2006年03月11日(土) [過去の今日]
#1 spamに困ってる人がspamの入口を開けろという不思議
ま、意図はわからないけどツッコミ欄に書かせたかったっぽいので、あえてこっちで、リンクもせず反応してみる。
言いたいことは表題の通りなんだけど、それってシステムの問題じゃなく管理ポリシーの問題だわね。「HNSはツッコミ欄が無いからダメだ」という嘘を書いたエントリーに「そうだそうだ、まったくダメなシステムだ」とさらに嘘を重ねられたらそれこそよりひどい状況になる *1 。システムの問題ではないことは、このことからも明らかだ。
情報を多数の人数で正確に近づけようとするとき、それはある程度の規模が必要であり、個人サイトの範疇ではないのは当り前のこと。それを実行に移してるのは2chとかwikipediaのような巨大サイトだわね。
で、個人サイトで情報の正確さを示すにはどうしたらいいだろう。それはたとえば blogmap のようなシステム頼みであったり、 googleの特殊サーチ欄にあるリンクページ などで情報を突き合わせたりする必要があるということになるだろうね。
所詮情報の確認は自分自身でやらなくてはならないこと。それを怠ったから、某政党はしょんぼりなことになってるわけで、それはどこでも同じだろうね。wikipediaにすら、嘘は含まれる。嘘をつかないことによって心証操作をしてるページもある。
よくある勘違いは、自分自身のアウトプットの価値を、自分自身で決められると思い込むことだ。典型は「この情報は古いから削除」とかだが、「こういうシステムがあるから価値が高い」なども含まれるだろう。価値というのはその情報の正確さと読みかえてもいいが、結局それは自分自身では決められないこと。アウトプットはただ出せばいい。ポリシーにしたがって、都合の悪いものを出さないのも自由だし、出すのも自由だ。判断材料は、常に外部にある。
(@624)
#2 google newsのRSS
こないだ気付いたけど、英語版はRSS提供されてるのな。日本語版での提供予定は無いのだろうか。
(@664)
@ しかし:
いまさらながらすごいな、google news。指定のキーワードでカテゴリを自動生成できるのか。googleの検索技術ならではのサービスだなあ。
(@670)
2006年03月12日(日) [過去の今日]
#1 焼きミス
先日DVDにデータを焼いて人に渡したら、いくつか正常に読み込めないファイルがあったらしい。もう一度焼いたら正常に読み込めたそうなので、焼きミスということか。
しかしcdrecordはエラーを出してなかったし、ファイルも途中までは正常に読めてたらしい。今回は人に渡すデータだったのでHDDにのこってたからいいが、HDDから消したいデータを焼くときにはこれじゃ困る。このへんの検証を行うにはどうしたらいいのだろうか。
ぱっと思い付くのは焼く前にMD5を取得しておき、焼いたデータのMD5と比較するというものだが、これは充分に効果があるだろうか。
@ しかし:
うーん、ドライブが安物(東芝SD-R5112)だからか、高品質と言われる太陽誘電のThat'sメディアで焼いてるのにこんな状態になるとは……。あれ、このThat'sメディア、「for VIDEO」って書いてあるな。しかも8x対応か。4x対応でデータ用のを買うべきかな。
(@011)
お、すごいな。MD5もSHA-1もSHA-256も対応してるWindows用のハッシュ生成ソフトだそうだ。アセンブラで最適化ってがんばってるなあ。
とりあえずWindowsな人にはこれを勧めておくかなあ。ファイルの整合性チェックしようぜって言っても、Windowsな人には通じないこと多いんだよね。
(@017)
2006年03月13日(月) [過去の今日]
#1 Thunderbirdの不満点
RSSリーダーとして興味があったので、現状メールもIMAPだしちょっと使ってみるかという感じでいじってみた。しかし不満続出。
@ IMAPフォルダがスレッド表示にならない:
