狐の王国


2007年06月04日(月) [過去の今日]

#1 大事な道具はパッケージに頼らず手buildしたい

俺の日常環境は、この日記に移った6年前からずっとDebian GNU/Linuxである。当時、ウェブブラウザはさほど重要な要素ではなかったから、Netscape4やw3mなどを適当に使っていた。

だが今はウェブブラウザの重要度が果てしなく上りまくってる。日々の検索、ブックマーク、情報交換、その他もろもろ、ウェブブラウザと睨めっこしてる時間がものすごい長さになってきている。

だから俺は、Debianの提供するパッケージではなく、Firefoxがリリースされるたびにソースからコンパイルしている。もちろん自分のマシン環境にあわせてgccの最適化オプションもつける。そんなに大きくは違わないが、体感でもレスポンスが向上してるのがわかる程度には変わって来るものである。

しかし、Firefoxと並んでもうひとつ重要な道具であるエディタ、EmacsについてはDebianパッケージをそのまま使っている。

Emacsの上でプログラムを書き、HTMLを書き、日記の記事を書き、メールの読み書きをし、IRCもEmacsで動くirchat-pjに少し手を入れて使ってる。

これだけ重要なアプリケーションなのに、Firefoxと違って手ビルドしてないのはなぜか。

簡単に言えば、Emacsで動くelispアプリケーションの存在だ。Firefoxで言うところの拡張機能程度に考えておいてもらっても構わない。

Firefoxの拡張機能は自動でアップデートされる機構が組み込まれているが、Emacsはそうではない。きちんとmakeしないと動かない。そして俺がEmacsで動かしているelispアプリケーションの量は、Firefoxの拡張機能の数とは比べ物にならないほど多いのである。

そんなのいちいちメンテしてられない。

なのでaptでさくさくアップデートされるDebianパッケージに、どうしても頼ってしまうのである。一時期は手ビルドしたEmacsにDebianパッケージのelispを読ませる、なんて荒業もしていたが、これもさすがにいまいちだ。

elispアプリケーションのパッケージがインストールされるとき、コンパイルされるemacsのフレーバーに手ビルドしたEmacsを追加できればいいのだろうか。うーん、しかしどこでそんなことをさせればいいのやら……。

(@352)

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#2 MYUTA裁判は自作自演だった、という陰謀論

/.-jのコメント で見つけたのだが、例のオンラインストレージ全般が違法になるんじゃないかと危惧されている MYUTA裁判 が、実は着メロ業者の自作自演なんじゃないか、という陰謀論が流れてるらしい。

確かにCDからユーザーに着メロを作られると商売あがったりな気もするが、それをふせぐためにわざわざサービスを起こしてJASRACを利用して違法認定食らわせるってのはどうなんだろう。

ありえなくはないような気もするが、実際はどうなんだろうね。

そういえばMYUTA側が控訴したって話を聞かないのだが……。このまま控訴しないのなら、怪しまれてもしょうがないかもなあ。

実際のところ判決文を「日本語として解釈」する限りは、オンラインストレージ事業者がいつ逮捕されてもおかしくない判決に見える。法律文として解釈したらどうなるのかは俺にはわからないけども、ウェブサービス事業者全般を萎縮させるには十二分であることは間違いない。

そういうわけで、俺としてはMYUTA側にぜひとも控訴してもらいたい事案なんだけどもなあ。控訴してくれないのかなあ。

(@453)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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