狐の王国


2008年01月01日(火) [過去の今日]

#1 あけおめ

2007年を総括……とかやってる暇もなく、どたばたと。気がついたらJSTでは2008年に。まったく年越しの実感がないな。

去年はまあずいぶんいろいろとあったが、仕事が仕事になってきたのがよかったかな。みんなが仕事もってきてくれるおかげで生き延びられた。

今年も去年にも増して忙しくなりそうではあるが、ちゃんと体調管理していきたいところ。

というわけで、あけましておめでとうございます。今年もよろしく。

(@744)

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2008年01月06日() [過去の今日]

#1 アニメ「クラナド」を見て「ハルヒ」が萌えアニメでないことに気付く

前から 涼宮ハルヒの憂鬱 を「萌えアニメ」と主張する人はいて、俺はそれに違和感を覚えていた。SFだと主張するとSFファンに怒られるのでしないが(政治的判断)、少なくとも「萌えアニメ」ではないというのが俺の正直な実感。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

でもまあ、記号だけ抜き出すと確かに萌え要素はあるのだよな。ハルヒのツンデレっぷりにはラストまでまったく気付かなかった俺だが、長門もみくるもいわゆる「萌える」タイプのキャラクターであることには違いない。もちろん、鶴屋さんもね。

それをもって萌えアニメだというならまあそうなのだろうなあとも思っていたのだが、先日俺の実感が間違ってないと確信を深める事があった。

アニメ「 クラナド 」 を見たことである。

CLANNAD 1 (初回限定版)

まず見て感じたのは、「これぞ萌えアニメ」ということである。とにかくストーリーらしきストーリーが無い。いや、無くも無いのだが、そこはまったく重要でなく、演出的にもけっこうおざなりになっている。そしてひたすら出てくる女の子の数々。もう誰が誰だかわからなくなる勢いである。

そして一通りの登場人物が揃ったところでようやくストーリーらしきものが始まるのだが、その中身はというと特定の登場人物(もちろん女性)を数話かけて掘り下げて行くのである。他のキャラクターとの絡みがまったく無いわけではないが、完全に脇役になり、逆に掘り下げ対象のキャラクターが完全に主役になる。どうやらこのまま順繰りと女性キャラクターを一人一人掘り下げてくようだ。

この様子を見ていて思い出したのは、80年代から90年代にかけてのラブコメ漫画だ。特にイメージが湧いたのは「 らんま1/2 」あたり。

思えば「萌え」という言葉が生まれる前から「萌え」は存在していた。最近は少なくなったが、昔の漫画には変人がたくさん出ていて、大袈裟な特徴づけが行われていた。

たとえば「らんま1/2」の 天道あかね はツンデレの典型だし、髪形変更萌えとやらもそこにあった。 天道かすみ などは家事全般完璧にこなすが天然ボケという、かなりメジャーな萌えタイプであろう。

萌え文化はこういった漫画たちがベースになってるので、萌え型が似るのは当然といえば当然なのだが、「らんま1/2」を改めて見ると非常に「萌え要素」の強い作品だということに気付く。だがそれでも「らんま」は「萌え漫画」ではない。

「クラナド」を見て「萌えアニメ」だと感じたのは、こうした「らんま」に見られたような「萌え要素」をふんだんに盛り込み、かつストーリーも「らんま」の数ある話の一部に見られたような「特定の脇役を主人公にすえた話」のように構成されてるところである。

要するに「萌え要素だけを抜き出してお話を作る」ということに終止してるのだ。

ここで「ハルヒ」に立ち返ってみると、そこには確かに非常にひねくれた形で萌え要素が盛り込まれている。なんせ主人公に「萌えって重要だと思う」と言わせて萌えキャラっぽい女の子を見つけて来るというシーンが描かれるほどにひねくれてる。

だがそれはまったく中核ではない。萌えがあってもそれは従来からの漫画やアニメが持っていた萌えとなんら変わり無く、特筆すべき萌え要素の塊は見受けられない。

「クラナド」が今後どう展開して行くかはまだわからないし、原作となるゲームもプレイしてないのでなんともいえないが、今後もこのままキャラクターに焦点をあて、彼女らの持つ「萌え要素」を主体として展開されてくことは予想できるだろう。

「萌えアニメ」とは言わば昔のラブコメ漫画にあった丁々発止の会話でありボケツッコミでありその裏にある恋愛感情やピュアな思いに悶える事を中核とした作品のことなのだ。

そりゃあ感動もするはずだ。「特定の脇役を主人公にすえた話」は普段何げなく行動してる脇役たちにこういう思いがあったのかとか、実はこんな背景があったのかとか、そういう楽しみがあった。そういった話でじんと来た思い出はあるだろう。

誰しもそういった要素に触れたことはあるだろうし、楽しんだこともあるだろう。その部分だけ抜き出してるから「萌えアニメ」なのである。

もちろん、だからといって価値が無いとは思わない。そもそも漫画やアニメはキャラクターの魅力でひっぱっていくものだし、そこに注力した作品があっても別にいいと俺は思う。 俺にとっては、クラナドはそこかしこで言われる「萌えアニメ」というのがどんなものなのかというのを見事に見せてくれた作品という意味で非常に価値があった。萌え要素が強くてストーリーがおざなりになりがちだとはいえ、最初のひたすらキャラクターが出てくるところを過ぎてしまえばそれなりにおもしろく見られる作品でもあった。今後も見つづける予定である。

