2006年12月01日(金) [過去の今日]
#1 西和彦は情報技術を理解してないんじゃないか
ウィキペディア編集方針 西和彦がモーレツ批判 という記事。西和彦といえば元アスキー社長でマイクロソフトの副社長もやってたことあるんだっけ。
しかし、 当該記事のノート を見たりすると、本名を書けば匿名じゃないと思ってるとしか思えない言動。
アカウントと本人が紐付けされなきゃ、どんな名前を名乗ったって匿名なんだけどねい。アカウントすら作ってないみたいだし……。そもそも削除する前にノートで議論くらいすればいいのに、それもしてないのか?
どう考えてもこれは、情報リテラシに欠ける人の言動としか思えない。ホントにこの人、アスキーやマイクロソフトの経営やってたんだろうか。もしかして本物の西和彦はどこかに監禁されてるか殺されたかして、今西和彦を名乗ってる人は別人なんじゃないか。
本気でそんなこと考えてしまうほど、今回の事件はまるっきり情報技術を理解してない言動だ。ありえないとしか言いようが無い。ご家族は本物の西和彦を捜索するべきなんじゃないだろうか。あちこちで講師もやってるようだけど、こんなリテラシの無い人の講義が役立つとは思えない。大学で講師してる西和彦は本物ということか。J-CASTが取材した西和彦は、このリテラシの無い言動を自分のものだと言ってるからには偽物か?
本物の西和彦氏が出てきて、これは自分を名乗る偽物がやったことだと宣言してくれることを切に望む。
(@454)
#2 TV局の広告収入は1〜2年のうちに半減する
という予測を立てたのが今年の夏あたり。 J-CASTの記事 を見ると、もう影響が出てるようだ。
理由はナゾってあたりがマスコミだよなあ。俺みたいな末端からも、広告がネットにシフトしはじめてるのはなんとなく見えてるのに。
いや、ネットだけとも限らないか。広告媒体が増えたってのは実際確かなところ。そうなりゃ当然今まで多かったところから減ってくだろう。全体の広告予算増加が広告媒体の増加を上回らない限り。
まあTV局がまだ気付いてないのは幸いかねえ。googleさん、YouTube使ってTV局潰しちゃってくださいよ。relatedにTVで流してるような広告映像がでるだけでも、結構な効果あるんじゃないの。
(@530)
2006年12月02日(土) [過去の今日]
#1 blogのインセンティブ
ちょっと考えがまとまらなくなって来たので、とりあえず書いてみるテスト。
そもそもblogはどうして書かれるのか。書くためには何かの動機づけが必要だ。我々Web日記時代から書き続けてるユーザーは、例えばメモであったり愚痴であったり知人たちへの生存報告であったりと、基本的に書く動機は自分の内側から発生していたはずだ。
しかし、それがblog時代になってどうか。もちろんそういった内側から発生する動機も少なくない。むしろ拡大してる。が、この大量のblogはどうだ。そのすべてがそのような動機で書かれているわけではない。
知人のblogでは、アフィリエイトで子供の小遣い程度の収入を得ているという。主婦を名乗る人のblogがやけに性的な内容で乱立させてたりもする。明らかにアフィリエイトがインセンティブになっている。
しかし実際のところそんな大した収入が得られるわけではない。本当に小遣い程度だ。書籍化されれば話は別だが、そんなのはほんの一部だ。それでも彼らは書き続けるだろうか。
彼らが「儲からない」ことに気付いたとき、blogの数は一気に減るか? それともお金だけじゃない面白さを見いだして続けるか?
文章は誰にでも書けて、しかも著作権がもっともうるさくないジャンルであり、もっともコピーの簡単なジャンルだ。これからも主流ではあり続けるだろう。
その主流の行方は、インターネットのコンテンツ充実度そのものを左右するのではないか。だとしたら、彼らのインセンティブは継続されねばならない。大儲けじゃなくてもいい、ちょっと儲かった、足しになった、それがあればいいはずだ。
つまりはアフィリエイトが、「ウェブ進化論」とやらの実現性を本当に握っている。
マスコミの広告収入 / n / blogユーザー数 - 業者のマージン = ユーザー1人あたりの収入 = ?
従来の広告市場からどれだけ奪えるかが鍵になる?
(@964)
@ ぼっと:
というか、最近はどうも他人のblogから文章抽出して長文の日記を自動生成自動投稿してるボットとかいるのね。さらにそのblogにコメント付けてるのがコメントスパムのbotだったりとかして、非常に気味が悪い。
こんなのに荒されたくないなあ。
(@989)
2006年12月03日(日) [過去の今日]
#1 読解力
「はじめに言葉ありき」は本当か? という記事。
どう見ても読解力の話なのになぜか読解力という言葉が出てこない不思議な記事だというのが俺の感想。
しかし、
「言葉から受ける影響」の自己管理だけではなく、観測者の人も含めて外部の言葉を感情に直結させるのはマズいと思う。セキュアOS風に「汚染されている」言葉として、感情からは切り離しておかないと。
私にとって以上の文章は「え?みなさんそうしていないのですか?」というほど当然で、それがゆえに私は「空気嫁」なのだろうと思い至る。
この感覚はある種、geekに属してるような人間は誰でも根元的に持ってるんじゃないだろうか、と思った。
空気が読めないというのは俺もそうなのだが、いろいろ考えていると、言葉というのはただのトリガーであって、実際の意味はそのトリガーが引かれた結果が内的に発生してはじめて意味を持つ事に気付く。となれば、言葉以外のトリガーでも意味が通じる場合は容易に想定できる。
つまるところ、「(言葉以外の)同じトリガーを与えられて同じような意味を内的に発生させられる」ということが「空気を読める」ということなのだろう。geekは人とちょっと違った感性を持つがゆえにgeekなので、空気が読めないのは当り前ということになる。逆にスーツどもにはgeekの空気が読めないというのは、実体験がある人も多いだろう。
言葉を理解するというのは、トリガーと意味を対応付けられるということだ。しかし万人が同一の意味に理解しているわけではない。また、コンプレックスに触れるような言葉である場合、トリガーが本来発生させるはずの意味ではなく、悪意が含まれる意味を発生させ、ニュートラルな意味として受け取ってもらえなくなる場合も多々ある *1 。
こうしたトリガーの集合体が文章だ。これをソースコードとすることに俺は異論は無い。
だが我々の中にはコンパイル済みの言葉がたくさんキャッシュされている。キャッシュにあるものはコンパイルされずに、キャッシュから取りだされた意味だけが自己の内側に発生する。こうしないと処理に時間がかかってしょうがないので、当然の対応であろう。実際に毎度毎度コンパイルし直してる人などいないはずだ。
しかし全てがそうかというと、それも違う。まず触覚、嗅覚、味覚の三つに関しては、ずっと「バイナリー」感が強い。
これも当然の話。言葉というトリガーを介さないのだからね。相手によってバイナリー感が強い言葉になるのは、コンパイル済みキャッシュの量の問題であろうと、俺は考える。
キャッシュは当然バイナリだから、キャッシュばかり使ってると「バイナリー感」をたくさん味わうことになる。読解力の不足というのは、キャッシュに頼りがちな言語理解そのものだと、俺は考える。誤コンパイルされたままキャッシュしている言葉もたくさんあるし、組み合わせが似てるだけで別の意味のはずのものをコンパイルせずキャッシュから取りだしてしまう事もままある。
つまり 「 言葉は見た瞬間自動実行されるバイナリみたいなもの。 」というのは、キャッシュを使ってるというだけのことだ。ちゃんとコンパイルし直せば、キャッシュされた意味ではない意味で実行される。何度コンパイルしなおしてもキャッシュされた意味と変わらないなら、それはその文章が解析できてないか、あるいは真理が語られているのだから真摯に聞けばいい。