いや、スレッド表示にも出来るんだけど、それを覚えててくれない。デフォルト値を設定するところも見つからない。
(3/14追記) 覚えててくれるという人 もいるみたいだ。まあ、覚えててくれてたにしても、デフォルト値を設定できないのは悲しい。
@ RSSフィードをフォルダ管理できない:
名前順でソートされちゃってて、好きな順番で読めないのは苦痛。せっかくスペース連打で読んで行けるのに、プライオリティの低いフィードが先に表示されちゃうのはつまらない。
@ ショートカットを設定できない:
記事をバックスクロールさせるとき、うっかりDELを押して削除してしまったり。wlのショートカットに慣れてるので、これはあわせたいんだけどなあ。
@ Webから記事を取得するか設定するところが無い:
いや、あるんだけど、意味が無い……。というか、個別設定のところに「記事の要約を表示」しかないのだが、デフォルト設定を「Webページを読み込まずに記事の要約を表示」にしてしまうと、個別設定が意味を成さなくなる。このサイトだけはWebから取得してきてほしいなと思っても、それを設定するところが無い。
@ というわけで:
まだsage捨てられないかなあ……。sageも不満がないわけじゃないというか、マウスでクリックして行かないと読めないので、どうにか乗り換え先を探したいのだが。
#2 emacs-w3mのrss-hash.el
うーん、これもちょっと使いにくいな。少数のRSSフィードしか受信してない人にはいいかもしれないが、俺のように200からのRSSフィードを受信してると、設定が辛い。
そもそもOPMLを読み込む機能がなく、記事IDを.emacs内で手で付けて、そのIDをMUAのフォルダに設定してやらなきゃならない。それを200個も設定するのはちと辛いし、今後のメンテナンスもめんどうだ。
しかし、shimbunライブラリを使ったRSSリーダーってのは、大半をEmacsですごしてる自分には理想的ではあるんだよなあ……。
(@142)
#3 F1 2006 バーレーン
セカンドドライバーのタイムがいい時のフェラーリは、ものすごく強い。だから予選のタイムを見た時点で、ミハエルの勝利を確信していた俺にとって、あの結果は意外だった。アロンソに追い付けないミハエルは、明らかに衰えを感じさせていた。オーラが無い、という感じだろうか。勢いはアロンソにあり、だが去年と同じくフィジケラにはトラブル。ここは懸念材料だろう。
マクラーレンは今年も速い。予選最後方から表彰台に上がるドライバーは、今はライコネンだけだろう。この男は間違いなくチャンピオンの器だ。そのマクラーレンに肉薄したホンダもすごい。スタートで出遅れたバトンだったが、その後はすばらしいペースだった。
フェラーリ、ホンダ、ルノー、マクラーレンの4強かと思えばそうでもない。ファステストラップはウィリアムズ・コスワース、ニコ・ロズベルグだ。いみじくも父親がチャンピオンを取ったウィリアムズとコスワースエンジンの組み合わせでデビューした若干二十歳の若者だが、尋常ではない器を見せつけてくれた。アロンソの最大のライバルになるのは、この男かもしれない。
しかし驚いたのは、アグリ・ホンダである。プロジェクト開始からわずか4ヶ月。4年落ちのシャシーを調整して、トップの106%のタイムで予選を終えていた。正直まともに走れるものではないだろうと思っていただけに、このタイムは驚くしか無かった。しかも完走というオマケ付き。佐藤琢磨は本当にマシンに優しいドライブのできるレーサーなんだなと思う。きっと琢磨のもたらすデータは、アグリ・ホンダを強くするだろう。ニューマシンの登場が楽しみでしかたがないチームだ。
百花繚乱の2006年シーズン、今年は忙しくなりそうで、ゆっくりF1を見ていられそうにないが、それでも期待の膨らむシーズンである。
(@199)
2006年03月14日(火) [過去の今日]
#1 KDEのショートカット
