狐の王国


2007年12月27日(木) [過去の今日]

#2 WEB素行調査をしてもらってみた

話題の WEB素行調査 をkoshianでやってみた。最初にやったらなかなか出てこなかったんでそのままブラウザとじちゃったんだけども、あとからアクセスしたらさくさく出てきた。

いやいやいや、田口元さんって 百式 の管理人さんじゃないすか。繋がってないですってば。そんな有名な人と会ったことも話したこともないよーー。

特徴語なんてのもあってなんだろうと思ったら、 特徴後抽出するAPIでKOSHIAN てのがあるらしい。 それを田口元さんが取材した記事 がある、というわけで出てきたわけか。舟木さんって誰?とか思ったら、APIのほうのKOSHIANの作者さんか。なるほどなあ。

ということで「狐志庵」でもやってみようと思ったら、308分後に調査完了予定と言われてしまった。大盛況だね。

(@514)

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#1 匿名発言は基本的にスルーするべき

最近匿名・実名論争が展開されてるようで。

俺は特に実名原理主義というわけではないのだが、匿名者は基本的に相手にしないようにしている。その理由をまあいくつかつらつらと書いてみようかな、と。

よく言われることだが、匿名の反対は実名ではなく、記名だ。記名された名前は実名であろうがペンネームであろうが芸名であろうが構わない。

実名原理主義者と呼ばれるような人はここをちょっと勘違いしているように見える。彼等は記名を求めてるのであって、実名を求めてるわけじゃないはずだ。

じゃあなんでもいいから名前が書いてあればいいのか、というとそういうわけではない。

必要なのはその言論に「 名前をかけているか」である。

使い捨てのnickやidでは意味が無い。実名じゃなくてもその名前で活動し、一定の評価と認知を得ていることが必要。その評価と認知が得られるまでは、匿名となんら変わりは無い。

「名前をかける」というのは、それまでの評価をかけるということだ。

おかしな言論を繰りかえしてる人はそういう人なんだと認識されるし、鋭い言論を繰りかえしてる人はそれに見合う評価が得られる。そういった評価の上でその言論が評価されていくのである。

過去の評価が現在の言論に影響を与えるということに違和感を覚える人もいるかもしれない。その意見が正しいかどうかは単体評価されるべきで、過去の言論は無視して考えるべき、という考えを持つ人もいるだろう。

それは一部で正しい。別に間違ってるとは思わない。 ただそれだけですべてOKかというとそういうわけじゃないのである。

人はどうしても自分に有利なデータを重点的に集める傾向がある *1 し、専門的な知識となるとまず一般の人間に理解するのは不可能だから、専門家の検証結果を信用する他ない。

匿名掲示板最大手「2ちゃんねる」の多くの板では、その日1日限定のIDが書き込みに付与される。これはおかしな言論を繰りかえす人などをフィルタするのに便利であるし、それまでの言動から内情を知ってそうだとか専門知識がありそうだとか、総合的に判断されて現在の書き込みが評価される。 こういった事は議論の効率化にも役立つ。信頼を得るプロセスが省略可能だからね。

このように、たとえ実名でないにしても、なんらかの形で名前なりIDなりをつけて言論を繰りかえしていれば、一定の評価が得られ、その評価を元に現在の意見もまた評価されるというのはよくあることなのだ。

「なんかこの意見正しそうに見えるけど、前にこのジャンルでこの人はこういうツッコミいっぱいもらってたよなあ。ちょっと今回もツッコミ確認してみるか」

「ちょっとおかしい意見に見えるけど、この人このジャンルではプロのはずだよなあ。よくわからないから質問してみようか」

「ああ、このツッコミしてる人、前からやけに粘着してる人だよね。スルーしとくか」「ま た こ い つ か」

「おまえが言うなよ」

等々……。これらはすべて過去の言論からの判断だ。そうおかしい判断ではないだろうと思う。場合によってはその人の過去の発言を検索エンジンで探す事もあるだろう。この人どういう人なんだろうと気になって検索、なんてのはそんな珍しいシチュエーションでもないのではないだろうか。

要するに個人を識別できればいいのだ。

反して匿名の言論というのは、こういうある種のトレーサビリティを持たない。実際にSlashdotなどではAnonymouse Coward(匿名の臆病者)により、1人が複数に見せかけるなどして意見の圧力をかける方法が散見されていたようである。2ちゃんねるでも同様の手口はけっこう使われてるようだ。

