2008年03月29日(土) [過去の今日]
#1 これでFriioに勝てると思ってるなら甘すぎるぞ、TV関係者
4月にPC用地上波デジタルチューナー解禁? という記事。
いわゆる「無反応機」であるFriioに対向するため、パソコン用の単体外付けチューナーを解禁の方向に向けたらしい。が、どう考えてもFriioに対抗できる内容ではない。
コメント欄 から引用するが、
- 映像・音声のほかデータ放送や字幕も保護対象となること
- チューナーと視聴ソフトなどとの間で1分間に1回以上相互認証を行うこと
- パソコン内部でテレビ映像を扱う際は必ずローカル暗号化を施すこと
- テレビ映像の視聴時に画面をキャプチャーできないよう設計すること
こんながんじがらめじゃどうにもならないだろう。
実際のところ、単なるタイムシフト試聴のためであれば既存のHDDレコーダでいいわけである。それを何のためにPCで録画するかと言えば、映像の再利用をしたいからに他ならない。
例えばiPodなど携帯機器向けにエンコードして出先で試聴するとか、テレビのキャプチャ画像を使ってブログのネタにするなどである。最近であればニコニコ動画のMADのネタにしたいという向きも少なからずあろう。
こうした再利用は、個人的見解だが「積極的に認められるべき」と考えている。携帯機器は多様でHDDレコーダーが対応するのは難しいであろうし、MADやブログのネタにできるということはすなわち引用可能ということであるからだ。あとは個々の事例で対応せざるを得ない。
結局のところ著作権者が予定していた利益が得られない事を恐がり、コピーの厳しすぎる制限に繋がってるのだろう。
しかしそれではPCユーザーは満足しないであろう。見れればいいというなら既存のワンセグチューナーでもいいはずだ。そこにFriioが出てきたということを考えなくてはいけない。
ごく個人的な欲求を言わせてもらえば、別にフルセグの地デジチューナーなど要らない。さほど画質にもこだわらなくなったし、ワンセグ程度でも充分満足だ。むしろiPodに入れて出先や風呂で試聴したり、キャプチャ画像や動画の一部をブログで引用したい。そのためにはワンセグ程度のサイズのほうがむしろ都合がいい。
そういうわけなので、ワンセグチューナだけでも暗号化無しで売ってくれないですかね。