試してみたのはsidのKDE 3.5なんだが、なんか充実してる。wmaker以外で見たことの無い特定ウィンドウへのショートカットも設定できる *1 し、特定ワークスペース(KDE用語ではデスクトップ)へのショートカットも設定できる。いまいち気に入らなかった補完のキーバインドも、TABに設定することが出来た。もちろんどのワークスペースでも表示するウィンドウも設定できる。
しかもwmakerと違って設定をきちんと記憶しててくれるのがいい。wmakerは覚えててくれる設定と覚えててくれない設定があったりしてしょんぼりだった。KDEは再起動するか、「今適用」にして設定しないと反映されないのがめんどうだが、覚えててくれるのはありがたい。
ちょっとしばらくKDEで生活してみようかな。
(@225)
#2 なんとなく広告入れてみた
サイドバーに広告を入れてみることにした。
ある程度ページ内容を考慮して広告内容が変化するようで、それを見てみたいというのが主動機。しかし、自分でクリックしたら違反らしいので、表示を見るだけしかできなかったりする。
(@242)
2006年03月15日(水) [過去の今日]
窓の杜 のFirefox特集で、拡張機能を「プラグイン」と呼称しちゃってる問題。別にプラグインはあるわけで、混同しちゃうから良くないよね、という話。
「拡張機能」とか「extension」とか言うからわかりにくいんであって、「エクステ」とでも言えば「ああ付け足すもん?」とか思ってくれるんじゃない? 他の呼び方でもいいけど、キャッチーで混同が避けられる名称を広めちゃった方が早いんじゃないかな。
(@866)
2006年03月16日(木) [過去の今日]
爆笑した。明治時代にもゲーム脳クラスのインチキ科学が存在したのか。野球をやると球を手で受けたときの振動が脳に伝わって、頭が悪くなるんだと。
しっかし、進歩しねえもんだなあ、人間ってのは……。
(@676)
#2 Winnyでの流出騒動
計算機のことなど何も知らない家族から「うぃにーってなに?」って聞かれ、何かと思えば官房長官まで出てきて「Winnyを使わないのが一番」とか言ってるのを見て吹き出した。TBSのニュース番組でVIPSTARが流れ「これもWinnyで落したんですか?」と音楽をならしてる人に聞くのを見てさらに爆笑。Winnyも有名になったもんだな。
しかしね、その後がいけないね。Winny使わなければ安心、Windows使わなければ安心、なんて論調はいけませんよ。WindowsよりMacのほうがよほど危険なOSであることは、 以前にも書いたとおり だ。
結局は正しくネットワークのセキュリティをかためること、そして私物の持ち込み、データの持ち出しを厳しくチェックすること、構成員に情報リテラシをきちんと教育すること。これは本来やらなければならないことだし、やってないほうがおかしいんだよね。
ようするに、流出させてしまった企業・団体はやるべきことをやってなかっただけのこと。警視庁も自衛隊も、そういうザルな組織だということだ。どちらも専任のセキュリティ屋がいておかしくない組織なのにね。
@ そもそも:
この手のウィルスは「Winny経由で感染」としか報道されないかもしれないが、Winny自体にセキュリティホールは見つかってない。つまり、ダウンロードしたファイルをウィルスチェックすらせずに開いてた、ということだ。 もっとも、アンチウィルスの更新より早く感染してしまってるパターンも多いので、一概には責められないかもしれないが。
とにもかくにも怪しいファイルを開かないという根本的な教育が必要だ。今はWinnyからダウンロードしたファイル経由で感染してるようだが、これがメールなどを経由したウィルスだったらどうする? そしてそのウィルス自身がWinnyプロトコルを内蔵し、自分自身でWinnyネットワークにアクセスすることができたらどうする?
メールの添付ファイルを開いただけで、Winnyネットワークにマイドキュメントの内容が大公開状態になるかもしれない。あるいは、Outlook Expressのセキュリティホールを付いて、そういうウィルス入りの添付ファイルが自動実行されたら?
