2002年02月05日(火) [過去の今日]
まっ杖の日記はいつもユニークな情報を提供してくれる。俺もこの条約の名前くらいは知っていたけど、この日記で初めて中身を読んだ。あまり感銘を受けなかったのは、愛されて育ってきたからだろうか。それとも、子供の残酷さを知りすぎたためだろうか。
俺も一時は教職につこうと思ってた事もある。腐った教育体制を叩き直してやりたいという気持ちは、今も消えちゃいない。学校という場所が大嫌いで高校に行かなかった人間だから、そして嫌いだった理由も近いものがあるから、
ハダカの学校 の主張にも共感する部分はあるし、メールマガジンも読んでみようかと思った。
けど、やめた。俺は子持ちでこそないけど、いろいろな関係で子供を育てる側についてしまった人間だ。親や教師の視点で、子供を見ている事が多い。だから、彼らの主張するようなやり方が、現場では通用しない事が多いという事も知っている。
子供というのは彼らが思ってる程、自由をうまく扱えない。話せばわかるなんてものは幻想だ。子供には線路を引いてやり、その上をうまく歩かせる事も必要だし、とうとうと語って聞かせるよりも一発ぶん殴ってやるほうが伝わるなんて事も多い。自由を与えられた子供は、かえってなにをしていいかわからなくなる事の方がずっと多いし、殴られないとわかった子供は増長して傲慢になる事も少なくない。個性を尊重しろという反面、平等に扱えという主張もある。
結局、全部がこう、と言えるようなものは無い。学校という集団教育の場所で、個性云々を語る事の方が難しい。学校に期待するのをやめて子供を伸ばしてやるのは周辺にいる大人の役目だと思う事の方が、有益にも思えてきた。だから、俺は俺に関わってしまった子供達だけは、やれるだけのことをしてやりたいと思う。俺には教育に関する知識がある。心理学に関する知識もある。哲学の知識も、コンピュータの知識もある。そして教育機関に潰された経験も、ある。子供達にとって、いい人じゃなくてもいい、有用な大人でありたい。そのためにも、もっと勉強しなくちゃ。
(@105)