けられるという現場を何度も見てるので、それに対応するリソースを割きたくないのである。

この日記ではじめてはてなブックマークが2桁付いた記事に、 /.-jや2chで散見される「こんな流行知らないぞ、流行ってるなんてウソだろ」系発言へのコメント というのがある。

これの はてブコメント を読むと、「やわらか戦車」「韓流ドラマ」という言葉が並んでいる。

しかし俺はそんなものは1文字たりとも出してないし、そもそも 元ネタのコメントキューピーたらこマヨネーズのクリスマスBOX発売 というニュースのものなのだ。

はてなブックマークのコメントを もう1度見て もらいたい。「たらこ」という文字はあるだろうか?

この現象があまりにおもしろくて、そのうちネタにしようとは思ってたのだが、こういう形でネタにすることになるとは思わなかった。

もっとも、今になって冷静に見直してみると、俺の見出しの付け方がミスリードを誘うような形になってるようにも見える *1 。そういう意味ではこれはトラップに近いという気もする。

まあそういうわけなので、人は見たいものしか見ないものなのだ、と思うことにしている。 ニセ科学批判の菊地教授 も、

「名古屋大学など、いくつもの大学の研究者が集まって、 交通渋滞を物理学の見方で解明する研究論文を発表したんです。渋滞はボトルネックがなくても車の密度によって発生するという。この論文は英国物理学会や米国「サイエンス」誌のウェブサイトでニュースとして取り上げられ、新聞にも紹介されました。

ネットでも話題になったんですが、『車が多いと渋滞するなんて当たり前。バカじゃないの?』という反応になっちゃっている。そうでないことは、記事の本文を読めばわかります。でも見出ししか見られていない。 ネットなんだから、せめて見出しをクリックして本文くらい読もうと。まったく下調べしないでモノを言うというのは、危ないですよ」

ということを言っている。

結局ワンクリック程度の範囲すら見ない人は見ないし、俺だって見ないことはある。

誤読は一定の率で起こるし、裏を取らない人は取らない。自分自身の問題としてはそういったことは気をつけましょうという感じでいいだろうけど、コメントをもらう側(つまり書き手)としては結局他人のことなのだから、実害あるまでほっときゃいいや、というのが俺の結論。誤読率のサンプルとしてはむしろありがたいくらいかもしれない。

もちろん(ほらここで念押し)誤読率を下げるというのは重要なことだけど、それにとらわれすぎてもね。ウェブ全体としてはゴミのようなコンテンツでも溢れてた方がいいと、俺は考えてるのだ。

(@349)


*1: 2chや/.-jで実際ちらほら見掛けてたのである。その時の話題がなんだったのかは記憶すらしてない。そういえば最近は見掛けなくなったな。この記事が多少なりとも抑止力になったのだろうか。
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2007年04月15日() [過去の今日]

#1 ビートたけしが日本語に与えた影響

IRCで話題になってたのだが、 wikipediaのビートたけしの項目 にすごいことが書いてある。

ビートたけし登場以後、TV業界へ与えた影響 のところなのだが、

オープントークで『と、言うわけで』から始まる独特のフレーズは当初「どういう訳なんだよ!」と突っ込みを貰う為のものであったが、今では疑問を持たずにそれ以後のタレントが当たり前のように用いている。 (中略) 『わけのわからねぇ事言ってんじゃねえ!』の『わけのわからない』の表現も以前は日常で用いられる事はさほど無かったが、常用されるようになったのはビートたけし以後である。[要出典]余りに浸透しすぎて居るが故にこれらの言葉を現在では誰も意識する事がない。

なんてことが書かれてるのである。「要出典」タグがついているとはいえ、これ本当なのだろうか。「わけのわからない」なんてのは、完全に普通の日本語として認識してたなあ。ニュースでも容疑者が「……などと、わけのわからないことを言っている」って放送することあるよね。

ネタかマジか知らないが、マジならすごいな、ビートたけし。

(@062)

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2005年04月15日(金) [過去の今日]

#3 マックのけなすべき点

ほー、クォーツエクストリームなんてものが実装されてたのか。なるほど、それで派手な演出がけっこうなスピードで動いてるのね。まあ、しかし「けなすべき点」として挙げるなら、俺はわざわざこんなものを挙げないし、ファイルシステム云々も言わないね。

