2007年06月10日(日) [過去の今日]
#1 Winny/ShareがP2Pを殺すのか?
referer -> とりあえずアップ という記事 -> DTIの帯域制御は「本当に」アップロードだけ? という記事経由で、 ISP規制情報Wiki というサイトを見つけた。
ここの記述を見て驚いた。ランクAとされる「規制が(ほぼ全域で)始まってない 快速なプロバ」が、たった3つしかないのである。俺が見た時点では、InfoSphereとeo、commuf@だけ。フレッツシリーズに対応してるのはInfoSphere1社のみというこの状況。
要するに主なISPはほぼP2P規制を始めてるということか?
困る、困るなあ。P2Pはこれからどんどん広がって行ってもらわないといけない技術。ファイル配布のBitTorrentに始まり、最近だとP2Pで動画配信するサービスがいくつか出てきてるようだ。YouTubeもP2P配信を検討してたはず。SkypeだってP2Pだ。
俺も大きなファイルの配布にBitTorrentを使おうとしてたので、15GB/day制限の予定されているDTIは近いうちに解約するつもりだった。代わりのISPを検討しなきゃと思ってたらこれだ。乗換え先が見つからないではないか。
結局のところ、Winny/Shareが使われすぎているということなのだろうか。トラフィックの何%を占めるのかはわからないが、相当な量なのだろう。
だとするなら、P2Pを殺すのはWinny/Shareということになる。P2Pが広まるきっかけになったソフトウェアがP2Pを殺すはめになるとは、なんたる皮肉。違法ファイルが主なコンテンツじゃしょうがないんだろうけども……。
しかしそれでP2Pプロトコル全般が事実上規制されるような動きは喜ばしくない。 従量課金がいいんじゃね という記事があるが、確かに繋がらなくなるよりはずっといいのかもしれない。DoCoMoみたいに破算してしまいそうな金額になるんじゃ使いものにならないが、水道や光熱費程度に、使いすぎてもせいぜい数万円にしかならないなら、受け入れられるんじゃないだろうか。
それに、実際数万円の回線使用料が請求されるようになったら、そもそもコンテンツをタダで手に入れたいという程度の理由でWinny/Shareを使ってる人間は排除できるのでは? もしそれでも減らないようなら……たぶんそれは、ビジネスチャンスだ。 *1
(@129)