(@801)
@ 手動トラックバック(笑):
関係ありそうなrefererが送られて来たので、手動トラックバックしてみるテスト。 100文字だろうが2000文字だろうが、自分の文の意図が誤解されたら「読み取れない読者が悪い」とは思わない方がよい
#2 Cellを使った家電を妄想。
マルチコアで複数の処理を同時にこなせるから画像解析とレンダリングも同時にできるぜとかいうデモがあったよなあ。そのへんから妄想してみると……
- 人間がいるところだけを局所的にあたためる暖房
- 背を向けると自動でドアが閉まる冷蔵庫
- もちろん映像情報から体調を判別して冷蔵庫の内容物から作れるおすすめレシピも表示
- TVの前にいる人物から性別と平均年齢を算出して地上波/CS/BSその他もろもろから自動的に最適な番組を選ぶテレビ
- 服の汚れを認識しながら揉み洗いもほどこす洗濯機
- 人物の顔や声を覚えて自動応対するインターフォン
- ペットや子供の動きにあわせて遊び相手になってくれるロボット
うーん、欲しいような欲しくないような。
(@928)
#3 DateTimeモジュール
DateTime なんてモジュールあったのか。こういうの作りたくて今年の頭からいろいろ書いては捨ててたのだが、もうあったのね……。あれだけ検索したのになあ……。
しかし使いやすいとはお世辞にも言えないなあ。拡張性重視なんだろな……。
んでちょっとした バグっぽい挙動 もあるらしい。
$ perl -MDateTime -e '$dt = DateTime->new( year => 2006, month => 10, day => 31); print $dt,"\n"; $dt->add(months => 1); print $dt,"\n";' 2006-10-31T00:00:00 2006-12-01T00:00:00
あちゃー、だな。
$ perl -MDateTime -e '$dt = DateTime->new( year => 2006, month => 1, day => 31); print $dt,"\n"; $dt->add(months => 1); print $dt,"\n";' 2006-01-31T00:00:00 2006-03-03T00:00:00
これもちょっとなあ……。
こういうのってどうやって処理するのが正しいんだろうね。「一ヶ月後」の正しい定義ってどこかにある?
(@987)
2006年12月05日(火) [過去の今日]
#1 自分以外の人間が儲かる事が許せない人が釣れる釣り堀を見つけた。
日刊スレッドガイドの姉ポエムの記事 がそれ。まさに釣れ放題。 なんだかねえ。常識的に考えればあの姉ポエムを狙って出版化できる奴なんていないと思うんだが。とりあえず 経緯はカジ速でまとめられてる な。
しかし、2chは匿名だけに、日本人のいいところもいやなところも素直に出る場所だなあ。日本が社会主義的に国家運営してるのも、やっぱこういう国民性が理由なのだろうなあ。
前々から思ってたが、2chから日本を知る試みはかなり効果的かもしれないな。
(@761)
2006年12月06日(水) [過去の今日]
#1 ATIとfglrxとXglと
もうそこかしこで流行ってるcompizが使いたくて、ちょうど疲労で横になってたついでにいれてみた。いつのまにかfglrxドライバもaticonfigという設定ツールに変わっていて、デュアルヘッドの左右の解像度も別々に設定できるようになってた。
が、落とし穴。どうやらfglrxドライバはAIGLXが使えないらしい。
かといってradeonドライバではうちのX550は3D対応してないし、しょうがないのでXサーバをXglにするしかないのだが、こいつがDebianにはない。どうやらubuntuにはあるらしい。あちらからソース取ってきてbuildするしかないかなあ。それで動けばいいけどさ。
やっぱ時代はnvidiaかねえ。
(@702)
#2 Cellおもしろいなー
Cellすごい!! という記事で、PS3上のlinuxでCell対応lameを動かした記録があった。
いやすごいねー。lameが6つ同時にほとんど遅くならずに動いちゃってるよ。マルチコアすげえなあ。
しかし、lameのような小さいアプリケーションでもかなり苦労された様子。 SPUの感想 を見るとやはり大変そうだ。
ゲーム機としてはこういうハードはどんどん作り込めるからいいだろうけど、家電となるとどうかねえ。どうやらゲームメーカーからも悲鳴があがってるそうだけども……。
(@900)
2006年12月08日(金) [過去の今日]
#1 ココログ
12/7 「12/5-12/7ココログメンテナンス」について というココログの記事。
いやひどいね。DBを分散してなんで負荷がかえって高くなるのだろう。俺は正直DBまわり詳しくないのだが、後学のためにもどうやったのか知りたいなあ。
普通にレプリケーションしただけだったのかな? それだと冗長構成になるだけだから、そりゃ負荷は高くなるよなあ。ちゃんとSELECTだけスレイブ側に振らないと。
でもまさかそんなところでつまづいてるとも思えないし、DBの更新が予想以上に多かったってことかなあ。
更新が多いDBだと、レプリケーションはかえって負荷増になるだろけど、そういう場合は何使えばいいんだろ。データ量が小さければtmpfs上にかきこませてレプリケーションでスレイブに保存とかいう手段で、マスタ系の負荷下げられるかなあ。いやそれやると今度はスレイブが悲鳴をあげるか。ストレージをストライピングみたいなことして分散させるしか無いのかなあ。
まあ、とりあえず事前評価がうまくいってなかったのは事実だろうなあ。更新と読み込みの履歴を記録してきちんと調査しないといかんなあ。
(@009)
#2 七五三問題
なぜ若手が会社を辞めるのか? 七五三問題 という記事。
中卒の7割、高卒の5割、大卒の3割の人が、就職してから3年以内に最初に勤めた会社を辞めてしまうという問題です。
へえ、企業にも七五三問題があるのか。
俺が七五三問題と聞くと、ゆとり教育実行のトリガーとなったものを思い浮かべる。学習内容を小学校で七割、中学校で五割、高校で三割しか習得せずに卒業していくという問題だ。ゆとり教育はそもそもこの解決をめざしてたはずだ。
結局失敗に終ったゆとり教育だが、この数字を見れば必要なものだということはわかるだろう。学習内容に子供たちがついていけてないという問題は、解決されてるのだろうか。
だいたいゆとり教育を否定するやつって、それなりに学校では成績良かったんじゃねーのか? ついてけないやつは一部のバカだけだとでも思ってるとしか……。
学校の問題にとどまらず、人間の知的活動の成果物というのは、人間が活動して行く限り増え続ける。それをすべて踏まえないと新しいことができないなんてことがあってはならない。効率的な学習は急務と言ってもいい。
そこで高速道路理論ですよ、とでもしたいところだが……学校にこれを採り入れるのは難しいかなあ。
まあ、そもそもは大学が変わらないとダメなんだけどね。下から変えて行こうとしたから失敗したわけで……。
(@179)
#3 まだ勘違いしてるマスコミ
izaの記者ブログの記事 で、どこぞのボクサーが買ったという車が「わ」ナンバー(レンタカー)じゃないかという疑惑に対して反応。
さて、われらSANKEI EXPRESSでは産経新聞社各媒体の記事、写真を使用するという媒体の特性から、弊社媒体で使用された写真などはすぐにチェックできます。ので、このプチ祭り状態を知った私は、早速、ワークステーション上にあるこの写真をチェックしました。
ハッキリと見えました。 「め」 ナンバーでした。
いや、いいのよ、確認するのは。でもこれはダメ。
「オレが確認したから間違いない」はネットじゃ通用しないのよ。そんなに自分は信用ある人間/企業だとでも思ってる?
