狐の王国


2007年02月01日(木) [過去の今日]

#1 場違いなGoogle

仕事用に入れてあるVMware上のWindowsXPがあるのだが、ふと気がつくとそのマシンのJ2SEのアップデートが出ていた。で、当ててみると以下の様な表示が。

Java Runtime Environmentと共に無料プログラムをインストール  Internet Explorer用Googleツールバー

えええええええええええええええ

なんでこんなところでGoogleツールバー?

これってGoogleがSunに広告料支払って載せてもらってるってことなのかなあ。しかし場違いな気がしてならないな。

(@103)

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#2 wikipediaコマンド

はこべにっき#の記事 でwikipediaを引くコマンドラインツールが紹介されていた。

が、UTF-8環境でしか動かないようなので、ちびっとhack。

#!/usr/bin/perl

use strict;
use warnings;
use utf8;

use WebService::SimpleAPI::Wikipedia;
use Encode;

my $encoding = $ENV{LANG} =~ /euc-?jp/i ? 'euc-jp' : 'utf-8';
binmode STDOUT, ":encoding($encoding)";

my ($keyword) = @ARGV;
$keyword = Encode::decode($encoding, $keyword);
$keyword = ucfirst $keyword; # Wikipediaではすべて一文字目は大文字

# SimpleAPIを使ってWikipediaから情報を取得
my $wiki = WebService::SimpleAPI::Wikipedia->new();
my $res = $wiki->api({ keyword => $keyword, search => 1 })->[0]
    or die qq{Entry "$keyword" is not found in Wikipedia.\n};

# 文字コードと改行の変換
my $title = $res->title();
my $body  = $res->body();
my $url   = $res->url();
$body =~ s{<br/>}{\n}gxms; # \n\nになってたので改行1個にしちゃった。

# 出力
print "*$title ($url)\n\n";
print $body;

これで引いてみると……

$ wikipedia デーモン・ヒル
*デーモン・ヒル (http://wikipedia.simpleapi.net/ja/76166/)

『デイモン・ヒル』より : 氏名 デイモン・ヒル
年 1992 - 1999
所属チーム ブラバム, ウイリアムズ,
アロウズ, ジョーダン・グランプリ ジョーダン
出走回数 115
タイトル 1(1996)
優勝回数 22
通算獲得ポイント 360
表彰台回数 42
ポールポジション 20
ファステストラップ 19
F1デビュー戦 1992年イギリスグランプリ イギリスGP
初勝利 1993年ハンガリーグランプリ ハンガリーGP
最終勝利 1998年ベルギーグランプリ ベルギーGP
最終戦 1999年日本グランプリ (4輪) 日本GP

大成功! すばら!!

(@149)

エントリーがなかったとき文字化けしてら:

STDERRの文字コード変換が設定されてないからか。

binmode STDERR, ":encoding($encoding)";

この1行を追加すればいいだけだな。

(@230)

出力部を変更:

w3mで見るのにURIをコピーするとき、上の方だとめんどいので、URIの出力を下に移動してみた。

printf("*%s\n\n%s\nURL: %s\n\n", $res->title(), $body, $res->url());

こんな感じ。

(@247)

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2007年02月02日(金) [過去の今日]

#1 鴨肉料理初体験

夕飯にパスタを茹でてるというのに、いきなり「鴨肉解凍しちゃったんだけどどうしよう。ステーキにしようかと思うんだけど」とか言わないでください。

というわけでしかたがないので鴨のレシピをぐぐりんぐ。 このへん とか そのへん 見てふむふむって感じ。

材料は、

んでもって、

さらに赤ワインソース。

こんだけだが、これが意外にうまい……。ソースだけ舐めるとくどい気もするが、適量を肉に付けると非常に相性がいい。驚きだ。

というわけで、慌ててしまったが鴨肉料理をひとつマスター。スキルアップ!!

(@548)

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2007年02月03日() [過去の今日]

#1 はてなメンテ

うう、いまブクマしようとしたらはてながメンテ……。ていうか仕事の資料とかブクマしたやつどうしよう!!