これがせめて記名であれば、複数に見せかけることは難しくなる。複数の人格を長期に渡って維持し、同一人物であることがばれないように言論を繰りかえすというのは至難の技だろう。

そういう事を踏まえた上で「匿名でも問題無いから匿名で言わせろ」というのは、はっきり言えば卑怯だ。自分の評価はいつでも捨てられるし多人数に見せかけることも難しくない。おもいきり矛盾してるように聞こえるが、自分の安全は確保した上で捨て身の攻撃が出来てしまうわけである。

で、実際そういう立場を使った罵倒や暴言の類が実に多いのである。いちいち聞いてなんていられやしない。

表で名前を出してやってる分には罵倒も暴言もけっこうだと俺は思う。それはそういう人なのだという評価がその人に与えられるだけだし、実際そういう人も、特にはてな界隈にはけっこういたりする。

だから俺は基本的に、匿名発言やそれに準ずるような立場からの罵倒暴言の類はさくさくと無視している。検索エンジンにも掛からないような場所から言われてもなあ、という感じである。

もっとも、匿名が基本だからこそできるコミュニケーションというのも現代日本では実際にあるし、それに価値があるから2ちゃんねるは大きくなったのだろう。そういう意味でも俺は匿名発言を全否定する気は無いし、俺も2ちゃんねるに書き込むときにいちいち名前を書いたりはしていない。

その辺は顔出しYouTubeと顔隠しニコニコ動画のような文化の違いというか、いちいち見た目でdisってくる日本人の民度の低さとかまあいろいろあったりはするんだが、それはまた別の話かな。

もちろん匿名で発言する機会は絶対に保証されるべきだと俺は思う。安全が保証された立場からでしか言えない事も少なからずある。実名を法的に強制されるようなアイデアが出たら、俺は絶対に反対するだろう。

そして匿名発言できる場所は、すでに2ちゃんねるなどもあるし、WinnyBBSやFreenetのような場所も無くなりはしないだろう。とりあえずそこらのブログのコメント欄やら何やらで匿名発言を許可する必要はまったく無い、というのが俺のひとつの結論。

そういうわけで、対応としては「匿名発言は基本スルー」がもっとも現実的かつ効率がいいと、俺は考えるのである。

関連記事:

追記:

ああ、なるほど、 黒木ルール ね。そういえばそんなものもありましたね。

その存在はすっかり脳味噌から消失した上で書いたものなので、黒木ルールそのものではないです。

別に匿名による批判を禁止するつもりもないし、そもそもウェブ全体から来るものなので禁止しようがないでしょう。

まあしかし黒木ルールの「恥をかくことで責任を取れ」という考え方は非常に近いものを感じます。ただ「恥」という表現が若干アレかなという気はするけども。


*1: たとえばひところよく言われた「なんでも金で買える」というのは、金を持ってる人間はそういう世界観のほうが有利だからそういう証拠を集めるのである。逆に「金で買えないものもたくさんある」というのも、金でなんでも買われたら不利だからそういう証拠を集めるわけだ。実際のところは両者のいう中間地点のどこかに落ち着くのではないか。
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2006年12月27日(水) [過去の今日]

#5 この世はバカが破壊する

備忘録ことのはの記事 で、 オウム・アレフの物語 が閉鎖してしまった事を知った。

どんなものでもアウトプットだけは続けて欲しい。そのアウトプットを邪魔する奴はバカだ。アウトプットの抑制は自殺行為だということに気付いてない。

たとえそれが都合よく事実を改竄したもの *1 だとしても、そのアウトプットのあるのとないのとでは大きく違うのだ。0と1の間にある巨大な差がわかってない。

せっかく内部からのアウトプットが出てきたのだから、まずは見守るのが正しい態度だ。内容はあとから評価すればいい。まずはアウトプットが出たことをきちんと評価すべきだ。それができないのはそれこそ社会を破壊する行為だ。

なんとか復活してくれるといいのだが……。

(@921)


*1: もちろん実際に「都合よく事実を改竄」したものだとは思ってない。例えばの話だ。 さすがにご本人が読み間違えるとは思ってないが、本気でこの程度の事を読み間違える人がいるので念のため。
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#4 直せばいいじゃん

日本語版のWikipediaの品質が低いことには異論を挟めようはずがない という記事。

はてぶに散見される「直せばいい」という寝言だが、一言言わせてもらえれば、お前ら直したことないだろ?ドンだけむなしい作業か、知らんのか。まさに現代版シーシュポスの神話ってやつだぞ?