今Macをけなすべき箇所は、間違いなくセキュリティとサポートだ。MacはWindowsやUNIX系OSと違ってアタックの対象としてはマイナーな環境だからしょうがない側面もあるが、21世紀のOSとして致命的と言ってもいい欠点を抱えている。

  1. セキュリティパッチが遅い
  2. サポート期間が明示されてない

この二つがその欠点である。

Microsoftのセキュリティ対策はたいしたもので *1 、Windows陥落はたいていパッチがあたってない場合である。パッチの出てない欠陥というのはほとんど無い(いや、ホントはそんなものあっちゃならないんだけども)。UNIX系OSの場合も同様で、きちんとアップデートしておけばそう簡単にやられたりはしない。

しかし、Macの場合、例えばsambaなどを標準で持っているにも関わらず、対策が非常に遅い。リモートから攻撃可能なsambaの脆弱性、 CAN-2004-1154 が修正されたのは、 3月22日の Apple Security Upate 2005-003 になってである。手元のdebianのchangelogを見てみると、2004年の12月17日に修正されてるから、発表はそれ以前であろう。Appleはリモートから攻撃される危険性を3ヶ月以上もの間放置してたことになる。これはただの一例で、他にも数ヶ月遅れでパッチが出る例がMacOSには大量にある。

サポート期間についても、 Windowsはライフサイクルガイドラインがある し、 FreeBSDはSecurity Infomation でどのバージョンがいつまでサポートされるかを明示している。Debianの場合は次の安定版が出てから1年ほどはold stableとしてサポートされることがわかっている。 だが、MacOSの場合は「パッチが提供されないこと」によってのみ、サポート期間の終了が伝えられる。 *2

このような状況では、MacOSを実運用しようというわけにはいかない。セキュリティホールが発見されていざパッチをあてようとしたら、パッチが提供されてませんでした、などというOSははっきりいって使いものにならない。OSのバージョンを上げるにしても、それなりの移行期間というのは必要なのである。パッチが提供されないのを確認してからバージョンアップ作業を開始するというのは、いかにも遅い。そもそも MacOS Xのトップページ にセキュリティ情報がまるっきり無いというのが信じられない。

こういう視点にたったとき、MacOSはWindowsなどよりよほど危険なOS、という評価を下す他無いのである。

(@779)

追記:

どっちかっつーと響鬼よりマジレンジャーのほうが面白いと思ったり。ファンタジー好きだからかな。

まあ、どっちもあんまり見てないんだけども。

(@813)


*1: 緊急レベルの致命的欠陥が毎月のように出るという意味では糞以外の何者でもないのだが、その対策は本当に素晴しいのである。これで設計がまともなら決して悪くないOSなのだが……。もっとも、この糞っぷりが対策を鍛えたとも言えるので、なんともいえない。
*2: 参考: OSのサポートポリシー
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#2 ニートが生まれるのは貧乏家庭

当り前じゃん、と思ったのは俺だけ?

金持ちの家はいい教育受けさせられるし、愛情をたっぷり注いでやるだけの余裕もあるから、子供がおかしくなることも少ないのは当然だろう。逆に貧乏家庭が必死で共働きして子供放ったらかして、それでもまともに教育を受けさせられないからまともじゃない子供が出来上がる。

そういう貧乏家庭でも働かない人間一人くらい養えなくもない、という当たりが「ニートは日本が豊かになった証」なんだろう。元々そういう話だと思ってたのだが、認識にずれがあったようだな。

(@193)

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#1 Mac OS X - Core Image

いぬ日記 でハッケソ。

ふーむ、MacOSもようやくGPU活用の方向に向かってるのか。ショボかったからなあ、MacのGPU。PC用の1〜2世代前のが搭載されてたりしてたよね。しかし、このCore ImageとやらはただのAPIか?

昨今のGPU活用のトレンドは、OSのUI描画をGPUにやらせる方向。時期WindowsであるLonghornもそうだし、Sunの開発してるLooking GlassというSolaris & Linux向けのデスクトップ環境もそう。これにより派手なアニメーションや3D表現が軽快に動く。ど派手デスクトップのMacOSがそういう方向に向かわないのが不思議なのだが、Core Imageはその布石だろうか。んなもんとっくにやってるよ、という話ならいいのだが。

(@018)

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2003年04月15日(火) [過去の今日]

#1 mule

いまさらながらいれてみようかと思って、 インストール(してない)日記の記事 を参考にビルド。パッケージングは無くてもいいやと思って/usr/localに突っ込み。