誰ぞが買った車がレンタカーかどうかなんぞ俺にはどうでもいい話だが、ことマスコミの勘違いとなれば話は別。
やるならちゃんとその写真もってきて、「ほら『め』ナンバーでしょ?」と言わないと。その後それがコラかどうかネットの住人達が確認作業始めるんだから。
信用なんてそう簡単に作れるもんじゃないよね……。
(@873)
#4 ぼったくりの美学
小泉メルマガ、官邸HPに年間7億円超 という記事。
笑える笑える。どこの業者だ、そんなボッタクリで儲けてるのは。
実際官公庁って金銭感覚やばいから、相場より遥かに高い価格でサインしちゃったりするらしいねー。いろいろ聞き洩れて来る話をかんがみると、ここ改善するだけで相当予算削減できるんじゃないかと。
(@925)
2006年12月09日(土) [過去の今日]
#1 ありえないほど高額な経費を計上してやる気を失わせるメソッド
住基ネット「個人離脱」、1人削除に最大3500万 という記事。
3500万円ねえ。1件削除でそんだけかかる? 削除するとサーバがダウンする? 何をふざけたことをいってるのやら……。
記事をよく見ないとわからないが、削除後の運用でシステムを作り直すという選択をした場合の話であって、手作業でやる分にはこんなコストはかからない。何をあおろうとしてるんだ、読売新聞は。
そもそもクラックの入り口を国とは別口にしておいて自分は責任取りませんなんていう卑怯な方法で作られたシステムを安全だとかいって運用はじめちゃうリテラシーの低さに問題がある。
第一、ろくすっぽ情報教育を受けてない役人どもに、こういうシステムを使わせることが無理な話なのだ。やるなら専門家をやとってそいつの責任の元に運用すべき。
こんなものに400億円も注ぎ込んじゃって……。得したのは受注したIBMとOKIと富士通だけかねえ。しょんぼりだ。
(@925)
2006年12月10日(日) [過去の今日]
#1 マスコミみたいなだまし記事を書くbloggerが出てきたか
ちょーっと頭来たんで煽らせてもらっちゃおうかな。 「『天下りあっ旋全廃に反対したらもう自民党には票を投じない』バトン」への懐疑 という 「天下りあっ旋全廃に反対したらもう自民党には票を投じない」バトン への反応記事。
以下、この記事の問題点をリストアップ。
- 「ありえない前提から導かれる悪い結果を前提を書かずに先に書いてやる気を失わせるメソッド」を用いてる。天下り全廃と代替措置無しのセットを仮定して「(略)天下り斡旋全廃のみがとおって平均的な待遇が下がり、その分だけ人材の質が下がるだろう、ということになります。それでもよろしければ、どうぞ。」という箇所がそう。
- 「主張が書いてあるのにそれが無かったかのように反論するメソッド」を用いている。元記事で「(略)その働きに見合うだけの民間並みの給料を払うべきだし、残業手当も出せば良い。」と実際にやるべきことが書いてあるのに「一般論としてはおっしゃるとおり、でも実際にはどうしようというのでしょうか?」ととぼけて見せている。
- 基本的な事だが、論点ずらしがある。元記事はインセンティブの与え方を正そうという主旨なのに対し、コストで反論している。「(略)天下りに係る費用の減少分を人件費の上昇分が上回るのではないかとwebmasterは思います。」という箇所。
ひとつめのものに対してもうちょっと詳しく言うと、
まだしも具体案が形成され、天下り斡旋全廃とパッケージになって提案されているならば議論のしようもあるでしょう。しかしそうでなく、(以下略)
というように、具体案が形成されてない現状をいきなり大前提にし、具体案を形成していこうという方向に持って行こうという意志を見せてないのが大問題。現状を大前提にしちゃうのはだましのテクニックとしては初歩的かと。
みっつめのものに対しては、 自分の天下り先にオオナタを振るうことが出来る人などいない を読んでないとこういう勘違いをしてしまう可能性はあるかも。
まあ官僚というお立場でblogosphereで活動するというのは非常にすばらしいことだし、今後とも継続して頂きたいとは思う。が、意図したのかしてないのかはともかく、こういうだまし記事を書かれるのはいかがなものかと思います。
もすこし言いたいことあるけど、それは 別記事 にする。
#2 官公庁の人件費はあがってもいい
前の記事 から言い残したこと。
あがってもいいだろう、もちろん。今問題なのは無駄使いであって、無駄じゃないコストはきちんとかけるべきだ。
セキュリティが必要な場所に専門家を配置せず住基ネットなんぞ運用しはじめるのは必要なコストをかけてないし、優秀な官僚に高い給料払わないのも同じだ。
その代わり機械にやらせられる事は機械にやらせる、無駄な施設を作らない、無駄な仕事を作らない、必要無い人材は雇用しない。コスト削減ってのはそういうところからやらなきゃいけないだろう。
そういうことをせず、 コストが上がるから天下りを容認しておけなどという暴論 が出てくるのは情けなくて涙ちょちょぎれちまう。
だいたい官公庁の無駄使いが叫ばれるようになって久しいというのに、いまだにコスト削減の具体的実行が見えて来ないのはいったいどういうわけだ。毎年40兆円も借金してる自覚あるのか?
