狐の王国


2004年10月14日(木) [過去の今日]

#5 本宮ひろ志著「国が燃える」復刊リクエスト

連載中の作品に復刊リクエストが来るという、珍しい事例。南京大虐殺という、冷静に見つめることが難しいものを扱ってしまった時点で負けだったのかな。

俺も気になって以前調べたことがあるのだが、南京大虐殺事件そのものが、東京裁判という不平等裁判の中で表に現れた事件であり、証拠とされる写真などにも捏造されたものが多いというのはどうやら確かなようだ。

今までは、我々日本人はアジアを制覇しようとして戦争に負けた、という思いがあり、それが中国や韓国等との外交上の弱腰になっていたのだろう。それがいつのまにか「戦争を知らない子供たち」と呼ばれる世代が大人になり、行動力を持ち、「なぜ祖父や曾祖父がやったかもしれない事に対して我々が責任を取らねばならないのか」という思いに変わっているようだ。

南京大虐殺の犠牲者30万人という数字は、中国の公式見解だそうだ。この数字は相当疑問の余地があるとされ、鵜呑みにする者はいないとも言われる。その真偽は研究者に任せるにしても、現実として南京大虐殺は日本を悪とし、その責任として金を引き出す材料に使われている。一国の総理が民族の風習としてのお参りに行くことすら気を使わなくてはならなくなっている。こうした状況は中国に有利であり、南京大虐殺の惨劇が大きければ大きいほど中国にとって利益になるわけだ。そこに疑問が生じるのは当然といえば当然であろう。疑問を通りこして怒りになってる人も少なくない。

こうした疑問や怒りが、日本人の間で上昇しているのは肌で感じる事ができる。その中で旧世代のような「日本人はダメ民族」「悪虐非道の日本帝国軍」というイメージを出してしまっては、叩かれるのもいたしかたなしであろう。状況が読めてなかったという批判は一応しておく。フィクションとはいえ捏造の疑いが濃い写真等を用いた責任もあるだろう。

この漫画「国が燃える」休載をもって言論弾圧とする向きもあるが、それもまた過剰反応であろう。それこそ一人の作家としての責任を果たすことを考えれば、一時休載くらいはしかたがないことだろう。 「言論の自由とは間違ったことを言う自由ですよ」と言った人 もいるが、間違ったことを言った責任というのも当然発生するわけだ。

もっとも、本宮ひろ志氏は 旧世代の熱さ を持った現代では希有な作家であり、個人的には嫌いではない。お詫び記事と単行本化の際の注釈くらいを落しどころにしてもらいたいが、どうなるだろうか。

(@989)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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