2004年07月28日(水) [過去の今日]
ぬう、やっぱステルヴィアは萌えアニメですか。俺はあんまり科学知識無いので、普通にSFとして楽しんでたなあ。確かに成長物語だったり恋愛物語だったりもするけど。
90年代に流行った映画「タイタニック」でも、タイタニック事件の悲劇をかなり細かく描いてたり *1 して、そういう方面でもかなり楽しめる作品なんだけど、表向きはベタな恋愛ストーリーを描いてる。こういう描き方ってのは、一般受けとマニア受けの両立という点で非常に効果的なのではないかと思うのだがね。タイタニックの恋愛ストーリー自体がかなりアレなんで効果的だったかどうかは別として。
ステルヴィアの話に戻すが、グレートミッションをSFとしてがっつり描いてたらアニメとして成り立ってなかったと思うのよね。ああいう人類絶滅物ってのは90年代末に何作品か出てるわけだけども、「アルマゲドン」にしても宇宙の常識からかけ離れて無茶やって親子愛でごまかしてるし、「ディープ・インパクト」にしても父親と娘の思いだったり、少年のまっすぐな恋愛だったりを表に出してるわけだね。
逆にホントにがっつり描いちゃった物として、SFではないのだが塩野七海の「ロードス島攻防記」がある。これは小説のはずなんだけど、当時の砦の様子がかなり細かく描かれており、あんまり細かすぎてもはや論文になっちゃってる。
結局SFのおもしろさというのは論文のおもしろさとは違うわけで、ストーリーとして昇華してないと意味が無い。だから恋愛物だったり成長物だったりする軸に沿いながら展開してくことに俺は問題があるとは思わない。だから「ステルヴィア」をSFとして楽しめないのは知りすぎてる所以じゃないの、と「知らない」俺は思うわけだね。それはそれとして楽しめば、もっとおもしろい作品はたくさんあるんじゃないのと。
(@561)