うーむ、2つのSBMをつかってどっちでクリップしてもどっちにも反映されるような方法はないかのう。clip proxy的というか、中間に入るサーバソフトが必要になるかなあ。

(@194)

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#2 怠け病に見える病気がいっぱいある件について

日テレアナウンサーの 大杉君枝さん(旧姓鈴木) がどうやら自殺されたらしい。実は密かにファンだっただけに、残念でしかたがない。

ニュース等によると 線維筋痛症 という病におかされてたとのことで、これがまた例によって「怠け病」に見える病なのだそうだ。

正直、この手の病気が多すぎる。 怠け病で検索 してみると、実にたくさんの病があるのがわかる。こういう周囲からまったく理解されない病がどれだけ大変なものか、普通はわからないだろう。

誤解を恐れずに言えば、癌や白血病のほうがまだマシだ。少なくとも終りがある。そのような病気にかかってる患者さんたちの苦しみを無視するわけではないが、戦うべき相手も戦いの終りも見えない状態というのは、想像以上の苦しみだという事は言っておく。

両手両足に10kgずつ、他人には見えない重りを付けて生活してるところを想像してみるといい。体は思うように動かない、すぐ疲弊する。病院の検査でも見つからない。重りを外してくれる人もいない。それどころか重りがあるんだと言えば怠ける口実だと言われる。重りがあるからといって体力が向上するわけでもない。

真面目な人ほど、思うよりも動けない自分にいらだつ。消耗して起き上がる力も出なくなる。全身に広がるだるさで、寝てるだけでも退屈すら感じなくなる。

そういう状態が家族の理解も得られぬまま、延々と、時には何年も続くのである。そりゃあ鬱病だって併発する。

なんでもいい、この状態から抜け出せるのであれば、たとえそれが死だとしてもそれでいい。かといってこの重りが自分を殺してくれるわけでもない。心理的には、そんなところだろう。死ねる病がうらやましいとすら、思い始めるはずだ。

ついでに言えば重りが付いてても慣れるとそれなりに動けてしまう。もちろん普通の人のようには動けないし、無理をすれば翌日からしばらく寝込んだりもする。昨日は元気そうだったのに、なんてことがあるのはそのせいだ。

それぞれ個人差はあるし病気によっても違うだろうが、たいてい怠け病扱いされる病はこんな感じだ。気力も出なくなるので、もっとひどいかもしれない。

冒頭の大杉君枝さんも、そんな状態で仕事や家事をこなしていたのだろう。そしてこなしきれない自分にいらだっていたのだろう。

周囲にやけに疲れやすかったり、休みがちだったり、気力のなさそうな人がいたら、怠け者だと思う前に、病気を疑ってあげて欲しい。できれば病院を5〜6件はまわらせてあげて欲しい。この手の病は見つかりにくく、理解されがたく、映画化もドラマ化もされないので知られにくいものなのだから。

(@648)

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2007年02月06日(火) [過去の今日]

#1 favicon2dots

favicon2dots というのがあったのでやってみた。

3D化された「狐の王国」favicon画像

うーん、3Dにするとカッコ悪さがひきたつな……

(@299)

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#2 ネットでばら撒いても本は売れる

痛いニュース などで話題のドラえもん同人誌の販売中止と損害賠償を小学館が命令した事件。

話を聞いたときは「まあ儲けすぎたせいかな」くらいにしか思ってなかったのだが、あとから俺もネットで見たことがある作品だということに気付いた。

そう、全16ページがネットで公開されていたのである。

なのに、本は1万5500部も出荷されていたという。

ネットでタダで読めるコンテンツに、なぜそれだけの人がお金を出したのか。むしろネットで評判になってさらに売れるようになったとも聞く。そこに着目する必要があるんじゃないのか?

本の中身を無料でばら撒いたところで、本は売れるのだ。まずその事を認識してもらいたい。

これはおそらく、だが……。物理的なアイテムを買う、という行動に出る人は、手元に置いておきたいという欲求や、コンテンツそのものだけでなく装丁やその他の部分にも価値を見出すタイプの人なのではなかろうか。 そうでない人が本やCDを買うと、「飽きたら売る」という行動に出る。これが中古販売に繋がってるのではないか?

