2006年04月12日(水) [過去の今日]
#1 人を殺してはいけない理由
なぜか最近またちらほらと見掛けるようになった。とりあえずそういう疑問を持つ方がおかしいということで収まってるようだ。
でも、これってそんなに難しい問題かなあ。「人を殺してはいけない理由」を考えるんじゃなく、「人を殺していい理由」を考えればいい話じゃないのだろうか。
例えば交戦中の軍隊は敵軍の人間を殺してもいいだろう。それは戦争という特性から、殺さなければ殺されるからだ。ただ、戦争でも先制攻撃や予備攻撃は悪いことだと認識されている。つまりは防衛のための抗戦上やむなく、という理由が必要ということだろう。同様、戦時下でなくても通り魔等の命をおびやかす存在がいれば、状況によっては殺してもいいだろう。具体的には過剰防衛と言われない状況であれば、だ。
つまり、「防衛のため」で「殺すことが唯一の手段」であるような状況であれば、人を殺してもいいということになる。こうやって「殺してもいい理由」を明らかにすれば、人を殺してはいけないのは「殺してもいい理由が無いから」だと言える。もちろんこれは他人にも認めてもらえる状況でなくてはならない。その判断を間違えたら「殺してもいい理由も無いのに殺した」として罪に問われるし、どのみちその理由が正しいかどうかは裁判で争われることになったりもする。
現場でこれで納得してもらえるかどうかはわからないが、こんなもんで充分なんじゃないかなあと思うのである。
あー、ちなみに「戦争だからって人を殺していいわけじゃない」とかそういう話はどうでもいいです。それは思想であって、現実的な対処ではないからね。兵隊さんたちが敵の兵隊さんを殺してくれなかったら、みんな死んじゃうよ。そういう思想を持つ人は、「人を殺してもいい理由」に該当してしまうような状況を無くすことに尽力すべきでしょう。それはとてもいいことなので、俺もできる事があればやりたいと思います。
(@146)