2006年05月09日(火) [過去の今日]
前にも反応した 、 「日本のインターネット、マジやばくね?」 の続きだそうだ。
前回はサービス業者が帯域使いまくってインフラ業者が怒ってるよ? という話だったのだが、今回はサービス業者の帯域が狭いよ、という話。どちらも本質は末端ユーザーの帯域が広すぎるということだねえ。
確かにサーバの回線なんて10Mbpsもないことも多いし、対してADSLでも20Mbps出ることもある。実際、我々FTTHユーザーが回線を使い潰すことのできる相手というのは、フレッツスクエアの回線速度計測くらいしかない。
うちもBフレッツなのだが、フレッツスクエアでの計測でだいたい80Mbps程度の速度が出ていた。ところがISP(DTI)に繋ぐと一番速い計測サイトでも40Mbps程度である。これだけでもISPがひとつボトルネックになっているようにも思えるが、じゃあ40Mbpsでダウンロードできるサーバが他にあるかというと、1〜2個あるくらいで、それも滅多に使うものではない。
じゃあこれが不均衡で、ダメなことなのか、というと実はそうでもない。
確かに単一のサービスで帯域を食いつぶすことは不可能だが、それゆえのメリットもある。それは複数のサービスを同時に使えるということだ。
例えば、ISDNの頃はダウンロードを仕掛けておいたままネットゲームに繋ぐと、ラグがひどくて遊べたものではなかった。今はゲームももっと帯域を使ってるはずだが、それでもダウンロードを同時にやれる *1 し、ゲームをしながらボイスチャットをしててもまったく問題無い。
そう、同時に複数のサービスを使えるようになった、というのが広帯域回線の最大のメリットなのである。それに家庭においては一人が回線を使うわけじゃなく、同時に数人が使う可能性もある。昔はゲーム中に家族にストリーミングなど見られてたらたまったものではなかったが、今ではGyaoだろうがなんだろうが好きにやってもらってかまわない。
こういうメリットが享受できる以上、サーバ側の回線が末端ユーザの回線より細くても、全然問題無いはずである。サーバ側はサービスに見合った回線を用意すればいい。
が、これまで述べてきたことは、すでに過去の話だ。
いまだにC/Sモデルだけで語るのは、ちょっとまずい。今はもうP2Pサービスがいくつも立ち上がってる時代だからだ。
そもそも回線を使い潰してる代表としてあげられたSkypeも、サーバ側の回線は大した帯域は確保してないはずだ。サーバは認証くらいにしか使っておらず、実際のサービスはP2Pで提供されてるからだ。
そう、P2Pは末端ユーザー同士を直接結ぶ。サーバ側回線なんてそもそも考える必要が無い。音楽や動画の配信でも、P2Pを利用する方法が考えられている。
また、最近はBフレッツを業務で使うパターンも少なくないようだ。サービス側がBフレッツでユーザー側もBフレッツ、P2Pと同じ末端同士の接続パターンであろう。実は商用回線が提供してるような高信頼性というのは、あまり求められてないのかもしれない。いや、これはBフレッツの信頼性が高すぎるだけかもしれないが。
@ 帯域制限したほうがいいんじゃない?:
そもそも利用帯域が増えまくってるのは確かに問題ではある。P2Pがあるからといって、そこが完全に解決するかというとそういう問題ではない。
だから、NTTもいつまでも「100Mbpsですよ!!」とか言ってないで、ちゃんと帯域制限したほうがいいんじゃないのか。通常のユーザーであれば、1Mbpsもあれば充分なはずだ。制限無しは倍料金取ればいい。
それにFTTHは現状ではけっこう高い。帯域制限で安くできるならそのほうがうれしいユーザーも多いはずだ。地域的建物的な問題でADSLが入らず、いまだにISDNを使ってたり、逆にVDSLしか入らなかったりしてるライトユーザーはけっこういるのだ。
(@322)
#2 security.debian.orgにstoneで繋いでみる。
むほ、Not foundでやがる。
そうか、Virtual Hostか。stone動かしてるhost名送っちゃってるのかな。うーむ、直接繋ぐとISDN経由しちゃうので避けたい環境なのだが……。
(@839)