古本、中古CDでは著作権者に利益は無い。だったら無料でコンテンツをばら撒いても同じではないか? 中古市場に流れている分だけ売れなくなるかもしれないが、何も生み出してない人間に儲けさせたくないのであれば、無料でばら撒くのが一番なのかもしれない。

本気で、俺はそう思う。

儲かってる人たち:

このドラえもん同人誌の作者である 田島・T・安恵さんの名前でYahoo!オークションを検索する と、当該同人誌に4万円もの高値がついてるのも見受けられる。 小学館の販売中止命令によって得をしたのは、何を創作したわけでもないこういう転売屋だけだ。

実際のところ、この作品はすばらしいものだ。ドラえもんの二次創作としてこれ以上のものは無いだろう。というか、実は(ネットにはまだ残ってるので)読み返してまた涙が止まらなくなってるところである。正直言えば、アニメ化してほしいくらいだ。

二次創作とはいえ、そういう作品を生み出した事に、もっと正当な評価が与えられるべきだ。漫画だけでなく、音楽の世界でもリミックスという二次創作の文化が存在している。これらの中にもすばらしい作品が数多くある。

せめて一定の利益を生み出したら原著作者に支払うという方向で、個人活動だけでも合法的に認めてもらいたい。というか、そうでなければ「目立たないようにこそこそやりましょう」というような今の風潮が続くことになる。だから 無断リンク禁止だとかいう変な話 にもなりがちだし、グレーゾーンで若いクリエイターたちを育てなきゃならなくなる。

健全な文化活動のためにも、二次創作は最大限自由に合法化されなきゃいけない。

(@552)

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#3 Macにはシェア30%を目指してもらいたい

だいぶマシになったとはいえ、まだまだMS一辺倒なサービスも多い。標準技術の採用を促すためにも、ロックインを避けるためにも、Macにはもっと普及を目指してもらいたい。できればシェア30%を目指してもらいたい。

が、 the Month of Apple Bugs の未修正脆弱性を見るにつけ、そんな期待は吹き飛んでしまう。

Appleさん、せめてOSのサポート期間の明示とMS並のセキュリティ対応くらいはやってくださいよ。こんなんじゃ人に勧められない。

しかし、Apple自身が「ウィルスが無いから安全」みたいなCM打っちゃってる痛い状況……。やっぱ期待できねえかなあ……。はあ……。

(@866)

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2007年02月07日(水) [過去の今日]

#1 livedoorがとまっとる?

エラー画面の画像すらでてこないな。めずらしい。何があったんだろ。

(@467)

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#2 mixiの外部ブログ表示がうざったいのでどうにかしてみた

なんでmixiって外部ブログのURIに直接飛ばさないで、「だれだれさんは外部ブログを使っています。」とかいってリンクはったページに一度飛ばすんだろうね。

つーわけでうざったいので Mixi外部ブログ・リダイレクター というGreaseMonkeyスクリプトを書いた。

これでちっとはうざったくなくなるかな。

(@689)

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2007年02月09日(金) [過去の今日]

#1 GTKのクリップボードとXのクリップボード

なんか今さら気付いたのだけど、別管理なのね、GTKのクリップボードとXのクリップボード。前はどっちかに入ったらどっちかにコピーされてたような気がしたのだが、気のせいか?

しかし、Xのクリップボードは前にも書いた覚えがあるが、

$ xclip -o

でコマンドラインから取得できるのだが、gtkには無いっぽい?