無駄なコストを減らさず、改善策はコストがかかるからやめましょう? バカじゃねーの。汚い言葉が素で出てくるほど、ほんっと頭来る。
暴動も革命も起きない日本だから、こんなバカなことが言えるんだろうなあ。暴力による解決は愚策とはわかっているが……。
気分良く税金を払える国に住みたい……。
(@394)
#3 在留特別許可が下りない問題
404 Blog Not Foundの記事 でハッケソした イラン人一家が在留特別許可が下りないとか いう記事。
うーん、前にも見た覚えがある話。 エリカ・ビクーニャさんの時 と同じか? っていうかエリカさんどうなったんだろう……。
まあ確かにこんなの認めちゃってたら、わらわらと不法滞在の外国人が日本で教育受けて労働する子供たちを量産しはじめちゃうわなあ。それはまずい。
なのでそれなりに痛みはもってもらいたいものの、子供たちだけは助けてあげられないだろうか。両親だけ強制送還ののち、未成年者は施設でひきとり、施設での生活費は貸与にして将来働いて返すとかいうのはどうだろう。にべもなく追い返すよりは人道的だし、これくらいのペナルティがあれば悪用者もでないんじゃないかと思うのだが。
(@912)
2006年12月12日(火) [過去の今日]
#1 シンポ後チャット
昨日の夕方、どうにもだるくて仕事が手に付かなかったので、IRCで紹介されてた 著作権保護期間の延長問題を考える国民会議第一回シンポジウム をの生中継ストリーミングを聞いていた。ちょうどウェブチャットが設置されてたので、なんとなく参加してわいわい言いたいこと言ってたのだが、参加者の中にログをまとめてくださった有志がいらっしゃるので紹介しておく。
エンドユーザーの見た著作権: 国民会議シンポジウム後のチャットにて──
俺以外の方はまじめに著作権問題を考えるblogなど運営されてて、俺の向いた方向いて書きなぐってるこのサイトのURIを一緒に並べられるのは非常に恥ずかしい気もするのだが、まあそれもフラット化のひとつだとでも前向きに捉えておいてもらいたい。
チャットの中で俺が言っている「一億総アーティスト」というのは、俺自身の悲願でもある。うまいへたを別にして、みんながみんな絵を書き詩を詠むような世界を俺は望んでいる。芸術なんてのはそんな高尚なもんじゃない。パクリだっておもしろければいいじゃないか。そういう風土があれば、親と子が共に詩を朗読し、アレンジし、オリジナルを作り、ネットで発表するような世界になると信じている。
そしてみんなが創作を楽しむようになれば、その中から世界へ羽ばたくような偉大なアーティストが産まれる。これは確率の話だ。母数が増えれば優秀な人材も増える。
それこそが知財立国を目指す道筋だと、俺は考えている。
(@197)
#2 時かけクロック
2006年12月14日(木) [過去の今日]
#1 perlとcpan
うーん、最近どうにもperlを書いてると、CPANにあるモジュールの使い方をたくさん覚えてるだけという気がしてくる。しかも数が尋常じゃない。
俺はperlを書いてるのだからperlだけ覚えればいいのか、というとそうでもない。perlの中にアプリケーションがたくさんあって、そのアプリケーションはそれぞれ使い方も目的も違ってて、毎回毎回そのアプリケーションの使い方を覚えて行く。そういう感じ。
いつから「perlが書ける」ということは「モジュールの使い方を覚えてる」ということになったのだろうか……。いや、俺がそう誤解してるだけかもしれないが。
(@095)
#2 ソフトウェアは「表現」か?
表現としてのソフトウェア という記事。
著作権で保護される代物なら「表現」なんだろうなあ。これを否定するとそもそも著作権でソフトウェアを保護するのがおかしいということになるわけで。
いや、それでもいいんだけどね。著作権以外の方法で保護するなりしないなりすればいい話。
(@195)
#3 輸出戻し税
輸出戻し税なるものがある らしい。で、これが何が問題なのかよくわからなかったのだが、 ようするに 最終販売業者にしか還付されない のが問題らしい。
しかし、最終販売業者ってなんだろう。売る相手が消費者か業者かという問題なのか? それってどこで区別するんだろ。アキバの店舗をぶらぶらしてると、一般消費者にまじってHDDなどをを大量購入してるスーツがいたりするのも見掛ける。アキバで安く買い込んで地方に販売してる個人や業者もいるだろう。
そう考えると誰が最終販売業者なのかわからなくなる。
もちろんこういうことは消費税導入の際に議論されてるとは思うのだが、俺にもわかりやすくそのへん解説してるところはなかろうか。そこが理解できないと、輸出戻し税も議論できないと思うのだが。
(@222)
2006年12月15日(金) [過去の今日]
#1 google協賛企業です?
なんかgoogleの協賛企業と名乗ってアフィリエイトだなんだとやってる所がうろちょろしてるみたいね。個人店舗回りしてるようで。
会費集めて云々とかいう話だが、まあまちがいなく詐欺だろうなあ。数年後に大規模な詐欺事件になりそうな予感……。まあその前にしょぼーく落ちそうだけど。
(@310)
#2 喪男の哲学史という本があるらしい
喪男の哲学史 という本。
序章をPDFで配布してるので読んでみたのだが、爆笑してしまった。ものすごいこじつけでblogの非モテ界隈の議論を哲学に結びつけている。こじつけなんだが、それがまたおもしろい。
これはちょっと読んでみたいなあ。
しかし、この本の定義によると俺も喪男になっちゃうなあ。そういう自覚はまったく無いし、恋愛に関してはごく普通だと思うのだが……。
……相手に恵まれただけですか、そうですか orz
(@542)
#3 捨てちまえ、こんな国。
winny裁判もおととい地裁での判決が出てたのだが、まだ判決文を見てない。ちと検索してる暇がないせいもあるんだが。
ま、ひとつ言えるのは、鉄道を作れば飛脚が困るから反対するのは当たり前ってことですな。それも飛脚がそれなりの権力を持っちゃってたら、鉄道を作るのは社会的損失とか言い出すのは当然のこと。
ピンとこないでしょう。それも当然。飛脚なんて仕事はもう無いんだからね。でも飛脚は自分の未来のために、戦わざるを得ないんですよ。たとえ文明文化の発達を阻害してでもね。
官公庁もそうだけど、無駄なコストをかけることによる雇用創出ってのはあるもんで。それで食ってるやつらはそりゃ反対するわなあ。
で、それを犯罪とまで言っちゃうのはどーよって話なんだが。
まあコスト削減って言葉に無縁な人たちにかまってられるほど暇でもないわけで。どこぞのWeb2.0企業みたいに日本見捨てちゃってもいいわけで。
いいんじゃないの。滅びたい人たちは滅べば。こっちはこっちで好きにやろうよ。リミックスもマッシュアップも俺らが好きにやればいいじゃん。滅びたい人たちに構うことなんかない。
日本なんて捨てちまえ。
(@740)
2006年12月16日(土) [過去の今日]
#1 ユニバレとユニクロ迷彩
ユニクロだとばれることらしいのだが、なかなか面白いことを言う人がいるもので。 ばれて困るかどうかはシチュエーション次第だと思うが、確かにユニクロの広告そのまんまの格好してる奴はたまにみる。あれはさすがにちょっとどうかと思う。せっかくバリエーション豊かなユニクロなのだから、もう少し考えればいいのに。
それはそうとて、そんなことをチャットで話していたら、「ユニクロは都市迷彩だ」という人がいた。これも至言。確かにユニクロファッションは良くも悪くも平均的で目立ちにくい。
……つまりは日本でスパイ活動してる奴もユニクロを着ているっ?!
って、普通スパイするようなやつらはスーツ着てるかな……。はっ! 紳士服の青山とかコナカも都市迷彩なのか?!
(@631)
@ 価格破壊:
そういえば、先日親戚の子供たちと話してる時、色気づいた中学生の男の子が「7000円もするジーンズはいてる」なんて話があった。
俺は「へえ、安いなあ」と思ったのだが、今の子供たちの感覚では「高い」のだそうだ。
俺が中学生くらいのころは、田舎だということもあろうがジーパンは1万円くらいするもんだった。それが普通だと思ってたのだが、考えてみればユニクロ他低価格衣料品販売店のおかげでジーンズは2000〜3000円程度が普通になってるのだ。そういう時代に確かに7000円のジーンズは高いと言われるのは当然だろう。
こういう価値の破壊を実行したユニクロはすごいと思う。心底尊敬する。
(@639)
#2 ナイト・オブ・ロードス
昔コンプティークという雑誌で水野良のエッセイの中で、ナイト・オブ・ロードスというカクテルのレシピが掲載されてたことがあった。いつか飲みたいと思ってたのだが、ウェブ上でもそれらしき情報が見当たらない。
とかいってたら、 カクテルレシピサイトにあった 。
8、Knight of Lodoss(ナイト・オブ・ロードス) 提供:Kouga
タンカレー 30ml、ピーチツリー 10ml、スィートベルモット 10ml、ライムジュース 10ml
強くて、苦くて、甘い。強さと優しさを併せ持った騎士のイメージ
シェイクしてグラスに注げば完成。
とのこと。
これを見つけてくれた 巫女萌え御大 に感謝。
(@759)
2006年12月18日(月) [過去の今日]
#1 超訳はいいがそこに何があるのか?