とあるが、本当にそうだろうか。 俺もたまにWikipediaの足りない項目を書き下ろしたり、細かい修正を入れたりはしているが、そんな思いをしたことはないな。

まあ実際のところ項目によるんだろうなあ。「2ちゃんのりの熱湯欲(ネット右翼)連中」などと言ってるが、そういう連中が噛みつきたくなるような項目に付いては悲惨な編集合戦はあるんだろうね。けど、どうせ編集合戦になれば保護されちゃうんだし、素直に直せばいいじゃないの。

だいたいそんな項目そうそう多くない。全体としては品質も高いし、内容にも信頼がおけると俺は考えてるんだがね。

まさか自分が編集してる項目以外見てないなんてこたないと信じたいが。

文科系の項目:

まあ文科系の項目に関してはあまり書かれてないというのは事実だろうな。 はてなブックマーク なんか見ててもわかるが、まだまだ日本語圏のネットは情報技術が中心。全体の人口が少なすぎるんだわな。ま、これはスケールして行けば解決する問題だし、ことさら批難されるような事でもないわな。

(@701)

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#3 禁止されたものの需要はアンダーグラウンドが供給する

P2Pによりダウンロードされるコンテンツの60%はポルノ という記事。

そんなにレンタル屋に借りに行くのが恥ずかしいのか? と思ったが、考えたらネット経由だといわゆる裏ビデオが流通してるのか。

だとするとポルノのモザイク無くしちゃえばP2Pユーザーは激減する?

結局何かを禁止するとアンダーグラウンドでその需要が生まれちゃうってのは、禁酒法見てもわかることなわけで。取り締まりコストもかかるし、極力規制は少ない方が望ましいのだよな。

子供に見える絵柄で書かれたポルノ漫画を規制しようという動きもあるようだけども、逆にアンダーグラウンドに潜られてもっとひどいことになるんじゃないかという懸念もあったり……。規制したい人たちはそこらへん考えてくれないのが困るんだよなあ……。

(@473)

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#2 swapd

swapd なるパッケージがあるのだそうで。

これは楽そうだな。いまどきメモリは1Gとか2Gとかあるの普通になってきたし、swap領域なんてこんなもんでもいいのかも。

インストーラで選べるようになってるとなおよさそうだな。

(@470)

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#1 SBPPってなに……

すごく参考になりそうな話 なんだが、SBPPってのがなんなのかわからない orz

(@443)

これのことだという指摘が:

Smalltalk Best Practice Patterns のことだと でかいの から指摘が。ふむ、これかあ。 を、 翻訳本 もあるな。

お、 巫女萌え御大からも指摘 が。ありがたやありがたや。

さらに:

メールでも教えてくださった人が!!! 原書で読んだ方がいいらしい。ふむ。

いやしかしホントにありがたい。こんなにいろんな人からいっせいに教えてもらえるとは思わなかった。自分は恵まれてるなあと思う次第。

いろいろなものに負けそうになる日々だけど、負けてられないね。みんな、ホントにありがとー!

さらにさらに:

ご本人からもご教授頂いた。 いやホントにありがとうございます。

気がつくとこの記事が ブクマされてたり してて、

ほんと恵まれてる気がします。

なんてコメントが。

マジで恵まれてるなあ。こんなちょろっと書いた記事が、今年一番のうれしくてありがたくてあたたかい記事になった。これもみなさんのおかげ。

あとで、改めて感謝の記事を書こう。

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2004年12月27日(月) [過去の今日]

#2 あらゆるモチベーションダウン

せっかく必死で作業してたのに収録されずか。締め切りすぎてから締め切り伝えられてもなあ。それくらい予想しとけってことなんだろうけど。

なんか報われない日だな、今日は。

(@745)

まあいいや:

