2006年12月10日(日) [過去の今日]
#1 マスコミみたいなだまし記事を書くbloggerが出てきたか
ちょーっと頭来たんで煽らせてもらっちゃおうかな。 「『天下りあっ旋全廃に反対したらもう自民党には票を投じない』バトン」への懐疑 という 「天下りあっ旋全廃に反対したらもう自民党には票を投じない」バトン への反応記事。
以下、この記事の問題点をリストアップ。
- 「ありえない前提から導かれる悪い結果を前提を書かずに先に書いてやる気を失わせるメソッド」を用いてる。天下り全廃と代替措置無しのセットを仮定して「(略)天下り斡旋全廃のみがとおって平均的な待遇が下がり、その分だけ人材の質が下がるだろう、ということになります。それでもよろしければ、どうぞ。」という箇所がそう。
- 「主張が書いてあるのにそれが無かったかのように反論するメソッド」を用いている。元記事で「(略)その働きに見合うだけの民間並みの給料を払うべきだし、残業手当も出せば良い。」と実際にやるべきことが書いてあるのに「一般論としてはおっしゃるとおり、でも実際にはどうしようというのでしょうか?」ととぼけて見せている。
- 基本的な事だが、論点ずらしがある。元記事はインセンティブの与え方を正そうという主旨なのに対し、コストで反論している。「(略)天下りに係る費用の減少分を人件費の上昇分が上回るのではないかとwebmasterは思います。」という箇所。
ひとつめのものに対してもうちょっと詳しく言うと、
まだしも具体案が形成され、天下り斡旋全廃とパッケージになって提案されているならば議論のしようもあるでしょう。しかしそうでなく、(以下略)
というように、具体案が形成されてない現状をいきなり大前提にし、具体案を形成していこうという方向に持って行こうという意志を見せてないのが大問題。現状を大前提にしちゃうのはだましのテクニックとしては初歩的かと。
みっつめのものに対しては、 自分の天下り先にオオナタを振るうことが出来る人などいない を読んでないとこういう勘違いをしてしまう可能性はあるかも。
まあ官僚というお立場でblogosphereで活動するというのは非常にすばらしいことだし、今後とも継続して頂きたいとは思う。が、意図したのかしてないのかはともかく、こういうだまし記事を書かれるのはいかがなものかと思います。
もすこし言いたいことあるけど、それは 別記事 にする。