2006年08月07日(月) [過去の今日]
#1 F1ハンガリーGP
うーん、F1の表彰台で君が代が流れるところなんて初めて見たなあ。日本人としてはナショナリズムにとらわれるべきシーンなんだろが、正直「バトンじゃなあ」という感じ。
いや、ホンダ好きですよ? フェラーリがいなければホンダ応援しちゃうくらい。トヨタ嫌いだし。
でもねえ、前身のBARをひきずってるこの体制下で、まぐれでも勝ってもらっちゃ困るんだよね。それが正しいなんて思われちゃ困る。徹底的にチームを改革して、その末に勝利をつかんで欲しかった。こんな中途半端な状態で勝たれても、間違った方向に行っちゃうんじゃないかと、それが心配。
ええまあバトンは嫌いですけどね。あんな奴に勝たれたくないってのはある。112戦も走っててトップ争いも何度もしてるのに勝てないなんて、何かが欠落してるとしか思えない。が、113度目の正直が出ちまった。
長く勝利に見放されてたトップレーサーってのは今までにもいて、例えばジャン・アレジは92戦もの間勝利に縁が無く、93戦目のカナダGP、自身の誕生日に敬愛するジル・ヴィルヌーヴの名が付いたサーキットで、彼の付けていたカーナンバー27を背負って優勝するという、あまりに感動的な勝利のあと、静かにフェードアウトしていった。
また、ミカ・ハッキネンは99戦目にあたる97年最終戦で初優勝を飾る。95年の事故で瀕死の重傷を追い、復帰後から人が変わったような強さを得た結果だった。ハッキネンは、この優勝を契機に、翌98年初戦から優勝を飾り、2年連続のワールドチャンピオンとなった。
F1には「勝ち味を知る」という言葉がある。ひとつの勝利を得たことで、レーサーは変わるというのである。アレジはあの勝利から、ベテランらしい走りをするようになったように思う。ハッキネンもまた、ひとまわりもふたまわりも大きくなったように思う。
ジェンソン・バトンという、安定はしてるが攻撃性の足りないレーサーは、どう変わるだろうか。彼が本物なら、俺の心配はすべて杞憂に終るだろう。
(@034)