狐の王国


2002年08月06日(火) [過去の今日]

#1 debian 3.0r0 雑感

ちょっとマシンが空いたのでインストールしてみた。我が家の実験機P2B-BマザーのマシンではCDブートせず、しばらく試せないでいたのだ。とりあえず初心に戻って基本的にエンター押すだけでインストールした。
CDブートしていきなりフレームバッファが立ち上がる。将来的なGUIインストーラへの布石だろうか。そしてすぐ言語選択。大量の言語に対応してるようで、日本語を探すのに苦労してしまった。日本語を見付けて選択。すぐに日本語で詳しい説明が出た。たまに文字が消えてるけど、まあご愛敬かな。デフォルトのカーネルはけっこうでかいようで、何も設定せずともrtl8139のNICくらいは認識しててくれた。デフォルトと言っても2.2.20-idepciというカーネルなのだが、idepciとか付かないカーネルもあるんだろうか。とりあえず/boot//config-2.2.20-idepciを読むと、けっこう初心者が扱いがちなRTL8139やvia-rhineが最初から組み込まれてる。インストール後に悩みがちなapmも組み込みだ。初心者を配慮したカーネル構成と言えるかもしれない。
しかし、ここまで多国語化されてて、リブート後の設定が英語というのも何か辛いものを感じる。惜しいなあという感じ。どうにかなる余地はあるのかな。
パッケージはtaskselを用いて、dselectは使わなかった。X window systemとdesktop environment、それにJapanese environmentを選んでインストール。CD以外のapt-lineはsecurity.debian.orgだけにした。すると時期が悪かったか、20M程のダウンロードを強いられた。ISDNには辛い。ここ数日大量のセキュリティホールが見付かってるから、しょうがないんだけど。パッケージのDLが終ると各種設定。初心者がよく突っかかるXの設定は実に簡単に済んでしまった。完全自動とは行かないが、ドライバとディスプレイの周波数、それから解像度と色数を選んだだけ。
そしてインストール完了。startxすると、何故かKDEが立ち上がった。desktop environmentってKDEの事だったのか? Gnomeを選ぶにはどうしたら良かったのだろう。さらにJapanese environmentを選んでるにも関わらず、ktermもcannaも入ってなかった模様。日本語まるきりでてきませーん。CDに収録されてなかったせいかなあ。とりあえずsudoとlanguage-envをインストールしてset-language-env。追加でこれこれのパッケージを入れろとの指示が出たので、コピペしてインストールしちゃおうとしたら、パッケージの間にカンマが入ってて手間だった。さらに指示されたパッケージのうち、mutt-jaは今の所使用できない、doc-linux-text-jaは消えてるという感じ。doc-linux-text-jaはメンテナと名称が変わって、doc-linux-ja-textになってる模様。ううむ、stableのパッケージとしてはちょっと辛いげ? そしてkinputによる日本語入力ができないと思いきや、localeが空っぽ。ちゃんと設定したはずなのだが、その時選んだデフォルトのlocaleがCだったのがいけなかったんだろうか。しょうがないのでdpkg--reconfigure localesを実行してlocale作り直し。さらにKDEで日本語が選べないなーとおもったら、kde-i18n-jaというパッケージが必要だった模様。むむう。
とりあえずそんなこんなで一応日本語出るようになった。スナップショットは こちら
だがこれではさすがに見にくいので、フォントの設定をいじってみる事に。とりあえずは東風フォントをと思ったのだが、どうもデフォルトではTrueTypeフォントは使える状態になってない模様。さらにTrueTypeフォントのfonts.dirはどこにあるやら不明スギ。メインマシンのsidでは/var/lib/defoma/x-ttcidfont-conf.d/{TrueType|CID}をFontPathに入れてやれば良かったのだが、そのようなディレクトリはできてない。apt-cache show ttf-kochi-gothic-naga10してみたら、x-ttcidfont-confなるパッケージがSuggestに入ってた。これが無いと作ってもらえないのだな。ついでにxfs-xttもインストール。debconfからの指示を受け、/etc/X11/XF86Config-4のFontPathの"unix/:7100"となってる所を"unix/:7110"に書き換えて、再度startx。……って、フォント消えてるっ!!(汗) 文字がでねー。しょうがないのでとりあえず~/.kde/share/config/kdeglobalsをviでエディット。[Locale]の部分にある、ContryとLanguageをCに書き換え、三度startx。なんとかフォントはかろうじて見えたものの、日本語にする方法が見当たらず。どうもhelveticaのjisx0208なフォントが無いのがいけないっぽい? そしてフォントを変えようとしたのだが選べるフォントにkochiが無い。どういうこっちゃと思ったら、xfs-xttが起動してなかった模様。手動で起動させるのか……。
まあともかくこれでコントロールセンター > locale & languageでそれぞれ日本に設定し、Character setをjisx0208.1983に設定。さらにフォントをkochiにして、 こんな感じ になった。
うーむ、ちょっとテストのつもりが、けっこう手間取ってしまった。不慣れなKDEのせいもあるけど、もうちょっと詰めておいた方がいいような部分も散見された。それでもpotatoよりずっと進化してるんじゃないだろうか。初心者が導入でてこずる事の多い(らしい)debianだけに、ここまで来たのはすごいことだと思う。遅ればせながら、祝! woodyリリース!

おまけ:

ふと見るとフォントの設定の所に、フォントとアイコンのアンチエイリアスなるもの発見。これをオンにしてstartxしなおしてみると……はうう!! フォントがまた消えちゃったよう! TrueTypeフォントはアンチエイリアスできないのかー?! くう、みなさん気をつけてね(涙)
(@51)

おまけその2:

apm入ってるのに自動で電源切れんかった……。マザーの問題だろうか……。 (@250)

Gnome:

どうやらx-session-managerがKDEになってたためにKDEが起動してた模様。update-alternatives --config x-session-managerとしてgnome-sessionを選んでやればgnomeが起動する。両方インストールされちゃってたのだね。
それはいいのだが、ディスプレイマネージャに間違ってgdmを選んでしまったためにひどい目にあった。gdmはgnomeの一部なので、.xsessionを読まずにgnomeを起動してしまうようなのだ。だからいくらちゃんと設定してあっても日本語入力ができなかったりしてダメスギ。SessionというメニューでXsessionを選んでやれば.xsessionを読んでくれる。無いのが気になったので、一応 xrdb -merge ~/.Xresourcesというのも追記したが、ちゃんとkinput2による日本語入力ができた。
(@725)

この記事のURI

最近の記事

以上、1 日分

タイトル一覧


カテゴリ分類
Powered by hns-2.19.8, HyperNikkiSystem Project

過去にこの日記が置いてあったcgi.misao.gr.jpは廃止されました。それによって記事へのURIが変わってしまっています。cgi.misao.gr.jpをwww.misao.gr.jpと置き換えるだけで同じ記事にアクセスできるはずです。

Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
日記管理ページ