上司への説明は戸田奈津子ばりの超訳で という記事。
まあ言いたいことはわかる。俺も超訳はよくやる。いかに素人でもわかりやすく説明できるかというのは、俺にとってもチャレンジしがいのあるジャンルだし、積極的に実行している。そのためなら超訳でも比喩でも何でも使う。
が、それはあくまで彼らの計算機に関する知識レベルに「上げ底」をして、本来しなければならない議論をするためだ。変なところでつまづかれて議論にならないようではお話にならない、ただそれだけだ。
だからこそ、
『文芸春秋2006年8月号』にあった梅田望夫さんのインタビュー記事で、若い読者が十冊まとめ買いして職場の上司や親に「これが私の考えていることです」と配ったとありました。親だったらともかく、私が上司なら激高してこう言うでしょう。
「上司に言いたいことがあるなら、自分の言葉でまとめてこい!」と。
これに対しては「ふざけるな!」と言いたい。
なぜ技術用語は超訳するという無礼を推奨しておきながら、「日本型ヒエラルキー」に対する無礼は戒める? 通じ合えるならなんでもやるというなら、俺は堂々と本を渡すという道も考慮する。
これがサラリーマンの社会に対する無礼に繋がってることに何故気付かない?
上司だか取り引き先だかのお偉いさんに頭を下げるために通行人の邪魔になってるサラリーマンをよく見掛ける。お偉いさんの席を確保するために他の乗客の迷惑も顧みないスーツどももいる。
それと何が違う?
社会は会社ではないのだ。会社の中の礼儀にしか気を使えない人間は、会社人であって社会人ではない。
もちろん自分で何もせず、本を渡して終りにするようじゃ怒られるのもしかたない。だが、自分がどれだけの言葉を重ねようとも一冊の本にかなわない事例などいくらでもある。
本当にわかり合うこと、通じ合うことのためにモラルを破壊するなら、そこに例外を堂々と持ちこむんじゃない。
せめて、この部分はこう直すべきだ。
『文芸春秋2006年8月号』にあった梅田望夫さんのインタビュー記事で、若い読者が十冊まとめ買いして職場の上司や親に「これが私の考えていることです」と配ったとありました。親だったらともかく、上司を相手にこれはやばいかもしれません。
「上司に言いたいことがあるなら、自分の言葉でまとめてこい!」などと怒られてしまいかねません。
本を上司に渡して「これが私の考えです」といい「読書」を強制するのは、日本社会においては無礼で非礼だとされています。外資系のコンサルティング会社は違うのかも知れませんが、中小企業にいまだに多いガチガチの「日本型ヒエラルキー」の存在する会社なら言語道断の振る舞いです。
そう、俺は例外を持ちこむなと言ってるわけじゃない。それが例外であることを自覚しろと言ってるのである。
必要悪を悪だと認識せずに必要性を訴える事こそが、悪そのものなのだから。
(@183)
#2 最大接続数を増やして速くなったと喜ぶ人々、再び
またこういうバカなことをする輩 が現れた。
2年近く前の記事 でも書いたのだが、肝心の情報が当時俺が噛みついたサイトのコメント欄にあったりして、さらにはそのサイト消えちゃってる *1 ので、ここに少しまとめておこう。
まず考慮にいれて置かねばならないのは、RFCで定められたHTTPにおいて、同時接続数が明記されてるということ。
- HTTP/1.0
- 同時接続数は4つまでと慣習的に定められている。
- HTTP/1.1
- 同時接続数は2までとRFC2616において定められている。その代わりpipeliningという手法が定義されている。
そしてこれが何故制限されてるかというのは、
- 接続をオープンするのはサーバに負荷がかかる
- ゆえに接続を同時にオープンできる数には限りがある
- 1人が多数の接続を同時にオープンすると、他の人が繋げなくなる
という、わかってる人には至極当り前のこと。
それから、pipeliningに関しては、
- pipeliningは1つの接続で複数のリクエストをやりとりするための手順
- かといってたくさんのリクエストを投げればその分ポートの占有時間も長くなるから迷惑なのは同じ
- だいたい4〜8程度にしておくのが無難。Firefoxは4、Operaは8がデフォルト。
まずIEに関しては、 Microsoftのサポート情報 が詳しい。同時接続数の変更法とそれを行ってはいけない理由が書かれている。
Firefoxに関しては、pipeliningがデフォルトでオフになってる(一部のサーバがまだ未対応のため)ので、これをオンにする程度は問題無い。
結論としては、IEでこのへんのチューニングをするのはNG。Firefoxの場合は以下のような設定にとどめること。
user_pref("network.http.pipelining", true); user_pref("network.http.pipelining.maxrequests", 8);
HTTPまわりの詳細は [Studying HTTP] Persistent Connections が詳しい。ウェブサーバ管理者は、mod_limitipconn を使って対策するべし。
以上。
(@213)
@ 追記:
このあと書いた ごめん、それはちょっと書き方悪かった と 俺じゃないけど俺に言われてるも同然なので反応してみる も参照のこと。
@ 直してもいいんだけど:
直しはじめるときりが無いっつーか。とりあえず現状でヨロ。
2006年12月19日(火) [過去の今日]
#1 ごめん、それはちょっと書き方悪かった
about:configの設定 という記事。
pipelining は「1つの接続で複数のリクエストをやりとりするための手順」 従って「たくさんのリクエストを投げればその分ポートの占有時間も長くなるから迷惑」
ってのはね、もうひとつの側面があるんです。ちょっと慌てて書いてしまったのでそのへん誤解を招いたのは申し訳無い。
んっと、確かにたくさんのリクエストを投げてポートを長時間占有されるのは迷惑なんだけど、これってどっちみっち1つの接続の中の話なわけ。
つまりどういうことかというと、maxrequestsってのは「1つのページを開いたときに同時にリクエストするCSSやらJSやら画像やらの総数」なわけです。
ようするに1つのページに10個も20個も画像やらCSSやら置いとくページ構成がそもそも悪いといえば悪いわけです。
とりあえずFirefoxってかGeckoに関しては、2年前に似たような記事を書いたときに、オフィシャルバージョンではmaxrequestsの最大値は8になってることが指摘されてます(すっかり忘れててこれもごめん)。こんなとこまでいじってrebuildして使ってるユーザーはほとんどいないだろうし、Firefoxに関しては特に問題無いと思います。
もちろんFirefoxでも最大接続数をいじったりできるんだけどね。これはもちろんNG。
@ 特に迷惑を被ってる人々:
