2001年07月04日(水) [過去の今日]
ここ の一番下ね。なるほど、ばかばかしい。
ちょいと論理学勉強してるついでに、これを論理学で読みとってみよう。
まずは正規化。
命題1.私はJASRACを悪く言っている。
命題2.作曲家Aの音楽の著作権はJASRACに預けてある。
命題3.以上のことから、私は作曲家Aを悪く言っている。
正規化すると典型的な三段論法の形式になるな。でも、媒概念という大前提と小前提(この場合は命題1と2ね)に共通した概念が無い。つまり三段論法としては成立し得ないということになる。
しょうがないので記号論理を用いよう。さっきの三つの命題を論理式に直していく。
P=命題1 Q=命題2 R=命題3 {P∧Q}⊃S
あとはこれを真理表に当てはめるだけ。
真理表 pq p∨q p∧q p≡q p⊃q 11 1 1 1 1 10 1 0 0 0 01 1 0 0 1 00 0 0 1 1 これで先ほどの論理式を解いていく。 PQR {P ∧ Q} ⊃ S 111 1 1 1 1 1 110 1 1 1 0 0 101 1 0 0 1 1 100 1 0 0 1 0 011 0 0 1 1 1 010 0 0 1 1 0 001 0 0 0 1 1 000 0 0 0 1 0
ほう、意外と「正しそうに見える」論理なんだな。⊃の桁が結論ね。0が一つあるのがわかると思う。0の行を見るとRが0の時に出される結論ということになる。Rは「私は作曲者Aを悪く言ってる」。これが偽なら全部偽になるわけだ。
PとQからは絶対にRを導き出すことが出来ないことが正規化によって明かされ、元々Rが偽ならJASRACの言うことはでたらめになることが記号論理によって明かされたわけだ。
(@711)