狐の王国


2006年11月12日() [過去の今日]

#1 Re: YouTubeのリンク

Linux版のFlash9だとShareボタンもスクリーン部リンクも効かねえんですよ!(涙)

(@464)

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#2 OSSへの投資は見返りが見えないかも

小飼弾氏の記事 で、

私は2002年は原稿料以外は無収入でした。Perl 5.8の開発に没頭していたからです。

(中略)

問題は、今のところ、open source "economy"では、「リアル」で稼いだ分を寄贈するというもモデルしか持っていないことにあります。

これは投資した分の見返りが直接見えない形で還元されてるのでは?

もし誰もperlの開発に投資してなかったら、今のLWL時代はあったろうか? LWLがあるからこそ低コストでやりたいことが実現できるようになった。その価値は不可視かもしれないけど、確実に存在してる。

もちろんそんなことはわかった上で書いておられるのだろうが、OSSから利益をまったく得てないような言い方はあんまり感心しない。

たぶんOSSを書くことで直接金銭が入って来るようなモデルがないことを言っておられるのだと思うけど、それは顧客が気付かないと無理。

OSSって売る側にはあんまりメリット無いからね。逆に顧客が要求仕様にOSSであることという一文を盛り込む事は大いにメリットがある。このへんはそれこそ伽藍とバザールを読めばわかる(と思う)。

まあそんなわけで、こちら側から提起してどうにかなるもんでもないと俺は考えてる。顧客がOSSであることを条件に発注すればベンダーロックインがふせげるということにまず気付かないと無理。顧客が自分の社員を開発に参加させないとアジャイル開発はうまく働かないのと一緒。結局どちらも顧客の意識に依存した問題なんだな、と俺は考えているのだが。

(@474)

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#3 携帯電話のspam対策

あんまり増えて来てうざったいので、ドメイン指定というやつを試してみた。ドメインを20個登録できて、それらだけ受信するかそれらだけ拒否するかを選ぶ。 しかし、spamのドメインなんて大量にありまくるので、許可ドメインのリストを作るしか無い。

で、考えてみると電話でメールのやりとりする相手は相手も電話なわけで、各種携帯電話会社のドメインと、自分が計算機から送るメールのドメインだけ指定してやればいいわけだ。ついでに電話会社のIPアドレスの範囲は調べればわかるので、特定ドメインのFromは特定アドレス範囲からのアクセスしか受けつけないとかいうルールをSMTPが持ってればいいわけか。どうせ携帯電話じゃFrom書き換えられないしね。

NTT DoCoMoがこの方式を発表したときは「なんてバカな仕組みだ」とも思ったりもしたものだが、こうしてみるとシンプルなわりに効果は大きいな。携帯電話という、ゆるやかに閉じた世界だからこそ可能な方法ではあるが。

うざさのしきい値:

あんまり増えてうざったい、と書いたが、実はせいぜい日に10通もない。だが計算機で読んでるときの10通と電話で読んでるときの10通はまるで意味が違う。日々3桁のメッセージを受け取っても読みこなせるように作られてる計算機のMUAなら、10通程度どうってことはない。が、携帯電話のUIでは10通をSubjectだけ見て既読にするなり削除するなりというのはものすごい手間がかかる。

不快さを感じるしきい値というのは、UIに大きく影響されるのだなあと改めて思った次第。

ここにコメント欄付けてないのも、このUIで議論にもちこまれたりしたらうざったいのが目に見えてるから、というのもひとつの理由にある。メールやNetNewsならどんと来いと言えるのだが。

(@915)

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#4 できる人ができない人をできるようにするには

「水からの伝言」と「できる人のジレンマ」 という記事を otsuneさんとこ でハッケソ。

そもそも「最初からできる人などいない」という一般に言われる命題が間違ってる。最初からできる人は確実にいて、彼らはなぜそれができるのか説明できないのである。できてしまうんだからしょうがない、というだけだ。

となれば、彼らに「できない人」を「できるようにする」のは無理だ。自分でもわからないのに、人がどうやってできるようになるかなんてわかるわけがない。こういうのは、「できなかったけどできるようになった人」に任せるのが一番だ。

まあ、 「水からの伝言」を信じないでください の内容に関して言うなら、こういうふうに言えばいいんじゃないのかな。

伝言ゲームになるリスクを恐れず、我々は専門家からの情報をきちんとわかりやすい形にする仕事を重視する必要があるんじゃないだろうか。その役目を負ってるのは現在のところTV番組であったりするが、まずそこがだまされてたりだましに荷担してたりするからどうしょうもない。

否定するだけでなく、彼らをしっかり支えてあげることも大事だと思うのである。もちろん、我々一人一人が周囲にきちんと伝えて行く努力もね。

(@974)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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