ちょっとぐぐったら、 Ruby/GTK2のGtk::Clipboard なんてクラスがあるのをハッケソ。

というわけで、

#!/usr/bin/ruby

require 'gtk2';

clip = Gtk::Clipboard;
text = clip.get('PRIMARY');

puts text.wait_for_text;

なんてやってみたらあっさりGTKのクリップボードを取得できた。xclip互換のオプションも作ったらけっこう実用かな。

(@566)

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#2 混在文字コードなファイルシステム

うちのマシンは長年使い続けてるのもあるのだが、管理してる人間がアレなのでShift_JISとかの文字コードのファイル名がたまにまじっとる。UTF-8ロケールに移行するにも、変換がめんどうだ。

で、実際どれくらいあるのかと思って以下のようなワンライナーを走らせてみた。

$ locate . | perl -MEncode::Guess -ne 'my $dec = Encode::Guess->guess($_, qw/ascii euc-jp/); if(!ref $dec) { print $_; }'

……なんか300以上あるんですけど。

むう、どうすっかなあ、大半はShift_JISだと思うのだが、どうもiso-8859-1なファイル名もあるぽいな。そのまま変換してしまうにはディレクトリ名もあるようだし……。

convmvがEncode::Guess使ってくれれば楽なんだが、ソース見た限りそういう改造突っ込むのも厳しそうだな……。はあ、どうすっかな。

(@574)

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2007年02月10日() [過去の今日]

#1 ミハエル・シューマッハの本当の価値

若干疲労してるのか何も手が付けられなかったので、忙しくて見れなかったブラジルGPをやっと見た。

「運」という言葉がある。あいつは運がいい、今日は運が悪かった、そんな言い方をする。

ブラジルGPでのミハエル・シューマッハは、「運が無かった」と思われるだろう。予選でのトラブル、10番手から5番手へ上がったとたんのタイヤバースト、信じられないような運の悪さが見られた。今までのシューマッハには、こんなことは無かったのに。

いや、そうだ。今までは無かったのだ。今まで無かったのはただ「幸運」なだけだったのか? 否、そうじゃない。運だけで7度も世界王者になれるものか。

機械が壊れる、トラブルを起こすのには、理由がある。保管、運搬、使用状況、いろんな要素がそこに絡む。だからこれだという原因をあげることはできないが、それでも理由は存在している。

ある種の気くばり、ささやかな見逃し、小さなミスの蓄積。思えば日本GPでエンジンが壊れたのは、そういう事もあったのかもしれない。

それは運じゃない。今までできてたことができてなかった。それを人は衰えと呼ぶ。

ミハエル・シューマッハは衰えた。だからアロンソに勝てなかった。運が悪かったわけじゃない。

おそらく、ミハエル自身がそれを一番よく知っているだろう。若いころはそれこそ たくさんのタスクを同時にこなしていながら「これくらいできて当り前だろ、なんでできないの?」って本気で言 うような人間でも、年を取れば衰える。集中力も下がる。若いころはできてた事ができなくなる。それは自分自身の事だからこそ、よくわかる事なのだ。

だから引退を決めたのだろう。

しかし同時に、ミハエル・シューマッハの価値は勝利することではない事も、このブラジルGPは教えてくれた。

F1ファンは異口同音に言う。ミハエル・シューマッハは後方から追いあげてる時が一番おもしろい、と。

ブラジルGPでのミハエルは、耀いていた。10位からスタートして、5位にあがった。そのあとタイヤがパンクして最後尾にまで落ち、トップからほぼ1周遅れにまで後退した。それでも次々に他車を抜き去り、ラスト3周で自分自身が後継者に指名したライコネンをも抜いた。このオーバーテイクは抜いた方も抜かれた方も見事な、これぞF1というバトルだった。気付いてみれば4位。他のどんなレーサーでもありえないリザルトだった。

ミハエル・シューマッハの価値は、決して諦めない事、くさらず最後の最後まで全力を尽くす事、絶対に後ろ向きにならない事、努力し続ける事、そういう正論すぎるような当り前の事を本当に実行し続ける事にこそあるのだ。

ミハエル・シューマッハは天才ではない。天才とはセナやハッキネンのような奴を言うのだ。その天才を、シューマッハは誰にも負けない努力で越えてきた。決して諦めずに。

この偉大なチャンピオンのラストランは、自分自身の本当の価値を体現したと言っていいだろう。勝ち負けが結果に過ぎない事を、改めて感じた引退レースだった。

ありがとう、ミハエル。ただ、それだけを言いたい。

(@941)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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