2002年08月09日(金) [過去の今日]
著作権は特許問題とあわせて最近
でかいの たちとIRCで論議したのだけど、特許は、そしてたぶん著作権も、未来永劫人類の資産としてオープンに誰でもがアクセスできる為に作られた法律なんだと言う事らしい。そうでないと特許技術なんて一社が独占しちゃって墓場まで持っていかれちゃうからね。人類の資産として登録しておく代わりに、しばらくの間は独占してていいですよというのが法律の趣旨らしい。
いぬ が著作権なんて無くなればいいというのは、たぶんこういうことだよね。利権が云々ではなく、みんなが自由に著作物を楽しんで欲しいと。でも、誰でもちょっとは収入が欲しい。収入と自由にに楽しんでもらう事との矛盾。アーティストなら一度位それに悩む事があるのかもしれないね。
その矛盾の解決には、著作権が無くならなければならない。そしたら収入が無くなるじゃないかって思うかもしれないが、何もあらゆる著作権が認められてはいけないとは言ってない。ある程度時間がたったら消滅すればいいんだよ。実際、今の日本の法律では著作権は無くなる。著作者の死後50年たったらね。著作者が死んで50年たてば、誰もが自由にその作品に触れられる。特許の場合は登録日から20年だね。
もちろん、そういうわけだから問題ないなんてことはこれっぽっちも思わない。現代のように技術の更新ペースが早い中で20年なんて長すぎるし、著作者の権利を死んだ後50も守らなきゃならないなんてのはおかしいと思うよ。ようするに保護期間が長すぎるんだ。
たぶん、適正な保護期間というものを設定できれば、例の矛盾は解決する。特許は登録日から10年、著作権は著作者の死後20年ってところが妥当じゃないだろうか。著作権は著作者の遺族が生活する分も考えてあげないとかわいそうだしね。著作者がそれを望まなければ、それこそ著作権を行使して
山形浩生の遺言状 みたいなこともできるはずだ。
これで著作権に関するすべての問題が解決するわけではないが、これ以上の解決策はどうも思い付かない。少なくとも現状の保護期間が長すぎるのは確かだし、これだけでもなんとかして欲しいところだね。
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