2007年03月10日(土) [過去の今日]
#1 アルビノ萌えなる現象があるらしい
知人のブクマ経由で見つけた アルビノ萌えは差別に繋がるか という記事。
その記事の元ネタである 障害学研究会関西部会第26回研究会 という記事の指摘する
アルビノのキャラクターに萌える人々は、アルビノについて、当事者について理解した「フリ」をして「政治的な正しさ」を確保する。さらに、2次元と3次元の連続性をなくすことで、3次元世界の当事者を不可視化する。こうした2次元のキャラクターに萌えるための巧妙なロジックを用いることで、彼/彼女らは倫理的葛藤を回避しているのだ。
というまさにその倫理的葛藤の回避たる「巧妙なロジック」が アルビノ萌えは差別に繋がるか という記事そのものでちょっと吹き出してしまった。
もっとも、実際のところアルビノ患者でもないのにアルビノっぽい外見のキャラクターってのはいるわな。髪の毛が青かったりピンクだったりする中学生とかもいたりするけど校則違反でもないし、優等生キャラだったりするし。
そういうアニメの特性が隠蓑になってる、という指摘であれば確かにその通りかもしれない。
ただ、これが差別に繋がるかというとそうは思わない。就職や進学で「アニメみたいな格好をしてる変な人」扱いされてるというなら話は別だが、そこまで無知でもなかろう。
アルビノの生徒が教師に髭を黒く染めることを強制された、という話を2chで読んだことはある。これがアニメの影響だというならそうかもしれないが、そうではないだろう。
外見に出る障害は確かに就職に影響が出る可能性はあるだろう。だがそれは職務上の問題 *1 であったり、理解不足であったりすることがほとんどで、アニメの影響を懸念するような話とも思えない。
むしろ隠すより表に出す事で、理解は深まると思うのだがね。アルビノだとこんな外見になるんすよー、という写真でも出しといた方がいいとすら思う。
……そういえば、ゲームのキャラクターを作るとき、髪の毛や目の色を変えられたので、赤い目のキャラクターを作ったことがある。別にアルビノを意識したわけじゃなく、単に赤い色が好きというだけの理由だった。そこにアルビノというものに対する意識はまったく無かった。むしろカラーコンタクトでも入れるような気分。
カラーコンタクトをしてない人がおらず、色は好きなものを選べるような世界を想像してみるといい。色白で赤い目だからアルビノ、とは限らないはずだ。 アニメの世界なんて、そういうものである。
さてはて、この記事も id:uniqueface 氏のいう「巧妙なロジック」になるだろうか?
(@657)