2002年10月19日(土) [過去の今日]
某日記 で見付けた文書だが、はっきり言って気分のいいものではない。
少し前に、
まっ杖 に「勇者の論理」というものを教わって、あまり具体例が思い付かなかったのだが、このサイトの内容こそがまさに勇者の論理だろう。まっ杖が言うには「正しい目的のためなら何をしてもいい」というのが勇者の論理だそうだ。一部の嫌煙家なんかにもありがちな態度だが、このバス釣り批判も「自分の意見が正しいのだから、正しくない奴等に対しては何をしてもかまわない」という態度だ。権利云々を言い出すとめんどくさいので言いたくは無いが、自分の考える正しさを押しつけて他人の権利を侵害してるという事に気付いてない。気分が悪いのは独善だからだ。ユダヤ人は害悪だから何をしてもいいと虐殺した奴等と同じ論理だからだ。
ブラックバスについては確かに困った問題だという認識はある。もともと釣りや狩りは食糧確保以外の目的で行うべきじゃない。食って美味くないものを釣ろうということ事態が間違ってる。だからこそ、ブラックバスやブルーギルの上手な調理法を開発し、広めるべきだ。簡単で美味な料理はすぐに広まるだろう。釣り人達とその家族や仲間達がそれを食べ、さらにバス駆除活動を行えば、確実に数は減らせるだろう。ブームになる程美味いものが作れたら完璧だ。健康にいいとかいう触れ込みでもいい。ブラックバス問題は、それ以外の方法で解決するとは思えない。釣りを禁じたところで数は減らない。むしろ「みんながしあわせ」
*1
になる解決策こそが至上だ。これは交渉事の基本でもある。お互いが幸福になる条件でなければ、交渉は成り立たないのだ。北朝鮮の拉致問題について、完全解決してないのに国交正常化交渉に入るのは問題だと言う人もいるが、あちらにとっても旨味が無ければ拉致問題に進展をもたらそうとは思わないだろう。もちろん倫理的な意味で「正しい」のは無条件解決だ。被害者や家族の苦しみを考えれば当然だ。しかし、その正しさを押しつけた所で解決は無い
*2
のである。
(@892)
*2: 実の所、本当は無い事もない。もう一つの解決は、戦争だ。拉致という大罪を犯したのだから断罪せよというなら、国家間レベルでは戦争になるのは当然だ。コンビニ強盗を押え込むのとは規模が違いすぎるのだから。