2005年03月07日(月) [過去の今日]
わかってはいたが、こう明確に書かれるとびっくり。
2004年のプロ野球の新規参入騒動は、異色のニューヒーローを生んだ。
ホリエモンこと、堀江貴文。32歳の挑戦的な金持ちの登場は、「礼儀知らず」と年寄り達を激怒させ、閉塞感の中にいる若者達を歓喜させた。
もう旧体制をぶちやぶるヒーローという扱いなんだねえ。こういう認識をしてる人達は多いのだろうなあ……。
いやホントにね、そういう力のある人間ならば、LindowsやTurboLinuxが停滞してる理由は無いと思うんだよね。そもそもオン・ザ・エッヂ時代から買って来た企業で、業績が目に見えて上がってるというものを知らない。セガの手が回らなくて引き受けてるD&D系PCゲームの翻訳にしても、 ひどい翻訳で一部じゃ有名 だし、新作でも改善の見込みがなさそうだ。
まあしかし、周囲のイメージにあわせて自身が変革していくってのは実際にあることだし、そういうことが起きるならいいのだが……。どうもそういう見込みも見えないんだよなあ。
心配なのは、こういう健全なイメージにだまされて金をだまし取られる人がいやしないかということや、買われた事業が潰れてしまうことだが、もっと心配なことがある。ライブドアという虚業を行うものが旧体制をぶちやぶるという構図は、ライブドアが勝てば業界が崩壊し、負ければ改革は無理という諦め感が若い人間に植え付けられる、というどっちに転んでも悲惨な結末を誘うのではないかということだ。
正直なところ、どこかで大負けするとは思うのだが、それで改革が無理だと思い込む人が出てこないことを祈りたい。そのためにもライブドアがいかに虚業しか行ってないかということを、広く知らせる必要があるだろうと、俺は思うのである。
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