2006年09月04日(月) [過去の今日]
#1 無料でばらまいてあとから「やっぱ有料ね」商法
VistaはMSDEをサポートせず という記事を某所で見掛けた。
後継バージョンは有料ね商法ってのはどうなんだかな。しかも新しいプラットフォームでは動けなくしつつ、それもけっこう唐突に。
これ一種の悪徳商法なんじゃないか?
こういうの見ると、やっぱりオープンソースから出たくない、と思っちゃうんだよなあ。プロプライエタリ恐るべし。
(@053)
@ typoってた:
MSDEじゃなくてMSDNって書いてた。全然ちげえじゃんねえ。ご指摘さんくす、 でかいの 。
#2 リロードってどうやるんだろ
AutoHotkeyを使ってFirefoxをリロードするだけのexeファイルを作ってみた というのをハッケソ。リロードさせるのにAutoHotKeyというツールを使ってるらしい。コンパイルできるってのがいいな。
んー、こういうツール、X11には無いのかしら。firefoxのmanpage見てもリロードするオプション見当たらないしなあ。
(@329)
2006年09月05日(火) [過去の今日]
#1 「ググる」はいいのか
古い記事だが、 CNET Japan の『日本語の「ググる」はOK?』という記事 を見た。googling は ダメで ググる はいいのか。ていうか公式見解出たのか。ああもう、しょうがねえな、 辞書 にも収録するか。
(@181)
2006年09月07日(木) [過去の今日]
#1 リサイクル燃料
/.-jの記事 で見掛けたのだが、弁当屋チェーンが 廃食用油リサイクルシステム ってのを作ったらしい。
ほっかほっか亭とかを経営してるところらしいが、これはすごくいいことだな。今後積極的にほっかほっか亭を使うことにしよう。こういう小さいところからリサイクルには協力していきたい。揚げ物はカロリー高いのでさけるけどさ……。
(@406)
#2 一太郎がOpenDocument対応
OTPの記事 で一太郎2006用のOpenDocument対応モジュールがリリースされてることを知った。 いいぞ、ジャストシステム。このままOpenDocument普及すれば、本当に 生きたドキュメント はExcelではなくOpenDocumentになる。これは大きな強みだ。
この勢いでぜひともMS-Officeをぶっ飛ばしてもらいたい。その方が俺にとって都合がいいから!
(@413)
2006年09月08日(金) [過去の今日]
#1 あるひとつの逮捕劇
@ 被害者の場合:
本日、仕事に行く途中、警察官から職務質問を受けました。屈強そうな警官で、征服を着用していました。彼らは私の風体が怪しい、危険なものを持ってないかなどといい、 服の上から身体を触ってポケットの中のものを確認 しました。私は非力なのでされるがままでした。
そしてポケットの中から 十徳ナイフが見つかり、銃刀法違反で現行犯逮捕 されました。これは 仕事で使用しているもの で、これから行く客先でもケーブルの配線や拡張カードの交換がある可能性もあったので、念のために持ってきたものでした。
しかし警官は仕事でそんなものは必要無いと言って認めてくれず、私を警察所に連行すると言いました。これから客先に行かなければならないのに、連行されるわけにはいきません。そう言うと警官は、小声で「見逃してやるから……」と金銭を要求しました。私は財布からお札を何枚か取り出すと、しぶしぶそれを警官に渡しました。
@ 加害者の場合:
最近ネットを見て回っていると、十徳ナイフ程度の刃物を持ち歩いてるだけで逮捕されたという話をいくつか目にした。最近だとちょっと名の知れた漫画家もそれで逮捕されたらしい。警官の制服って便利だよな。着てるだけで一般人に何でも言うこと聞かせられる。抵抗すれば公務執行妨害で逮捕だ。そう、制服さえあれば……