大切なのはやるべきことをやるということ、そして危険なソフトウェアは避けるということだ。今ならLinux + KDE + OpenOfficeでたいていの仕事はこなせるんじゃないか? 官公庁から率先して、安全性の高い体制にもっていってもらいたいものである。
(@743)
2006年03月17日(金) [過去の今日]
#1 Meadowを設定してみて思うこと
めんどうだね(笑)。
だってWindowsにはaptもportsもwgetもfetchもないんだもの。Meadowを使う機会がありそうだったので、自前の.emacsにMeadowの設定をマージしようとしてるんだけど、アプリケーション周りでけっこうめんどう。
アプリケーションがインストールされてるときだけロード、というような設定をすればいいのかな。どうやるんだろう。
(@543)
@ ぐほ、netinstかよ:
netinstall なんてのが出来てたのか。cygwinみたいにsetup.exe一つあればapelもflimもwlもemacs-w3mもインストールできるな。pukiwiki-modeやhiki-modeもあるじゃん。すげえな。
っていうかemacs-w3mって、w3mのwin32バイナリってcygwin以外にあったっけ。あるならうれしいんだが。
(@561)
たしかWinnyのハッシュはMD5だっけ? それを晒しちゃったのか。検索しやすくなっちゃうねえ。
しかも表題リンク先によると、
なんのために、2ちゃんねるの有志が 偽装ファイルを大量放流 したのか。
とのことで、わざわざボランティアベースで偽装ファイルを作ってくれてる人たちもいるらしい。しかし、ハッシュを晒しちゃったら意味が無いねえ……。
とりあえずMD5はコリジョンも発見されてるから、MD5とファイル名が同じデータを作るしか無いのかな。
(@750)
#3 いい加減な妄想垂れ流すだけで悪魔の証明を迫られる例
こないだの民主党の若いのが垂れ流したガセメールもそうだったが、よく考えもせずに 悪魔の証明 を迫っちゃう例がこの日本には後を絶たないのだなあ。
個人ジャーナリストとして新しい形のジャーナリズムを模索してる grip blog の立ち上げに協力していた方が、 元オウム信者の「友人の友人で、少し話をしたことがある」 というだけでオウム信者と疑われ、 警察から悪魔の証明を迫られた そうだ。
相談の席についた担当刑事の第一声が「まず、あなたがオウム信者でないことを警察に証明してください」です。
方法を聞くと、しばらく答えに窮し、出てきた回答は「オウム道場へ行って書面であなたはオウム信者ではありませんとの証明書を書いてもらってきてくれ」と。
これは笑い話ではなく本当の事です。
ホントに笑い話かと思ってしまうな。
さらにgrip blogの著者である泉あい氏までも サリン事件で指名手配中の菊池直子に似てる というこれまたどう見てもいい加減な話で、泉氏は精神的苦痛から活動を一時停止してるそうだ。
こう、日本は発言の自由というものに不慣れなのかな、という気がする。「嘘を嘘と見抜けない人には難しい」という有名な言葉があるが、誰でも自由に発言できるということは、誰でも自由にデマを流せるという事なのだが。
俺は 404 Blog Not Found や 備忘録ことのはインフォーマル のように、明確にデマだと断定する材料も持ってないし、そのデマを流した人間を非難するつもりもない。名誉毀損で訴えられるくらいの覚悟はあるからそういう情報をネットに流したんだろう。だったら堂々とやればいい。もしそうでないならただのバカだ。
問題はデマを流された人間がきちんと法的手続きを取ろうというのに、警察が自ら悪魔の証明を被害者に求めてしまうような教養の無さだ。
実はもう一つ問題がある。匿名者と実名者の力関係だ。これは圧倒的に匿名者が強い。現状では匿名者を実名者に変換するためには、ISPの協力が不可欠である。ISPが顧客の個人情報を開示するには通常法的効力が必要で、つまりは警察・裁判所が被害届け等をきちんと処理しないと始まらない。そして、警察にそもそも教養が無いという事態があるということだ。これでは匿名者が圧倒的な力を持つのは当然である。
匿名は匿名で重要なものだし、匿名発言の機会は必ず用意されてなければならない。しかし、だからこそ悪魔の証明などに頼らず事実を確認するだけの教養が求められる。これは警察だけではなく、一般市民にもだ。それができなければ、匿名発言そのものを糾弾する、近代国家とはかけ離れた姿になるしかないのではないだろうか。
(@832)
2006年03月18日(土) [過去の今日]
うん、オタクというのが性を否定してるというのは一つのポイントだと思う。性を否定してしまってるから、少女だけの世界とかにも入り込みやすいんだろうし、自分自身の恋愛も下手になっていくのだろう。
これには性差よりも個性を重視するべきだという、ここ10年かそれくらいの社会の圧力も関係してるだろうね。
(@679)