2006年07月05日(水) [過去の今日]
#1 死ぬ死ぬ詐欺
「死ぬ死ぬ詐欺」 なんてものが横行してるらしい、という話を del.icio.us 経由 2chのスレ で見つけた。
で、どうやらとあるNPO法人が年に10件程度、難病の乳幼児を見つけて「◯◯ちゃんを救う会」といった形で募金活動し、海外での手術などをさせているのだそうだ。
これ自体に問題は無いのだが、どうも募金目標額を達成しても募金を続けていたり、収支を明らかにしないなどの問題があるらしい。
先述のスレを読むと、手術費用自体はどんなに高くても1500万円程度だそうで、手術を受けるのに億単位の金が必要というわけではないらしい。しかし何故か募金の目標額は億単位になっていて、これは実は両親の現地滞在費用や休業補填が含まれているからだそうで。
んー、もちろんご両親と患者の子に最高の環境で手術を受けさせてあげたいというのは理解できなくもないんだが……。
人様のお金を使わせてもらう、という点でちょっと微妙な感じ。せめて収支を明らかにすれば、詐欺とまでは言われまいに。
@ もちろん本当に苦しんでる人もいる:
さっきの2chのスレに、やはり子供が闘病中という人が書き込んでいた。 ちょっとだけ引用させてもらう。 >>184
From: [184] U-名無しさん <sage> Date: 2006/06/25(日) 01:02:27 ID:kLWM71bk0 募金することの是非と彩花ちゃん両親の行動は分けて考えるべきだ。 (中略) 極めてスレ違いだが、本来は先天性心奇形の子の医療は国が保障すべきもの。 倫理上の要請で移植手術が出来ないというなら、技術力はあるんだから、本腰入 れて国立循環器センターとかに投資して、半永年使用できる人工心臓を早急に実 用化し、それに保険適用できるようにしてくれ。正直言って移植推進も技術開発も どっちも国は本気でやる気がない。そんな中で「最後の綱」の募金活動までは否定 しないで欲しい、と一当事者として思う。
で、なんで技術があるのに実行できないかというと、日本の法律ではドナーになるには本人の同意が必要で、これは遺書扱いになるんだそうだ。そして遺書が残せるのは15歳以上となってるため、子供は臓器移植のドナーにはなれない、ということのようで。
それで海外に行くしかないというのはしょうがない話かもしれないが、その「死ぬ死ぬ詐欺」のようなものが実際にあるとして、それを許してるのはこういう日本の法律ということになるな。
俺は臓器移植というのはどうも今一つ賛成する気になれんから、自分がドナーになったり移植を希望したりはしないと思うが、やりたいという人たちを止める気も咎める気もない。特に子供の命を救うためなら、そういう自分でも移植を希望してしまうかもしれない。悪魔に魂を売ってでも救いたいと思うだろうし、悪魔に魂を売るよりずっと安くあがるからだ。
だから、やはり法改正は必要だろうな。国内で済めば医療費も安く上がるし、募金活動に頼らずに済む。そうすれば死ぬ死ぬ詐欺と呼ばれるような事も、無くなるだろう。
というわけで、とっとやれ >政治家ども
(@320)