その日、俺は警官の制服を着て街に出た。知ってる奴は多くないが、実は都内には警察から流れて来た制服や道具を扱うショップがある。もちろん着て歩いたりすれば違法だが、所持や売買は適法だ。警察から備品を流した奴に裁きがくだるかどうかは知らないがね。
あんまり歩いて目につくのもまずいので、街へは車で来た。上からジャンパーを着て帽子は脱いでおけば、外からはわかるまい。俺は車を路地裏に停め、ジャンパーを脱ぎ、帽子を被って車を降りた。街を歩く数多の猿どもの中から、カモを見定めた。ああ、あいつがいい。いかにも気の弱そうな感じだし、肩に大きめのバッグをかけている。大荷物を持ったひょろっちい奴は、たいていパソコンの仕事をしてる奴だ。工具のひとつくらい持ってるだろう。
俺はそのひょろ男の前に出て言った。怪しい奴だ、危険なものを持ってないか調べる。
案の定、おとなしく従いやがった。しかも荷物を調べるまでもなく、ポケットから十徳ナイフが出てきた。こいつは都合がいい。刃物を持ち歩くのは銃刀法違反だ、お前を逮捕する。
……数分後、俺は車に戻って帽子を脱ぎ、ジャンパーを着込んだ。ポケットには万札が数枚。こいつはいい稼ぎだ、もう制服代の元はとれた。足がつかないよう、場所を変えてまたやろう。工具を持ち歩いてる奴なんて五万といる。いくらでも稼げるぜ……。
@ あとがき:
なんてことを妄想したわけだが、もちろんきっかけは 人気漫画「デスノート」作者逮捕 というニュース。前からドライバー1本で逮捕なんて話はちらほら聞いてたからね。俺も仕事で工具を持ってる事もあるので、ひとごとじゃない。
まあ正直最近の警察の横暴っぷりは目に余る。そろそろ何とかしないとやばいんじゃないのかなあ。俺の妄想が現実化しないことを祈るのみだがね。
……金要求した偽警官が本物の警官だったりしたらヤだなあ。そういうパターンで「加害者の場合」を書くことも可能か……。
(@322)
2006年09月10日(日) [過去の今日]
#1 ジェイミー・オリヴァー
知人のblogで知ったのだが、イギリスには ジェイミー・オリヴァー という料理人がいるそうだ。これがまたイギリスの給食を革命させてる人らしく、興味を持って調べてみると、国内でも シンプルクッキング をはじめとして、たくさんの本が出てる模様。
で、何がシンプルかって こちらの記事 で見掛けた Squashed Cherry Tomato and Smashed Olive Bruscetta という料理で、 なんとトマトとオリーブを潰して混ぜただけ。そんなものがうまいのか?と思ってチェリートマトはないものの、こっちで手に入るトマトはけっこう甘いので大丈夫だろうと、冷蔵庫にあったトマトとオリーブを潰して混ぜてみた。
……うまい。いやホントにうまかった。たまたま台所にいた家族に食わせてみてもうまい!と絶賛。塩のひとつもいれてないのにいったい……。
確かにオリーブってビン詰で売られてる奴は味が濃いし(おいしいんだけどね……)、そのままサラダにいれると存在感が強すぎたけど、潰してトマトと混ぜるだけでこんなに中和されるとは。うーん、侮れんな、ジェイミー。本欲しくなったぞ。
(@369)
@ しかし、school dinner の本はないのか?:
ジェイミーのschool dinnerというのは学校給食のためのレシピらしいんだが、これの情報があまり見当たらない。本になってないのかなあ。予算80円も無い状況で健康的な料理が作れるそうで。うーん、レシピ本無いかなあ。
(@377)
#2 オリーブとトマトの海鮮サラダ
そんなわけでふと思い付き、 潰したトマトとオリーブのサラダ にタコとワカメを足して、海鮮サラダに仕上げた。うますぎ。おもわず食べすぎた。
この潰したオリーブを入れるってのはなんかもっと複雑な料理の技法のひとつなのかなあ。他に何も入れてないのに、あらゆるものがうまい……。不思議だ、オリーブ。
(@447)
#3 時代の終焉
