2006年08月08日(火) [過去の今日]
#4 プロジェクトがうまくいかないのは顧客が悪い
なんか腹立って来たので暴言を承知で書き殴らせてもらう。
ITmediaの電子政府の記事 を読んで、むかむかと怒りを覚えるのを止められなかった。
これを読んで「そんなもんだよな」とか「これはマネージメントが悪い」とか「ヒアリングの下手なSEだったんだな」とか「プログラマが素人だったんだろ」とかいろいろ思う奴はいるだろうしそれらも間違ってるとは言わないが、これは間違いなく顧客が悪い。
やがて立ち上がった画面を見た時、室員の一人は思った。
「これで40億か……」
そのあまりのしょぼい画面を見て思う言葉を、なぜ今はくのだ。受注した企業が下請けに丸投げした? 自分のシステムを業者に丸投げしたのはお前だろう!
何もせずに自分の思いどおりのシステムがふってわいて来るとでも思ってんのか。やりたいことやるべきことをきちんと相手に伝えたのか。次々と要求を変更したりしたんじゃないのか。
何もしないで結果だけ欲しいなら、建売り分譲の家でも買ってろ。思いどおりの家が欲しくて発注するなら、とことん話し合え。そういう能力の無い組織に、思いどおりの家など発注する資格はない。
だから アジャイル なのだ。アジャイルは顧客を選ぶ。ユーザーが開発に参加するようなものだからだ。だからこそ思いどおりの家を建てられる。
ベンダーにロックインされないためには、オープンソースを使え。納品されたソースもオープンソースでライセンスさせろ。そして開発には自ら参加し、その過程で運用術も学んでこい。運用は自分たちでやるのだ。そしてその後のメンテナンスや改善は別のベンダーにもあたりをつけておけ。
安けりゃいいってもんじゃない。これだけの条件を揃えてクリアして来るようなベンダーじゃなきゃダメだ。もちろんユーザーの要求に多様な角度からアイディアを出して来るようなベンダーが理想だ。
そういうベンダーを選ばなかった時点で、何十億と資金を投入したところで、失敗ははじまっていたのだ。
賢い顧客たれ。ベンダーを見る目を持て。成功の始まりは自らの行動でしかないのだ。
(@706)
@ 追記:
ツッコミもらった。 まあ大筋で間違ってないと思うので修正はしないけど、ありがとさんです。トラックバックはそのうち付けようと思いつつ数年経過してるな……。