2002年11月30日(土) [過去の今日]
#1 結婚
最近、結婚というものについて考える機会が何度かあったのだが、ふと気付くと結婚して幸福だという人を知らない。みんな大変な思いや辛い思いをしている。むしろ不幸そうにしてる人ばかりだ。こういう話を既婚者とすると、たいていそんなこと無いと否定するのだが、どうもその語感には、結婚はいいものだということを否定したくない、なんとかして肯定したいというものが含まれてるのを感じる。
結婚が恋愛の延長でないことは、非日常から日常への移行があることからもわかる。生活への移行と言った方が具体的だろうか。個人同士の付き合いから、家同士の付き合いへ変わることも大きい。若い人にはこういったことを否定する向きもあるが、現実にはなかなか避けられないことだ。そして結婚相手自身はいい人でも親戚が、というシチュエーションはいくらでもある。
個人主義が浸透してしまった現代において、結婚という制度自体が時代にそぐわないのかもしれない。辛い思いをしてまで結婚する価値はあるのだろうか。好きな人との幸せな生活を夢見てたはずなのに、現実はめんどうな問題ばかり。幸福を追求する人間の性質から言って、結婚を避けるほうがむしろ人間として自然な気もする。結婚しない人間が増えてるという話も納得がいく。
俺も結婚の機会は何度かあったのだが、大学を留年してたので延び延びになってるうちに機会を逃した。むしろ幸いだったかなと、最近は思うのである。
(@626)