ひとつの時代が終ろうとしている。俺たちは12年前、ひとつの時代の終焉を見た。それはもうひとつの時代の始まりであり、それが今、終ろうとしている。ミハエル・シューマッハの時代である。
デビュー当時はサイボーグと呼ばれ、21世紀には皇帝と呼ばれた不世出のチャンピオン。5年連続を含む7度のワールドチャンピオン、プロストの51勝を圧倒的に越える90勝、あのセナのポールポジション記録を抜く68回。どの記録ひとつとっても、おそらく向こう数十年に渡る神話となるだろう。
その偉大なチャンピオンが、とうとう引退を表明した。確かにミスが増えた。全盛期のような輝きは無い。それでも、まだ他のドライバーより速い。あと1年くらいやれるだろう、みんなそう思ってるに違いない。
正直言えば、俺はアンチだ。ミハエル・シューマッハが大嫌いだ。だが、それでもあの男の力は認めざるを得ない。努力という言葉の本当の意味を俺に教えてくれたのは、あの男の走りだ。そういう意味では、尊敬すらしている。
人間に与えられる天賦の才というのは、年齢によって簡単に衰える。周囲を見渡せば「中学生までは成績よかった」というタイプの人はけっこういる。スポーツにおいてもそれは顕著で、野球でも高校までは天才だった選手はごまんといる。
F1にいるようなレーサーはみな天才と呼ばれてのしあがって来ているはずだが、それでも俺に言わせればミハエル・シューマッハは天才ではない。彼が天才だとすれば、それは努力の天才だ。
ミハエル・シューマッハはやれることはなんでもやる。やれることをめいっぱいやって、なおかつさらにやれることを見つけて来る。ベネトン時代は「フロントだけなんとかしてくれ、リアは僕がなんとかする」なんてメカニックに言ってたそうだが、これはアクセルワークでリアの挙動を制御してみせるという事だ。それも尋常じゃない努力だが、フェラーリに入って潤沢な予算を手に入れると、今度は時間の許す限りテスト走行を繰り返す。コース上で抜くのが難しいと見るや、ピットで抜く技術を磨いて来る。ピットで抜くのはドライバーだけじゃできないから、スタッフの士気をあげる努力もする。スタッフはほとんどイタリア人だというのでイタリア語を覚えて来る。スタッフとコミュニケーションをたくさん取る。そこまでやってもまだやれることを見つけて来る。ピットストップのロスを少しでも減らそうと、ピットロードをアタックし、限界ギリギリでブレーキをかける。
正直言って尋常じゃない。普通こんだけ努力したんだからと諦めるような状況でも、ミハエルはまだ努力できる場所を見つけて来る。手にした武器は最大限生かす。こういう努力の人だからこそ、おとろえてしまう才能に依存すること無く、今もって最強のドライバーたりえている。
その最強のドライバーが、最強のまま引退しようとしている。イタリアGPを追えて、首位アロンソに2点差に迫っている。8度目となるチャンピオンを獲得しての引退となる公算も高い。
アンチとしては、その方がいいかもしれない。シューマッハがむかつくのは、強いからだ。強くないシューマッハなど見たくない。しかし、あと1年、若いレーサーたちに胸を貸してやって欲しかった。あと1シーズン戦えば、最多出場記録も抜けたことだし……。
しかし、時代は終るのだ。今後モータースポーツは大きな変革を迎えるだろう。アウディはより環境負荷の低いディーゼルエンジンでルマンに出場しているし、2009年からのF1エンジンもガソリンエンジンの枠にとらわれないものにするとも言う。
その大変革を前にした21世紀初頭、我々はきっと生涯語り尽くせるであろう、偉大なチャンピオンの引退をまのあたりにする。50年後、20世紀と21世紀にまたがって活躍した偉大なレーサーの名を、いまだ生まれぬ若い人の口から聞かされる機会もあるだろう。そのとき、俺はこう言ってやるのだ。
「俺はな、そいつが初めてチャンピオンを取ってから引退するまで、ずっとF1を見つづけていたんだぜ」
若人の輝く瞳が、今にも目に浮かぶ。
(@694)