狐の王国


2007年02月11日() [過去の今日]

#4 凡作の価値は

明日から3連休なんだってね という記事。 こないだ書いた ネットでばら撒いても本は売れる という記事に対して、

質のいいものはそうなんだろうけど普通の凡作なんかは買わない人も出てくるってのも事実

という反応をもらった。

うん、確かにその通り。実は良作は売れても凡作は売れないのではないかという疑念は前からあった。 しかし、これには反論したい。なぜなら、凡作には凡作の生き方があると思うからだ。

考えてみよう。20年前の凡作は、今手に入るか? 入るとしても古本屋だ。前の記事でも書いた通り、古本屋で買っても作者にお金が入らない。

ではネットで無料公開し、そこにGoogleなりAmazonなりの広告を載せたらどうなる?

答えは「わずかだが収入になる」だ。ゼロがゼロじゃなくなるのである。

もうひとつの答えもある。「作品を知る人が増える」だ。

20年前の凡作を記憶してる人はどれくらいいるだろうか? 「凡作ではあるがここがおもしろいんだよ」と紹介したとき、相手に読ませられるだろうか?

どんな凡作でもツボにハマる人はいる。そういう人が増えれば、広告収入も多少なりともあがる。ネットで無料で読めるというのは、そういう価値もある。

一時的には確かに発行部数は減るかも知れない。しかし、長い目で見れば結局はプラスになるはずだ。

(@895)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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