まあ素直に言うと今はmod_limitipconnあるし、クライアント側でどうこうされようともサーバ側で対処してるからどうでもいいっちゃいいわけですよ。
でもちょっと考えたらわかることだけど、mod_limitipconnで制限されると困る人ってのはいるわけ。
IRCでも指摘されたんだけど、大学や会社で何十人もの人が1つのIPアドレスをNAPTで共有してるっていうシーンは珍しくないわけ。困るのはこの人ら。
だってそうでしょう、IPアドレスあたりの接続数をサーバで制限されてたら、同時に同じサーバを見に行く人が隣に何人かいるだけで繋がらなくなっちゃう。具体的にはなかなかページが開かなかったり、503エラーがでたりする。
サーバ側としては対策せざるを得ない以上、迷惑を被るのはこういう人たちなんだよね。
(@208)
#2 blogのコメント
2006年12月20日(水) [過去の今日]
#1 俺じゃないけど俺に言われてるも同然なので反応してみる
へい、まったくそのとおりでございます orz。
まあ2年前にそこらへんも読んだ覚えがあるんだが、shouldんとこをmustに脳内変換して記憶してたかもしれない。
急いでたんでRFCの当該部分探して来る手間省いちゃったのも事実です、ごめんなさい。
あとで当該記事書き直すかねえ。
(@232)
#2 Firefox 2.0.0.1 released
#3 コミュニケーション能力と空気読み
はてなキーワードの「非コミュ」という項目 を読んで思ったのだが、言われてみれば確かにコミュニケーション能力などというのは主観的な話である。コミュニケーションが成立するには、双方の合意が必要だからだ。その合意の量が多ければ多いほど、コミュニケーションはスムーズになる。
基本的な合意はもちろん言語だが、いわゆる「空気を読む」というのも合意あってこそだ。言い換えれば雰囲気を感じ取るということなのだろうが、その雰囲気を知るにはある程度の慣れが必要だ。はじめて行った場所では雰囲気がわからずおろおろしてしまう、なんて経験は誰にでもあるだろう。その慣れとは、その場所での合意を知るということなのである。
例えば技術者のコミュニティでの初心者の振舞いなど見てると、「空気が読めてない」という状態を観察できる。2chで唐突にスレッドを立ててしまう人、いわゆる「半年ROMれ」などと言われてしまう人も同様。
しかるに、コミュニケーションが成り立たないという場合、その原因はどちらかがその場でのなんらかの合意を知らないという事に尽きる、ということになる。
その場での合意というのは「みんなが知ってる」ものだから、自分はその場に溶け込んでるという意識がどこかにある。ゆえに「みんなそう思ってる、違うのはお前だけだ」などというようなせりふが簡単に出てくる。帰属意識の源泉はここいらへんであろう。
ということは、である。
「コミュニケーション能力が重要だ」などと言って求人を出してる企業というのは、結局「同族」を求めてるということになる。自分たちと同じ意識を持ってる、価値観を持ってる、センスを持ってる。そういう人材が欲しいということなのである。
だいたいこういうことを言うと「ホウレンソウが云々」とか言いはじめる人がいるんだが、それも同じこと。報告も連絡も相談もある程度ふるいにかけなければ、数が多すぎてどうしようもないだろう。そのふるいの穴の大きさがだいたい同じでなければ、やはりコミュニケーション能力が足りないなどと言われてしまうのは目に見えている。そしてその穴の大きさを決めるのは、やはりその場での合意なのである。
似たような合意を積んで来た人同士は、コミュニケーションがうまくいく。そうでなければうまくいかない。バックグラウンドが似通ってるかどうかで、そこは決まる。
だとすれば、コミュニケーション能力を云々などと言うのは愚かだ。異物をいかに消化し、自分たちに組み入れていくか。それが組織力というものではないだろうか。その組織力の無さを相手の能力のせいにしてしまえるという点において、コミュニケーション能力という言葉は害悪でしかないのではないか?
俺は、そう思うのである。
(@420)
2006年12月21日(木) [過去の今日]
#1 firefoxのbrowser.link.open_external
外部からのURIの読み込みをどこに開くか、という設定なのだが はてな人力検索 によると
- 3は新規タブに開く
- 2は新規ウィンドウに開く
なのだそうで、うちも3になってた。こないだまで現在のタブで開いてたのになあ。なんかの拡張にいじられたかな。
とりあえず browser.link.open_external を1にしてみると、ちゃんと現在のタブに開かれた。ひと安心。
(@602)
#2 アルファブロガーは71万人
「情報発信」「熱烈読者」……ブロガーの6タイプ という記事。
アルファブロガーって日本にせいぜい十数人しかいないんじゃないかと思ってたけど、実はものすごくいっぱいいるのね。
ていうかこのアルファブロガーの定義ってあってるの?
(@790)
2006年12月22日(金) [過去の今日]
#1 Packager.pmのバグ
Firefox 2.0.0.1になっても Packager.pmのバグ が直ってなかったので、報告されてなければしとこうかなと思ったのだが、 あまりに大量のバグ があって探しきれん。
なんだかなあ……。
(@665)
#2 ステルスデザイン
ステルスデザイン というのがあるらしい。
で、ミーハーな俺はさっそくデザインを変更……してる暇はないので、とりあえず背景をそれっぽくしてみた。角丸もやりたいんだが、手間がかかる上にHTMLも書き足さなきゃならなくてめんどくさいな。
(@714)
#3 三流プログラマー
自分はプログラマとしては三流だと自認している。なんせ基本ができてない。美しく書こうとはするんだけど、どうしても泥くさい処理に頼ってしまう。
きっともっといい方法があるはずだ、もっときれいに書く方法があるはずだ、そうは思うんだけど思い付かない。で、結局汚くてもとりあえず思い付く方法でなんとかする。
これはどうにも三流の証としか言いようが無い。
そんかしどんな言語でも使うし、パクれるもんはなんでもパクる。そうやって俺はプログラムを今も書いている。
が、やっぱり自分の処理の汚さにウンザリすることはあるのだ。
もっといい方法があるはずなのに、もっときれいに書く方法があるはずなのに。
それを見つけられない自分がいる。思い付かない自分がいる。
そんな時、本当にみじめな気分になる。モチベーションもがた落ちになる。すべてを投げ出してしまいたくなる。
でも本当はわかっているのだ。
そんなことで落ち込んでしまう事こそが、三流の証なのだと。
本物のプログラマなら、そんなチンケなプライドよりも、結果を出す事に注力するはずなのだから。
(@936)
2006年12月23日(土) [過去の今日]
#1 パスワードより安全な認証?
