2001年10月15日(月) [過去の今日]
先日の日記に書いた黒人差別関係のサイトからたどっていった場所。トップページの
ちびくろさんぼのちいさいおうち からは、「ちびくろさんぼ」が原文で読めるようだ。
んで、古いページなのでリンク切れも多数あったりするものの、ここを読んでて久しぶりにいろいろ考えてしまった。
思うに、さんぼ問題を差別問題として考えてはいけないな。これは情報隠蔽問題だ。
もちろん差別問題に対してはそれ相応の措置を取ってしかるべきだろうが、その手段として情報の隠蔽を選ぶというのは無知を促進するだけだ。
たとえ差別的であろうが倫理的に許されなかろうが、その情報を隠す事などあってはならないはずだ。国や民族や個人の価値観で、本を燃やし情報を失わせるなどという、倫理基準が低レベルでガキ同然の中世ヨーロッパ人的行動に出るなど、愚か以上の何者でもない。
そしてなにより、情報の取捨選択は行政や団体による選択よりも、個人の選択を優先するべきだろう。欲しい情報はそれぞれ異なるのだから。
@ インターネットの効用:
でも、よくよく考えてみれば発行禁止だろうがなんだろうが、インターネットに流布したものは消える事は無い。「ちびくろさんぼ」にしたってこうしてインターネットで読む事が出来る。ネットは行政や団体の意向に関わらず、自由に情報をやりとりできる環境を提供してくれた。ネットに対する規制も少しずつ厳しくはなって来てるが、技術で対抗して来るうちは技術によって抜け道が作られるのは明白だし、我々はその恩恵にいつまでも授かれるだろう。
(@314)