2004年04月28日(水) [過去の今日]
#2 味が変わる
母親を駅まで迎えにいきながら、いきつけのラーメン屋に寄って夕食。いきつけと言っても、ここしばらくはなかなか行けなかったので、えらい久しぶりだ。
しかし、いつもの餃子とラーメンを食べてがっくり。全然味がしない。特に栃木県で一番うまいと思ってた餃子が、宇都宮餃子みたいにこぶりであっさり味になってたのに愕然。宇都宮餃子がうまいと思ってる奴は舌がおかしい。あんな水っぽい餃子のどこがうまいのか。 *1 おいしかったレバニラ炒めも、ろくすっぽ味がしなくなってた。よく見れば店のスタッフががらりと入れ替わってる。
この店は母親が30年近く通ってる店で、覚えてはいないが俺も小さい頃はよく食べていたそうだ。俺の理想とする餃子の味は、この頃この店で形作られたのだろうか。大きくてコクの強い、しっかりと味のついた餃子。数年前に始めて(ではなく久しぶり、らしいが)にこの店の餃子を食べたとき、まさしく理想の餃子だと思った。ラーメンもレバニラも、何を食ってもうまくて、しかも量が多くて安い。最高の店だった。
味も人も変わってしまった店なのに、たたずまいはそのままだった。昔店を建て替えた頃、うちの母親が新聞に寄稿した店の紹介記事も、拡大コピーされてレジの上にまだ飾ってあった。似て異なるこの店にその記事が飾ってある事に、どうにも違和感を感じずにいられなかった。
願わくば以前のスタッフが休暇を取っているだけでありますように。しばらくしたら、以前の味に戻りますように。あの理想の餃子に、ふたたび巡り合えますように。
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