パスワードの心理学 という記事。
わかりにくいが、パスワードは安全じゃない、もっと安全な方法がある、という内容。そのわりにそのもっと安全な方法が語られてないのが不思議。
実際は誰も強力なパスワードを頭で覚えておくことはできないから、必ずどこかにパスワードを書いておく必要があり、全然安全ではない運用になってしまっているはずである。
と、「決めつけ」によってパスワードの信頼性を揺さぶっているが、所詮決めつけでしかないので意味が無い。
写真を使う認証方法がいろいろ提案されているが、(中略)なんとなく認証が弱いように感じられてしまうから流行しないのかもしれない。
なんとなくじゃなくて実際に弱いという可能性は? というか写真で認証するっての、俺は寡聞にして知らないのだが、具体的にどんな方法なのだろう? ぐぐってもcaptchaくらいしか出てこないのだが。
写真を候補の中から選択し、アタリを引けば認証が通るというシステムだろうか? もしそうなら何個のダミーを用意すればパスワード認証と対等な安全性を確保できるだろう。10や20じゃきかないのは確かだ。写真だと思うから安全そうに見えるかもしれないが、実際はパスワードの候補が画面に並んでて、正しいパスワードを選択するというのと変わらないのだから。
パスワード認証ってのは、言わばサインだ。自分にしか書けないサインだから、認証に意味がある。
それに対抗できるだけの認証というと、鍵認証くらいしか思い浮かばない。これはハンコだ。ハンコの代わりに秘密鍵/共通鍵を所持してるかどうかチェックする事で認証する。
生体認証はハンコどころか自分の体そのものを認証に使うので安全だと思われがちだが、盗まれたときの被害を考えてない事も多い。ハンコは盗まれても財産が無くなるだけですむが、体を盗まれるということは命やそれに準ずるものを失うことになる。生体認証は単体で利用してはいけない。パスワードの代わりではなく、IDの代わりだと思うくらいが無難だろう。
結局パスワード認証がもっとも手軽に安全性を得られるのだ。もし本当にもっといい方法ががあるというなら、せめてポインタくらいは示してもらいたい。反論するにも仮定を重ねなきゃならないようでは、なんにもならないのだから。
(@431)
2006年12月24日(日) [過去の今日]
#1 めりくり
#2 ブログバトラー
#3 正論が異端
太田光が青臭い正論を吐く理由 という記事。
そうなんだよなー。いつの間にかカウンターあてる側の見解がメインになっちゃってる。しょうがないんで自分で正論吐くしか無い。
俺だって本当はくそ食らえとか言いたいのよ。常識なんてぶち壊したいのよ。でもその壊すべき常識がとっくに壊れちゃってる。
もちろん、自分自身で壊して来た面もあるんだけど、本当に壊れちゃった。そんな簡単に壊れられると困るのに。もっともっと壊したかったのに。
しょうがないから今日も正論を吐く。常識を語る。だってそれが現代のアンチテーゼなんだもの。俺はアンチなんだもの。
かっこわるいなあって思うけど、多数に迎合しちゃうのはもっとかっこわるい。
壊すべき常識を、自分で守らなきゃいけないなんて、ほんっとかっこわるい。
そのかっこわるさに負けないように、恥ずかしげもなく綺麗ごとを言おう。
メリー・クリスマス。世界に愛があふれますように。
(@848)
2006年12月25日(月) [過去の今日]
#1 ありもしない悪意を読み取る能力のある人々
「明白な悪意に満ちたエントリ」とは何だろう? という記事と 「id:otsune=id:C_L=むり・くりさん」ではないですよ という記事。クリスマスイブ、クリスマスとめでたい日にからまれちゃって、ご愁傷様です。
しかしおもしろいなあ。なんかの病気なのかもしれないけど、こういう「存在しない悪意」を読み取って行動する人ってのはいるんだよなあ。
幽霊の正体見たりじゃないが、あんまり不確定なところに思考を巡らせるのは良くないんじゃないかと思う。
(@404)
2006年12月26日(火) [過去の今日]
#1 ロケットガール
ロケットガール というアニメがはじまるらしい。
しかし、キャッチコピーが「これは決して妄想ではない」というわりに、主人公3人娘のプロフィールが妄想過ぎる。
名前 | 年齢 | 身長 | 体重 | スリーサイズ |
森田ゆかり | 16歳 | 154センチ | 38キロ | B:81 W:54 H:82 |
マツリ | 16歳 | 157センチ | 38.5キロ | B:85 W:53 H:84 |
三浦茜 | 15歳 | 153センチ | 36キロ | B:74 W:52 H:75 |
体重軽すぎ!
ていうかこいつら不健康すぎるぞ。
名前 | BMI | 体重 | 標準体重 |
森田ゆかり | 16.02 | 38kg | 52.18kg |
マツリ | 15.62 | 38.5kg | 54.23kg |
三浦茜 | 15.38 | 36kg | 51.5kg |
ひどすぎる。BMIが18以下なのは不健康なんだぞ。
っていうか154cmで38kgで バストが81ってなに?!
なんか全国の女性を敵にまわしてるとしか思えない設定だなあ。
(@109)
#2 DS漢字検定
なんかblogパーツ版があったのでやってみた。
結果、3球竹、偏差値44.7、12118人中9109位……。
しょんぼり。偏差値低すぎ。いや間違って他の漢字選んじゃったり、なぜか問題がでた瞬間に次の問題いかれたりもしてるんだが。それでもなあ……。
俺もDS買うべきか orz
とりあえずサイドバーに結果とか張っといた。HTML使えないって不便だな、こういうとき。
(@572)
2006年12月27日(水) [過去の今日]
#1 SBPPってなに……
すごく参考になりそうな話 なんだが、SBPPってのがなんなのかわからない orz
(@443)
@ これのことだという指摘が:
Smalltalk Best Practice Patterns のことだと でかいの から指摘が。ふむ、これかあ。 を、 翻訳本 もあるな。
お、 巫女萌え御大からも指摘 が。ありがたやありがたや。
@ さらに:
メールでも教えてくださった人が!!! 原書で読んだ方がいいらしい。ふむ。
いやしかしホントにありがたい。こんなにいろんな人からいっせいに教えてもらえるとは思わなかった。自分は恵まれてるなあと思う次第。
いろいろなものに負けそうになる日々だけど、負けてられないね。みんな、ホントにありがとー!
@ さらにさらに:
ご本人からもご教授頂いた。 いやホントにありがとうございます。
気がつくとこの記事が ブクマされてたり してて、
ほんと恵まれてる気がします。
なんてコメントが。
マジで恵まれてるなあ。こんなちょろっと書いた記事が、今年一番のうれしくてありがたくてあたたかい記事になった。これもみなさんのおかげ。
あとで、改めて感謝の記事を書こう。
#2 swapd
swapd なるパッケージがあるのだそうで。
これは楽そうだな。いまどきメモリは1Gとか2Gとかあるの普通になってきたし、swap領域なんてこんなもんでもいいのかも。
インストーラで選べるようになってるとなおよさそうだな。
(@470)
#3 禁止されたものの需要はアンダーグラウンドが供給する
P2Pによりダウンロードされるコンテンツの60%はポルノ という記事。
そんなにレンタル屋に借りに行くのが恥ずかしいのか? と思ったが、考えたらネット経由だといわゆる裏ビデオが流通してるのか。
だとするとポルノのモザイク無くしちゃえばP2Pユーザーは激減する?
結局何かを禁止するとアンダーグラウンドでその需要が生まれちゃうってのは、禁酒法見てもわかることなわけで。取り締まりコストもかかるし、極力規制は少ない方が望ましいのだよな。
子供に見える絵柄で書かれたポルノ漫画を規制しようという動きもあるようだけども、逆にアンダーグラウンドに潜られてもっとひどいことになるんじゃないかという懸念もあったり……。規制したい人たちはそこらへん考えてくれないのが困るんだよなあ……。
(@473)
#4 直せばいいじゃん
日本語版のWikipediaの品質が低いことには異論を挟めようはずがない という記事。
はてぶに散見される「直せばいい」という寝言だが、一言言わせてもらえれば、お前ら直したことないだろ?ドンだけむなしい作業か、知らんのか。まさに現代版シーシュポスの神話ってやつだぞ?
