2008年01月27日(日) [過去の今日]
#1 ネットゲームのRMTはなぜ嫌われるのか
ガラパゴスで暇人は国富に非ず という記事。記事の内容についてはまあ特に言及することが無いのだけど、
あくまで国民に勤労の義務があるという枠組みは堅持すべきではないか。その中でゲーム内でのRMTのように、従来の労働観念の枠を超えた商売が出てくることは悪い話ではない。
という文が気になった。もしかしてネットゲームのRMT(Real Money Trade)って新しい商売として認識されつつある?
実際のところ、RMTはネットゲーマーの敵。国外ではうまく行ってる事例もあるようだけど、基本的には害悪。
なんでかというと、円を稼ぎに海外の人(主に中国人)がゲームに入り込んで来るから。
で、彼らは稼ぐためにやってるので、マナーとかそういうの全然どうでもいい感じ。鉱山掘ってりゃ横取りしにくるし、botと呼ばれるプログラムを使って弱い敵をひたすら24時間殴り続けて初級レベルの狩場を使えなくさせるなんてこともザラ。下手するとそのサーバ負荷でゲームが止まる。
さらにゲーム内のトレードでも相場を荒らしたりなんだりと、もう個人でできること越えて組織的にやるもんだから、ホント手が付けられなくなる。
我々からすりゃRMTなんて相場低くてさして儲かるものでもないのだが、彼らにとっては下手すると国内で働くよりも儲かるわけだ。そりゃ必死にもなる。
だから基本的にRMTは規約で禁止されてたりするんだけども、そもそも日本語通じないわけで。
もちっとうまくやりゃWin-Winの関係にもなるのかもしれないけどな。忙しくてゲーム内マネーを貯められない人がリアルマネーで買ったりとかね *1 。
で、こういうのを新しい商売として認識されると我々ゲーマーが困る。表面の儲けだけみて新しい商売だなんだ白いもののように言われてもねえ。アフィリエイトで大儲けして新時代の商売だなんだ言われてる人をよくみたらspamサイト大量に作ってましたみたいな話で、ホントは真っ黒なわけ。
だから需要はあるかもしれないけど、現時点でそれを埋める白い方法があんましないんだよ、というのは認識してもらいたいなと。それはまあ、ゲーム運営会社のほうが考えるべき事だとは思うんだけどね。
(@424)
#2 ベーシックインカムについて素人なりに考え中
経済は完全に素人なのだが、 ベーシックインカム っておもしろそうだなあとは思うんだよな。
- 1人あたりに給付されるので少子化対策になる
- 今まで給付が認められなかった人にも給付される(未知の病、障害等)
- 生活のために無理な仕事をしなくて良くなる(詐欺や犯罪的企業の激減)
- 底辺の消費が活溌になるので商売してる人も儲かる(景気向上)
ってあたりがメリットなのかなーとざっと調べて思ってるのだが。
まあ結局は高所得者から低所得者への金の移動なので、そのメリットが高所得者にあるかどうかだと思うんだよな。
ということで4番が重要かなーと思うわけだが、どうなんだろうね。
この世の大半の問題は金でカタがつく、という主張はよく見受けられるけど、じゃあ金無い奴に与えちゃえよ、というところまで踏みこんだ人はなかなかいない。それで景気がよくなり犯罪が減るのであれば確かにメリットはあるだろうな。
問題は人口増えすぎて一人っ子政策導入するハメになるんじゃないかとか、金あるのに働くわけねーだろボケとかいうタイプが何%いるかというあたりだと思うのだが、まあそれ以上に働かないで得る収入というのを受け入れられるかというのもあるだろうなあ。
中にはこんなもので金を得るくらいなら強盗のほうがまだ人間らしいとか言う人もいるくらいだから。風俗いくくらいならレイプのほうがまだ人間らしいとか言ってるようなもんじゃないかとか思うのだが、まあ倫理観なんてそうそう論理的なものでもないしな。
ということで現時点では「導入するなら賛成」かつ「実現性には懐疑的」というあたり。まあ来世紀くらいにはこのへんの倫理観も浸透するのかもだけど。
(@762)