狐の王国


2002年10月14日(月) [過去の今日]

#1 恋愛が性交に結び付く理由

論理的ではない行動だとは思わないなあ。あまり生物に詳しくないので外してるかもしれないが、試みに妄言してみよう。
まず、生殖行為を行うパートナーを選ぶ基準としてなんらかの要因があるのは間違いないだろう。猿なら群の中での地位がそれにあたる(と思われる)し、蛍はあの灯でメスを誘うそうだから、その美観が基準なんだろう。それらが生物の基本である性欲を発生させることで生殖が行われる。そして人間の場合、憧景の念や愛でる気持ち等を要因として二つの物を生み出す。性欲と恋愛感情だ。これは両方同時に出ることもあれば時期がずれることもあるし、また一方しか出ないこともある。だがこれらを発生させるものが猿でいう群の地位であり蛍でいう灯である事は明白であろう。明らかにパートナーを求める行為だからだ。もっとも人間の場合、理性が働くので打算等が影響する場合が非常に多い。売春婦などというのはまさにその代表格であるし、恋愛状態に入っても性交に及ぶのを堪えることもある。
だが総じて、人間は多少複雑になってはいるものの、恋愛も性交もパートナーを見付けて生殖するという生物の基本に乗っ取った行為であると言える。また恋愛感情は興奮と緊張状態、ならびに双方に互いへの感情が芽生えた場合は身体の接触──特に唇同士──を生み出すため、性欲に繋がりやすい。
しかし、ここに一つの疑問が発生する。性欲と完全に解離した恋愛感情はごくまれだが、恋愛感情と完全に解離した性欲はいくらでも転がっているということだ。双方が同じものから生まれているのなら、同一対象へ同時期に出るのが自然かと思われる。しかし実際にはそうではないのである。ここにこそ、相互の関連を把握するための手がかりがあるように思える。
(@921)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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