とあるが、本当にそうだろうか。 俺もたまにWikipediaの足りない項目を書き下ろしたり、細かい修正を入れたりはしているが、そんな思いをしたことはないな。
まあ実際のところ項目によるんだろうなあ。「2ちゃんのりの熱湯欲(ネット右翼)連中」などと言ってるが、そういう連中が噛みつきたくなるような項目に付いては悲惨な編集合戦はあるんだろうね。けど、どうせ編集合戦になれば保護されちゃうんだし、素直に直せばいいじゃないの。
だいたいそんな項目そうそう多くない。全体としては品質も高いし、内容にも信頼がおけると俺は考えてるんだがね。
まさか自分が編集してる項目以外見てないなんてこたないと信じたいが。
@ 文科系の項目:
まあ文科系の項目に関してはあまり書かれてないというのは事実だろうな。 はてなブックマーク なんか見ててもわかるが、まだまだ日本語圏のネットは情報技術が中心。全体の人口が少なすぎるんだわな。ま、これはスケールして行けば解決する問題だし、ことさら批難されるような事でもないわな。
(@701)
#5 この世はバカが破壊する
備忘録ことのはの記事 で、 オウム・アレフの物語 が閉鎖してしまった事を知った。
どんなものでもアウトプットだけは続けて欲しい。そのアウトプットを邪魔する奴はバカだ。アウトプットの抑制は自殺行為だということに気付いてない。
たとえそれが都合よく事実を改竄したもの *1 だとしても、そのアウトプットのあるのとないのとでは大きく違うのだ。0と1の間にある巨大な差がわかってない。
せっかく内部からのアウトプットが出てきたのだから、まずは見守るのが正しい態度だ。内容はあとから評価すればいい。まずはアウトプットが出たことをきちんと評価すべきだ。それができないのはそれこそ社会を破壊する行為だ。
なんとか復活してくれるといいのだが……。
(@921)
2006年12月28日(木) [過去の今日]
#1 主張のコスト
アルファクリッパーの otsuneさんのコメント がすばらしい洞察。
全文引用になっちゃって申し訳ないんだけども……
「Wikipediaのスイングバイがシュールだ」と野尻ボードでぼやいてたSF者は、よりすばらしい解説文を書けば良いのにな。問題と同じか。よりコストをかけた主張が出回るのは当然か
当然、とさらりとおっしゃられるけども、これは実はものすごい重要な視点じゃなかろうか。
たぶん、主張にもっともコストをかけてるのはマスメディアだ。かけたコストと主張の拡がりが比例するなら、そりゃマスメディアがあおれば似非科学だって広まる。
じゃあマスメディアには絶対勝てないかというと、そうじゃないよというのがWeb2.0という言葉でまとめられてるムーブメントなわけでしょう。
確かにWikipediaの記述は直しにくいところも多い。直そうとするとまるまる書き直しになってしまうような記述もある。
だったら直しやすい文章というのも考えられはしまいか。
例えば句点が多ければそれだけでも直しやすい。段落も大きすぎると直しにくい。
そういうガイドラインを作って実行していけば、コストをかけてもらいやすくなる。コストをかけてもらえれば、総コストは高くなる。たくさんのコストがかかれば、主張は拡がりやすくなる。
そこらの掲示板でぼやく程度のコストでも、修正に使ってもらえればみんながハッピーだ。向かうべきはそういう方向性なんじゃなかろうか。
(@535)
#2 Vistaはsymlink使えるらしい
#3 平均カルボナーラ間隔
2006年12月29日(金) [過去の今日]
#1 IE6/7用の1行ブラクラ
createElement と backgroundColor で IE をクラッシュさせる という記事。やってみたらホントに1行ぽっちで落ちたんで笑った。
こんなんちょっと確認ミスったらのこっちゃいそうだなあ。しょーもない。
(@226)
#2 perlでSingleton
デザインパターンにSingletonってのがあるらしい。ORMのインスタンスを使いまわす方法がわからなくて悩んでたのでちょうどいい。 IBMのサイトにあった記事 をそのままperlでやってみよう。
package Misao::Singleton; use strict; my $instance; sub __new { my $class = shift; my $self = {}; bless $self, $class; return $self; } sub new { $instance or $instance = __new(@_); return $instance; } 1;
ってな感じにクラスを作って、ベンチマークのスクリプトを書く。
#!/usr/bin/perl use strict; use Benchmark; use Misao::Singleton; timethese(10000000, { normal => q{ my $instance = Misao::Singleton->__new(); }, singleton => q{ my $instance = Misao::Singleton->new(); } });
でもって結果は、
$ perl singleton.pl Benchmark: timing 10000000 iterations of normal, singleton... normal: 30 wallclock secs (28.87 usr + 0.07 sys = 28.94 CPU) @ 345542.50/s (n=10000000) singleton: 13 wallclock secs (13.65 usr + 0.05 sys = 13.70 CPU) @ 729927.01/s (n=10000000)
ほお、倍速か。
できれば消費メモリ量もどれくらい変わるか見てみたいけど、やり方わからん。まあ必要無いか。
(@961)
2006年12月30日(土) [過去の今日]
#1 DBIx::Classで生成されたSQLをロギングする方法
というのが Drk7jpの記事 に載ってて、「おーすげーな」とか思ってたのだが、よく見たらDBIx::Class::Manual::Troubleshootingにロギング方法載ってた。
Tracing SQL The "DBIC_TRACE" environment variable controls SQL tracing, so to see what is happening try export DBIC_TRACE=1 Alternatively use the "storage->debug" class method:- $class->storage->debug(1); To send the output somewhere else set debugfh:- $class->storage->debugfh(IO::File->new('/tmp/trace.out', 'w'); Alternatively you can do this with the environment variable too:- export DBIC_TRACE="1=/tmp/trace.out"
環境変数使うのねん。
しかし、コメントしようとしたら404帰ってきてコメントできなかった。spam避けにでもひっかかってんのかな。トラックバックは送れないしなあ……。
(@235)
2006年12月31日(日) [過去の今日]
#1 今年一番の思い出
いろいろ今年は落ち込んだり忙しかったり思う通りにならなかったりして、ちょっときつい1年だった気がする。それでもいいことはいくつもあったし、来年に繋がる事もたくさんあった。
中でも先日ちょろっと書いた 「SPBBってなに……」 という記事は、今年一番の思い出だ。
最初たった1行、ほんのちょっと書いただけの記事だったのだが、多方面から一斉に反応を頂いて、あっというまに疑問が氷解してしまった。
自分は色んな人と繋がっているんだという事を、改めて感じさせてくれた記事だった。
本当にありがたいことだと思う。そしてこういう人と人との繋がりを実現できたのは、まちがいなくネットのおかげだ。
俺は10代の頃から埼玉で暮らしてたので、今暮らしている実家のある栃木には友達がほとんどいない。もしネットが無ければ埼玉にいた頃知り合った知己とも縁が切れていたかもしれないし、こうしてネットで人と知り合う事も無かったろう。
The Netを作り上げて来たすべての人々に、IPで繋がっているすべての人々に、心からの感謝を捧げ、2006年をしめくくりたいと思う。
ほんとうにありがとうございました。来年もまた、よろしくね。
(@619)