2007年03月23日(金) [過去の今日]
#2 エロゲの主人公がオタクの理想像である件について
体調が悪かったので寝転がってGyaoでアニメを見ていた。なんとなく選んだのは ラムネ というアニメ。どうやらエロゲが原作らしい。Gyaoではまだ4話までしか放送してくれてないようだ。
このアニメを見ていて、前々から思ってたことをひとつ確信にまで深めた。それは、エロゲの主人公ってオタクの自分自身がこうありたいと願う理想像だよな、ということ。
俺もオタクのたしなみとして、エロゲも数本プレイした経験がある。エロゲの共通項としてヒロインキャラのパターン化がよく言われるが、むしろ主人公キャラクターにこそ共通項があるような気がしてならなかった。
どの主人公も、性欲を持つ事も無く *1 、女の子を口説こうとかモテたいとか思うこともなく、めんどくさがりで、好きなことをやってるだけで、モテるというわけでもないが特定の女の子(多くは幼馴染みという設定)に付きまとわれてて、別にそれを迷惑とも嬉しいとも思ってなくて、なんだか誰にでも優しくて、ちょっと上から目線なのに誰からも妬まれたり疎まれたりもせず、なんとなくその場に受け入れられてる。そんな感じじゃないか。
実際にこんなエロゲ主人公のような人間がいたら誰かには嫌われそうだし、そう都合良く好きになってくれる女の子がいるわけないし、いたにしてもあんな八方美人で放ったらかしじゃ他の男に取られるに決まってるし、現実にはかなりありえないと思うんだよね。また、こういう主人公に感情移入できる人も少なさそうというか、実際プレイしてるとかなり鼻に付く事がある。
これがオタクの理想像なんだろうな、と思ったのは、もちろん自分自身にもそういう片鱗があるからだが、blog界隈の非モテ系記事などを読んだのも理由のひとつだ。非モテの自虐がトンネルを逆側から掘ってくれて真ん中で繋がったような感じ。
軽く検索してみたが、こういったことに言及してる記事は いかにもオタク嫌いのオタクが書いたって感じの記事 くらいしか見つからなかった。
意外と目をそむけたい部分なんだろうか。それとも当り前すぎて誰も書かないだけなのだろうか。
(@569)