2007年05月27日(日) [過去の今日]
#1 著作権保護と通信の秘密が両立しなくなる?
GIGAZINEの記事 に 例の裁判長 がまた妙な判決を出した、 MYUTAの音楽ストレージサービス裁判 に関するリンクがまとまってた。
で、どうやらオンラインストレージ全般が著作権侵害と見なされる判決ってのはどこも共通した見解。しかしオンラインストレージどころかメールサーバも(メールは著作物と考えれば)著作権侵害になるよなあ。「コインロッカーにCDをあずけてたらコインロッカーの管理者が著作権侵害してると見なされた」なんて比喩が出てたけども、まったくそのとおり。
しかし、そうなってくるとオンラインストレージを運営するにはデータの中身をなんらかの形で検査し、著作物かどうか見極めないといけませんよ、という判決なわけよね。だって音楽をあずけるっていったって、JASRAC管理曲とは限らないわけでしょ?
そうなると 通信の秘密 はどうなる? 適用されないの?
たとえばgoogleのgmailをオンラインストレージにしてしまうgmailfsというのがあるけども、ここに音楽を置いておくと著作権侵害なわけでしょ? それはgoogleが検査して著作者にお金を払わないといけないわけだ。
ということは、俺らのgmailに蓄積してるメールの中身をgoogleが全部検閲しなきゃいけないってことになる。そんなバカな。
もはや基本的人権にすら触れはじめてないか? 著作権が強化されすぎてるとはよく言われるが、いくらなんでも基本的人権を上書きするほど強化することもあるまい。著作権なんてそんなたいしたものではないはずだ。
思い切って、お金を取らないコピーは著作権に反しない、くらいでちょうどいいんじゃないだろうか。そこまでして保護するようなものか、もう少し考えてもらいたい。
(@054)