2006年06月05日(月) [過去の今日]
#1 嫌儲という言葉が日本を象徴してる気がする
Latest topics で 嫌儲 という言葉が出てきたことを知った。
話の内容は例の vipper vs vipブログ連合 の話なのだが、それは正直どうでもいい。この嫌儲という言葉を聞いて連想したのは、村上ファンドのインサイダー取り引き事件だ。
村上ファンドの村上世彰氏は逮捕 *1 されたが、その直前の記者会見は痛ましいものだった。記者から「いくら儲けたんだ」「儲けることは悪いことじゃないとまだ思ってるのか」等々の質問が出され、「そんなものは計算すればわかる」「ルールの範囲内で儲けるのは悪いことじゃない」と返していた。
痛ましいのは、記者の方だ。犯罪行為があったのなら、その犯罪行為の詳細について聞くのが筋だろうに、まるで儲けたことを非難するような質問を浴びせる。まさに嫌儲じゃないか。
どうでもいいとはいったが、この構図はまさしくvipper vs vipブログ連合の騒ぎと酷似してる。ようするに日本は、お金を儲けることが非倫理的だという価値観に支配されてるということだ。
ずいぶん昔から、「日本は民主主義を使って社会主義を実装した国だ」と言って来た。社会主義は、共産主義のはじまりだ。共産主義は私財を否定してる。つまりはそういうことだ。やはり日本は社会主義国家なんだと。だから 警察も市民を監視する役割を持ってる のだと。大げさな言い方にしても「 万引きで死刑 」 *2 になったライブドア事件 *3 と同様、儲けたもの、目立つものを処罰する方針というのは、まさにコミュニスト的で不快、かつ不安なものだ。
もっと端的に言えば、気持ち悪い。どうにかならんのか、この日本は。
@ 「嫌儲」はなんて読む?:
はてなキーワードでは「けんちょ」 、 言葉の創造主は「いやもうけ」 と読んでるらしいが、どうしても俺は「けんもう」と読んでしまう。明らかに間違ってるのだが、なんか言いやすいし……。
あ、なんか「けんもう」って「 きんもーっ☆ 」に似てるね。
(@937)
*2: もちろんリンク先の意見は専門家のものだし、正しいと思う。が、他の企業による犯罪に対し、大仰な捜査であることは確かだろう。
*3: もちろん俺はライブドアは嫌いだ。ああいう買収で規模をでかくする「だけ」の商売は潰れた方が世のためだとすら思う。が、買収も合意ないし合法な手段ならそれ自体が問題だとは思わない。悪手も存在してこそ、自由と言える。それだけのことだ。
#2 「MUASHI GUN道」というアニメがひどいらしい件について
『MUSASHI GUN道』 あまりの出来の酷さに監督が音楽スタッフに逆ギレ という記事をたまたま見つけた。 まとめサイト もあるようだ。
少し前にこのアニメの存在を知ったのだが、10年以上前に作られたものかと思っていた。なんと、2006年4月からBS-iで放送してる、バリバリの最新アニメだったらしい。
うーむ、アニメ業界は活力のあるときに、定期的にこういうのがわくな……。
ひどいアニメといえば ハーメルンのバイオリン弾き を思い浮かべるのだが、まああれは動いてないだけで絵が崩れたりはしてなかったか。原作の良さをまったく活かせてないシナリオって意味では最悪だと思うが……あの巨大なバイオリンの時点でギャグだと気付けよと。
(@979)