どうせまだ半分程度しか保守作業終ってないしな。中途半端なリリースしてもしょうがねえ。

来月初頭に保守作業終らせて1.0リリース、夏に向けて1.1作成くらいのスケジュールで考えておくか。

(@749)

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#1 厄日

叔父PC壊れる

母PCからデータ読み取りを試みる

母PC起動せず

セカンドマシンでデータ読み取りを試みる

セカンドマシン起動せず

時間が無いので急いで復旧 ↓
どうにも動かなくて眠ってたFMVを持ってきてなんとか起動

そうこうしてる間にバイトの話が来てて、見事に取り逃す

という1日を過ごしてしまった。なんだか風邪気味だし、ダメな1日だ。とほほ。 しかしこれから直ってないマシンの復旧作業……

(@371)

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2002年12月27日(金) [過去の今日]

#4 チューナカードが治った

ふとlinux-usersを眺めてると、 同じチューナカード使ってる人の投稿 が。まさかと思って書かれてるとおりにソースを変更してリビルドしてみると、見事に治った。なんとまあ、カーネルだったとはなあ。

(@382)

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#3 そえりんのホワイトクリスマス

Daily Notes(2002/12/26) より。いい話だなあ。なんかこれで小説一本書けちゃうんじゃないかと。

(@347)

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#2 ふと気付くと

俺の住んでる栃木県北部は雪景色。

(@46)

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#1 さよなら、SB Live!

なんか先日からSB Live!とチューナカードの調子がおかしい。チューナカードはどうも受信信号の周波数がずれてるみたいで、日本テレビに合わせるとNHKが白黒で映ったりする。壊れちゃったのかなあ。

SB Live!のほうはもっとひどい。line outから音が出なくなった。二つめのdigital outと共用の穴に繋いでやると聞こえてたのだが、line inの入力レベルが馬鹿みたいに高くてしかもミキサーもline in以外のボリュームを調整してやらないといけない始末。おかしいなあと思っていじくってたら、今度はとうとう共用穴からも音が出なくなった。あれ?と思ってなにげなくMIC端子にスピーカを繋いでやると、音が出る。……あやしい。

ここしばらく電源周りがあやしくて、Windows機に火を入れるとメイン機もぶつんと切れることがよくあったので、そのへんのショックで壊れちゃったのかなあ。チューナカードのほうは見れないわけじゃないのでしばらく我慢するとして、SB Live!は退役かなあ。高かったのに……くそっ

こんにちは、AW744B:

そんなわけでWindowsマシンに付いてたAW744Bをひっこ抜いてメイン機のSB Live!とリプレース。ところがどっこい、起動中にぶつんと電源が落ちやがった。そして起動しなくなるマシン。かなり冷汗をかいたのだが、どうもカードの挿しが甘かったんじゃないかと推測。何度か挿し直してるうちにきちんと起動した。

ついでに外から配線してたチューナのサウンド出力とサウンドカードの入力を、内部でやることにした。今までその端子が存在してる事に気付かなかっただけなのだが。これでSC-88VLの出力ををMIC端子に繋がなくてすむ。MIC端子はモノラルだし、音質も悪かったので気に入らなかったのだ。しかし、どうも入力レベルが低くて、小さな音が聞こえなかったりする。これはカードの特性なのかなあ。録音にはいいんだろうけどね。

しかし、AW744Bの内部MIDIにアクセスするとLinuxカーネルがフリーズするということをすっかり忘れていた。またやっちまったい。くそっ

ていうか:

こんなことでまた徹夜してしまった自分が悔しい。くそっ

(@871)

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2001年12月27日(木) [過去の今日]

#1 upgrade失敗

 upgrade中に負荷かけまくりでフリーズさせてしまって起動しなくなるっつーのもばかだけど、なんとかupgrade終ったと思ったら、emacs-dlが起動しないという情けない自体に。あうー。
 -nwでなら起動するのでこれで行けるかなとか思ってたのだけど、wlも新しくなって、Maildirの処理が速くなったのは嬉しいのだが、カラー関係が邪魔してるようでメールが読めないという情けない自体に……。.wlのカラー設定を外してもダメだから、どこかでXじゃなくてもカラーを出すように設定されてるんだろうなあ。
 でも今日は子守なのでこれ以上追求できず。うぐぅ。
(@202)

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