狐の王国


2002年10月03日(木) [過去の今日]

#1 自動車修理

栃木県では車が無いと生きて行けない。ちょっと買い物へと思っても、自転車で行ける範囲で済ませようと思うと、かなり選択肢が狭くなる。また何かと物入りなので、車じゃないと運びようが無い事もままある。そんなわけで我が家は特に裕福なわけでも無いのだが、一人1台の車が割り当てられている。3人家族なので2台あればなんとかならなくもないのだが、やはり3台あるといざというときに乗れないということが無くていい。また、この地域で親が子供に車を買い与えるということは、酔っ払っても迎えに来させられるというメリットも考慮に入っている。
そんなわけで強引に免許を取らされ、車を与えられているわけだが、車やバイクの好きな家系のおかげか、事故や破損とは無縁の生活を送っていた。無事故無違反はちょっとした自慢でもある。どっこい、世の中には悪い奴もいるもので、車の鍵をこじ開けようとする奴等が多いらしい。俺の車もやられたようで、運転席側のドアにキーが刺さらなくなってしまった。父の知り合いで以前少しだけコンピュータ操作を教えた事のある自動車屋さんに相談したら、全部交換となると高いし時間もかかるとのことで、運転席側だけキーを交換して済ませてくれた。ありがたいことではあるのだが、やはりエンジンキーとドアキーが別というのもいささか不便である。
しかし、不幸というのは重なるもので、二つの鍵にもやっと慣れて来たかという昨日、とある店に入ろうとしたら、妙な位置に車が止まっており、それを避けるように入っていった所、ゴリっと腹を思いきりこすってしまった。見ると何やら液体が垂れている。ちょうどこすったあたりだったので、これはオイル洩れであろうと、今日になって例の自動車屋さんに持っていった。
ところがどうも洩れてる気配が無い。自動車屋さんはピンと来たのだろう。エアコンをかけてみろと言うのでその通りにすると、見事オイルが洩れてたと思ってた場所から水が出て来た。エアコンの水が出てただけだったのだ。
俺はよくコンピュータを自動車に例える。交通事故が減らないのは車を理解して使ってないからだと主張している。だからコンピュータをできる限り根本から理解していくことが、安全で快適なコンピュータ生活を送る上で重要な事だと。
しかし、そう主張する自分自身のていたらくはどうだ。段差に腹をこするというミスはまあ、たまにはあることだとしても、エアコンの水とオイル洩れを勘違いしてしまうという大ポカをかましてしまった。もちろん運転に問題ない程度には車というものを理解しているつもりだ。どういう操作をすればどういう挙動をするかを知り、公道レベルの速度であれば、それをコントロールする自信はある。だが、メカニカルな部分は全く知りもしなかったというわけだ。最初に車を見せた時、ちょっとボンネットを開けてみろと言うので開けようとしたが、開け方を思い出せなかった。考えたらボンネットなんて開けた事など無い。自動車屋さんには「なんでこんな機械オンチがパソコンいじれるんだ」と笑われてしまった。奥さんにも「先生ったらパソコン以外はダメなのねえ」と言われる始末。先生と呼ばれたのは一応パソコンの先生という事になってる(らしい)からだ。
現状、コンピュータのハードウェアに関してはさほど知識は要らないとは思う。基板単位で捉え、問題のあるボードを特定する程度の知識があればいいだろうし、ユーザーランドでそれ以上を求められる事も無いだろう。この程度の知識を自動車に例えるとどうなるだろう。車が何を装備し、それがどういう挙動をするか理解し、日頃のメンテナンス程度は自分でできる、それくらいだろうか。せめてその程度には、車にも親しんでおきたいと強く思った日であった。
(@371)

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Sugano "狐志庵" Yoshihisa(E) @ 美紗緒ネットワーク <koshian@misao.gr.jp>
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