しかし、-nwでは動くもののXに立ち上がらない。-with-xもちゃんとしてるし、謎。セグメンテーション違反で落ちるからgdbで見てみると、

(gdb) run
Starting program: /usr/local/mule/bin/mule

Program received signal SIGSEGV, Segmentation fault.
0x401840e2 in XtInitializeWidgetClass () from /usr/X11R6/lib/libXt.so.6

とか出る。古いXと新しいXの互換性の問題だろうか。ちと手におえないので諦めモードかなあ。

(@617)

実はNEmacsにも:

挑戦したのだけど、こちらはCannaがうまく扱えずに頓挫。こちらはこちらでまた理由がわからん。

(@629)

21世紀のmule:

動いた動いた! libXt.soなんちゃらってのはX Toolkitのことだったらしい。てことでconfigureオプションに--with-x-toolkit=noを追加。これで起動したぜ!! 以下は作業メモ。

$ tar xzfv mule-2.3-19.34.tar.gz
$ tar mule-2.3-glib2.1mlb.tar.gz
$ cd mule-2.3-19.34
$ zcat ../mule-2.3-19.34-alpha01+lx.diff.gz | patch -p0
$ cat ../mule-2.3-glibc2.1.patch | patch -p1
$ ./configure --prefix=/usr/local/mule --with-executable=mule --with-mcpath \
  --with-terminal-face --with-emacs-prefix=mule --with-canna --with-x \
  --x-libraries=/usr/X11R6/lib --with-x-toolkit=no
$ make
# make install
$ ln -s /usr/local/mule/bin/mule /usr/local/bin

うむ、あとはフォントをちょいちょい設定するだけだ。irchatとwlが動けば充分かなあ。hnf-modeも動くかしら。

(@832)

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2001年04月15日() [過去の今日]

#4 デジカメ

 で、デジカメ買いにお店に行ったわけですが、案外スマートメディアが低価格を武器に普及しているもよう。ただ、コンパクトフラッシュの方が本命臭いなという雰囲気を感じてるので避けておきたい。第二第三のベータを作り出しまくってるソニーは却下として選んでいくと、どうにも決まらない。
 なぜ決まらないかというと、どのカメラも本体充電ができないから。お店の人によると、本体充電できるのはソニーくらいだとか。ホンマかいな。
 本体充電ができないキャノンやニコンのカメラは、バッテリーの充電器とACアダプタを一つの商品で売っている。しかもキャノンあたりはけっこう高い。
 うちのモバイルギアは本体充電機能を備えてはいるのだけど、故障してしまったのか、本体充電できない。なのでバッテリーはあるものの、結局めんどくさくてついつい電池を使ってしまう。エコロジー的観点からもこれはよろしくない。
 本体充電ができて、デザインセンスがあって、使い勝手もよくて、CMもおもしろい。そんなソニーは売れるわけだわ。でもソニー嫌い……
 そんなこんなで、結局なにも買わずに帰ってきたのでした。

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#3 内部配線

無駄に ならないように、パイプだけ通しておいて、通すケーブルは後から入れ替えられるようにしておく、という選択肢もあるらしい。とりあえず、うちの離れはそういう選択肢を用いて繋いである。まあ、親父が建築業だからってのもあるだろうけど。

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#2 デジカメ

 開店祝いでご祝儀をあちらこちらからいただいた親父が、夕方デジカメ買いに行くとか言い出した。うう、どのデジカメがいいのか調べなくては。

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#1 開店日

 今日は親父の会社の創業祝い。今日から開店、ってことらしい。
 んで、親戚一同集めて会食。いや、うまかった。ぎょーざにほいこーろー、しゃおろんぽうやらえびちり、からあげ、仕上げにちゃーはんとらーめそ。食った食った。
 今日行った店は西那須野町の幸楽という中華料理店。昨日 殺人事件 があったすぐそばだったりして、店員さんも不安そうだった。
 でも、この店美味しいんだよねえ。宇都宮は餃子の街とか言ってるけど、そこらの宇都宮餃子よりもここの方が断然うまい。でっかくてボリュームあるしね。もちろんラーメンも中華料理も美味しくて量もたっぷり。たまりまへん。
 帰りに父親の恩師の家によってご挨拶。ちっちゃい頃から孫みたいにかわいがってくれた人だけど、ここ数年ご挨拶してなかったんだよね。思ったより老けてなくて、元気そうだった。一安心。

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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