2005年03月21日(月) [過去の今日]
#1 マレーシアGP
ルノー、本格的に復活かね。92〜97年のような圧倒的強さではないけども、確実に他チームより前に進んでいる。それを追いかける存在としてはトヨタとウィリアムズということかね。トヨタはメルボルンでそうだったから、今回も予選番長だと思ってたのだが、意外にも表彰台に乗っかってしまって驚いた。昨日友の逝ってしまった天を指さすトゥルーリの姿は感動的であった。
さて、今回も予選2回目の合算じゃないタイムを出してみたのだが、以下の通り。
1'35.090,F.アロンソ,ルノー 1'35.253,J.トゥルーリ,トヨタ 1'35.683,G.フィジケラ,ルノー 1'35.700,M.ウェーバー,ウィリアムズBMW 1'35.901,R.シューマッハ,トヨタ 1'36.644,K.ライッコネン,マクラーレン・メルセデス 1'35.865,C.クリエン,レッドブル 1'35.891,D.クルサード,レッドブル 1'36.216,J.バトン,B・A・R Honda 1'36.453,N.ハイドフェルト,ウィリアムズBMW 1'36.757,J-P.モントーヤ,マクラーレン・メルセデス 1'37.340,R.バリチェッロ,フェラーリ 1'37.561,M.シューマッハ,フェラーリ 1'37.733,F.マッサ,ザウバー 1'37.024,A.デビッドソン,B・A・R Honda 1'38.108,J.ビルヌーブ,ザウバー 1'39.850,N.カーティケヤン,ジョーダン 1'40.106,T.モンテイロ,ジョーダン 1'41.918,P.フリ−ザッハー,ミナルディ 1'42.569,C.アルバース,ミナルディ
こう見ると、ルノーとトヨタはスピードとしては互格だ。だが、タイヤの持ちが違う。ルノーのほうがわずかに終盤までグリップを保っていたし、ブレーキも安定していた。トヨタのラルフなどがふらふらしていたことを考えると、ルノーのマシンバランスの良さが伺える。
また、合算タイムでは1秒も違っていたザウバーのマッサとジャックだが、2回目のタイムだけを見ればさほど違いが無いこともわかる。それから驚くべきはレッドブルだ。コンマ1秒までクリエンとクルサードが同じタイム。これは二人のドライバーがきちんと限界までマシンを走らせてる事を意味すると考えていいだろう。クリエンの成長も伺えるというものだが、クルサードとのコンビが非常に相性のよいものではないかと推測できる。
そして肝心のフェラーリだが、1ストップ作戦を予想させる遅さ。だが実際にスピードが無いということが決勝で判明してしまった。それでもミハエルがクリエンの前でフィニッシュ。最後までブレーキも安定していたし、ブリヂストンタイヤのライフの長さがよくわかる。
昨年、佐藤琢磨のアメリカGPでのド派手なオーバーテイクの量産以降、F1はまたオーバーテイクがちらほら見えるようになってきた。今回もいろんなオーバーテイクがあったが、やはりタイヤがずるずるでバトルにならない事も判明してしまった。特にフィジケラとウェバーのクラッシュは、昨年までなら素晴しいバトルになっていたはず。その直前のラルフとウィリアムズ2台の三つ巴バトルにしても、世界最高峰のモーターレーシングとは思えないほどみっともないバトル。ブレーキでふらふらしてるマシンをどうにか立て直しながら抜いていくなんて、まるで素人ではないか。これはトヨタのマシンがタイヤに負担をかけてるということもあるかもしれないが、それ以上にレギュレーションによるところが大きいはずだ。
やはり、全開のアタックが見たい。これぞF1と言えるバトルが見たい。今回も内容は面白かっただけに、そこが残念でしかたがない。
@ 書きながら気付いたが:
Yahooのリザルト には合算じゃないタイムが載ってるのね。スクリプトいらんかったかな。
(@257)