2006年04月11日(火) [過去の今日]
かのハインラインのSF小説。 友人らが揃いも揃って 名作 だの じわっと来た だの言うので注文してあったのだが、ようやく読めた。
確かにおもしろい。思わず時間を忘れて一気に読んでしまった。話の筋は中盤で読めてしまうのだが、それでも興ざめすることなく、なおもおもしろいのは名作の名作たる所以か。
しかし、一番心をひかれたのは、主人公の技術者としての立ち方だ。あくまで物作りに徹しようとし、経営は極力人に任せようとする。それが彼の人生を狂わせもし、助けもする。そして開発に注力するその姿に、共感と羨望と憧憬を感じざるを得ない。
翻訳も読みやすく、SFと言っても小難しい理論に彩られた難解な作でもない。むしろ人間の情景に導かれた、美しい人間の──あるいは恋の物語と言ってもいい。まあ、恋の対象が微妙ではあるが。
題名の「夏への扉」は、暗く冷たい冬の逆を言っている。その扉は誰もが探そうとしてる青い鳥のようなもので、実際主人公の見つけた夏への扉は、ずっと昔からそこにあったものだった。だがしかし、それを手に入れるのは未来においてなのである。
そして未来は、いずれにしろ過去にまさる。誰がなんといおうと、世界は日に日に良くなりまさりつつあるのだ。人間精神が、その環境に順応して徐々に環境に働きかけ、両手で、機械で、かんで、科学と技術で、新しい、よりよい世界を築いてゆくのだ。
終盤、主人公はそう語る。これはなんとも、開く扉がことごとく「冬への扉」である我々21世紀初頭の日本人には、激励とも取れる言葉ではないか。
本作品において重要な位置をしめるピートという猫は、真冬に扉という扉を開こうとする。そのうちのひとつは夏への扉なのだと信じて疑わない。そう、どこかにまだ開いてない夏に通じる扉が、あるはずなのだと。
(@114)
ひろの日記帳 でハッケソ。
いろいろな2.0を生成してもらってたのしんだが、まだパターンが少ないかな。数項目で飽きちゃう。
ま、Web 2.0 って金の流れ方の違いだと思うんだけどね。その流れ方はGoogleやAmazonだけが実現できたものではないぞ、それが主流になるんだぞ、というのが Web 2.0 推進派なんだろうと理解してる。
(@628)
へえ、同じアプリケーションでもOSが違うだけで11〜18%も速くなるのか。
んー、しかし原因はなんだろうなあ。ライブラリ類が速いのか、それともMacのUniversal binaryの特性の問題なのか。
それで興味持ってUniversal binaryってのがどういう構造になってるのか調べてみたんだけど、よくわからず。ひとつのファイルにIntel用とPPC用のバイナリが埋まってるのか、それとも中間コードみたいなのになってて翻訳しながら実行してるのか。んー、どこに情報あるんかなあ。
(@647)
@ とある筋の情報によると:
IRCで教わったのだが、Universal binary ってのは各アーキテクチャ向けのバイナリがひとつのファイルに埋まってるんだそうだ。
ということはUniversal binaryが悪いわけじゃなく、OSが持ってる基本的なライブラリ群の問題なのかな。なんかもっと単純なプログラムで試してもらいたいなあ。
(@049)