むしろ「らんま」でかすみお姉ちゃんサイコー! 結婚してくれ! とか思ってたような人にオススメしたい作品である。

(@435)

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2008年01月10日(木) [過去の今日]

#1 Reviewable Mind を Debian etch で動かしてみた

essaさんとこ で発表された Reviewable Mind 、略してrmindをDebian etchに突っ込んでみた。

まずはrubyをインストール。

$ aptitude install ruby ruby1.8-dev

んでもってrubygemsを入れるのだが、etchのは古くてうまく動かないので、sidのをもらって来る。

/etc/apt/apt.conf.d/99target に

 APT::Default-Release "stable";

と書いておき、/etc/apt/sources.listに以下の行を追加。

# unstable
deb     http://cdn.debian.or.jp/debian/     sid main contrib non-free

そしてupdateしてinstall。

$ sudo aptitude install rubygems/unstable

etchのrubyライブラリやrailsは古くてrmindを動かせないので、あとはgemで拾ってくる。

$ sudo gem install rpsec --version=1.0.8
$ sudo gem install gettext
$ sudo gem install hpricot
$ sudo gem install rails --version=1.2.6

rails 2.0系では動かない模様なので、1.2.6をいれる。

んでもって、どこでもいいんだが俺は/usr/local/srcに移動し、

$ svn co http://svn.brain-tokyo.net/rmind/trunk/rmind/
$ cd rmind/vender/plugins
$ svn co http://svn.brain-tokyo.net/amrita2/trunk/amrita2/
$ cd ../../
$ cp config/database.yml.sample config/database.yml

ってな感じで本体をひろって、面倒なのでdatabase.ymlはそのまま使用。

んでもってDBの設定。mysqlでプロンプト入って以下のように。

CREATE DATABASE rmind;
use rmind;
GRANT ALL PRIVILEGES ON rmind.* TO rmind@localhost identified by 'rmind';

んでもってテーブルを作る。

$ rake environment RAILS_ENV=production migrate

これでもう動くはず。

$ ruby script/server

で起動して動作確認。

んでもってapacheから使いたかったのだが、mod_rubyもfastcgiもうまく動かなかったので、mongrelを使ってmod_proxyで飛ばす事に。

$ gem install mongrel

んでmongrelの動作確認。rmindのディレクトリでコマンド打つだけ。

$ mongrel_rails 

しかしこれだと端末1個取られちゃうので、デーモンモードで起動する。しかしいちいち起動するのもめんどくさいからinitスクリプトを書いた。

$ cd /etc/init.d
$ sudo cp skeleton rmind

んでもってskeltonからコピーしたファイルを以下のようにエディット。ポートとかはおすきなように。

#! /bin/sh
# Author: Sugano `Koshian' Yoshihisa(E) <koshian@misao.gr.jp>
MONGREL=/usr/bin/mongrel_rails
RAILS_ROOT=/usr/local/src/rmind
DAEMON=$MONGREL
NAME=rmind
PORT=13001

# PATH should only include /usr/* if it runs after the mountnfs.sh script
PATH=/sbin:/usr/sbin:/bin:/usr/bin
DESC="Reviewable Mind"

# Exit if the package is not installed
[ -x "$DAEMON" ] || exit 0

# Read configuration variable file if it is present
[ -r /etc/default/$NAME ] && . /etc/default/$NAME

# Load the VERBOSE setting and other rcS variables
. /lib/init/vars.sh

# Define LSB log_* functions.
# Depend on lsb-base (>= 3.0-6) to ensure that this file is present.
. /lib/lsb/init-functions

cd $RAILS_ROOT

case "$1" in
  start)
        [ "$VERBOSE" != no ] && log_daemon_msg "Starting $DESC" "$NAME"
        $MONGREL start -d -p $PORT -e production
        ;;
  stop)
        [ "$VERBOSE" != no ] && log_daemon_msg "Stopping $DESC" "$NAME"
        $MONGREL stop
        ;;
  restart|force-reload)
        $MONGREL restart
        ;;
  *)
        #echo "Usage: $SCRIPTNAME {start|stop|restart|reload|force-reload}" >&2
        echo "Usage: $SCRIPTNAME {start|stop|restart|force-reload}" >&2
        exit 3
        ;;
esac

編集てけとーなので要らないところもありそう。

んでもって自動起動するように、

$ sudo update-rc.d rmind defaults 90

としておく。

仕上げにapacheの設定。apache2を入れておいて、/etc/apache2/conf.d/rmind というファイルを作って以下のように書いた。

<VirtualHost *>
        ServerName rmind.example.org
        ProxyPass / http://localhost:13001/
        ProxyPassReverse / http://localhost:13001/
</VirtualHost>

ServerNameは自分のものを適当に。

ということで動作したぜ! これで生産性あげれるといいな。

(@113)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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