2002年12月02日(月) [過去の今日]
#1 アンチエイリアス
たまたまOpenTypeのヒラギノフォントをdebianのmozillaで試す機会に恵まれたので、さっそくやってみた。ここしばらく本気で購入を検討していたのだが、太さ一つで8000円近くする値段に押されて試せなかった。全部まとめて1〜2万なら買ってしまう所だったのだが。そういう意味で今回はチャンスだ。しっかりどの太さがいいのか見極めたい。
user.jsに mozilla.orgに書いてあるように 設定して起動。しかし、角ゴシックのW3は薄すぎるし、W6は太すぎる。W4かW5ならちょうどいいのかもしれないが、そこまでは用意できなかった。また、Mozilla単体ではboldやitalicが表示できないのも確認できた。gdkxftを使用すればいけるかもしれないが。
確かにTrueTypeフォントなど、ビットマップが用意されてない領域のフォントは微妙にギザギザが出たりして汚い。アンチエイリアスをかけることできれいになるのはうれしい。だがそんな大きなフォントで普段ウェブを読んだりはしない。縦12〜14ピクセル程度の日常良く使われるサイズに関しても、OpenTypeのヒラギノをアンチエイリアスして表示すると至極美しいのは確かだ。だからといって、ビットマップに比べて視認性が高いわけでもない。
もっとも、我々には東風フォントがある。ビットマップの埋め込まれてるサイズに関してはアンチエイリアスされずにそのままビットマップが出るようなので、東風フォントをアンチエイリアスすれば、大きいフォントも美麗に表示される。あとはBoldやItalicが表示されるようになればもう問題は無い。そういう意味では、あえてOpenTypeフォントを買う程の価値は無いと感じた。
XFree86でアンチエイリアスが使えるようになって、猫も杓子もアンチエイリアスな雰囲気もあるが、実はそんなに有用性の高いものでは無いようだ。ただ、ぱっと見の美しさ、インパクトというのは確かにある。売り物のクライアントコンピュータとして、見た目の美しさは重要である。RedHat等、商売でLinuxを売ってるようなところには重要な技術になるだろう。ヒラギノフォント等はそういうところでバンドルされるだけでいいのかもしれない。
(@551)