ATOK X on Debian(Woody)


インストールは簡単。

# apt-get isntall  atokx
 ここでATOK Xが置かれているディレクトリを聞かれるので、そのディレクトリを入れる。狐志庵はディレクトリ指定を間違えてはまってしまった。削除しても覚えてくれているようで、間違ったディレクトリを探してないぞないぞといってくれるのね。しょうがないので間違ったディレクトリにATOK Xをごろごろと置いて、ふたたびインストール。
 で、あとはXの起動スクリプトに
. /usr/lib/im/locale/ja/atokserver/atokx_client
 と、書き足し、Xのリソースで
#define XIM htt
*inputMethod: XIM
 と、設定。うちの場合、ベースはuser-ja-confなので実際はもっといっぱい書いてあるが。
 あと、KtermはXIMを使わないで起動してしまうらしいので、
KTerm*openIm: true
 と、リソースに書き加えておく。user-ja-confを使って生成したものなら、すでに書いてあるだろう。あるいは、
$ kterm -xim
 とやって起動してもいい。あとはログインしなおすだけ。あとはKtermなりIRcatなりMozillaなり、Ctrl+SpaceでIMが起動する。
 狐志庵はこのキーバインドが気に入らないので、
# touch /usr/lib/atokx/im/locale/ja/atokserver/shift_space
 として、Shift+Spaceで切り替えるようにした。  ATOKはこのファイルの有無を見て、起動するキーバインドを変えているようだ。探せばATOK Xの起動スクリプトが見つかるだろう。そこにそのような条件分岐がある。

ATOK X on Emacs

 EmacsでのATOKの使用は不都合を伴うとの情報があった。CannaのようにバッファごとにIMのトグルをしてくれるのではなく、Emacs全体でトグルされてしまうのだとか。
 そのため、esecanna-atokxを使う必要があるとのことなので、対応の最新開発版を拾ってきてコンパイルした。事前情報ではatoklibというジャストシステムのライブラリを組み込まなくてはならないとのことだったが、現在の開発版はそんなものはいらないのかな。ドキュメントをあさっても特にそのような記述は見あたらなかった。
 なのでふつうにコンパイル。コンパイル自体はあっという間にすむものの、全く動作が安定しない。というか使えない。ふつうに起動したように見えるのだが、いざesecannaがATOKサーバに文字列を送ると固まってしまう。
 これで半日以上悩んで、とりあえずこのままじゃ日記も書けないやってんでIIIMECFを使う方法でやってみた。
# apt-get install iiimecf
 これで依存パッケージのmule-ucsも拾ってきてバイトコンパイルしてくれる。  ~/.emacsの設定は ここ から拾ってきた。感謝感謝。
;;; ************************ for ATOK X **************************
(setq emacs-ime "atokx")
(if (or (equal emacs-ime "atokx")
        (equal emacs-ime "atok")
        )
    (progn

      (require 'un-define)      
      (setq coding-category-utf-8 'utf-8)

      (setq iiimcf-server-control-hostlist '("localhost"))
      (setq iiimcf-server-control-default-language "ja")
      (setq default-input-method 'iiim-server-control)
      (require 'iiimcf-sc)

      (define-key global-map "\C-o" 'toggle-input-method)
      (setcar default-mode-line-format "")
    )
)
 で、現在この文書を書いてる訳なんだが、不都合は全くない。あるとすればちょっと重いということだけかな。ちゃんとバッファごとにIMをトグルしてくれるし、当然だけどsshで別ホストから入っても、ちゃんと使えた。なによりCannaとは比べものにならないほど賢い。昔やってた全文一括変換の癖を取り戻せそうだ。
 ただ、重い。重量感がある。実際は重くないのかもしれないが、非常に重く感じる。うーん、この重量感はどうにもならないのかな。
 ちなみにマシンのスペックは、Celeron533A、128M、HDD 4.3G(ATA66)ってところ。
 どこで重いのだかよくわからんのだが、、、

全文一括変換への道

 ATOK Xの使い心地は悪くない。ただ一つをのぞいては。
 それは半角文字の入力。いちいちIMをトグルしなくてはならない。そのたびに変換をしなくてはならないわけで、全文一括変換を至上とする現代的な日本語入力に対応できないのだ。
 MS-IMEなんかはその辺実にうまいと思う。Shiftを押すだけで切り替えられるという、この操作が非常に楽。
 まあ、そんなわけで、とりあえずATOK XのカスタマイザからCtrl+enterで半角無変換固定入力のON/OFFを切り替えられるようにしてみた。
 だが、どうやらこれはATOKの変換サーバが持ってるキーバインドではなく、httとかいうATOK付属のIMのキーバインドらしい。EmacsのIIIMECFからは効かなかった。
 だが、Emacsに文章入力活動の大部分、というかほぼすべてを依存してる以上、Emacsでこれができないとつらい、つらすぎる。
 これはもう、IIIMECFの機能の問題になるだろうから、そういう機能が実装されない限り無理なんだろうなぁ。
 一応、素人なりにソースを読んでみたりもしたんだけど、やっぱり分けわからず。
 とりあえず、IIIMECFはどうやらサーバのキーバインドを読み込んでるだけ、ということは何となく読みとれた。
 変換モードの切り替えとかの機能もないのかな(汗)  あるならその機能をキーに割り付ければ何とかなりそうなんだけど。

 とりあえず、ハックするような腕前は毛頭持ち合わせてないので、オペレーションでの解法。
 まず、ATOKパレットから「メニュー>カスタマイザ>ローマ字カスタマイズ>特殊設定」を開き、「[Shift]+A〜Z → [A〜Z]」のチェックボックスをオンにする。
 これでShiftを押しながらアルファベットのキーを打てば、半角になる。問題はここからで、その半角文字を入力後、全角文字に戻す機能が付いていないのだ。なので一度ここで変換操作を行う。だけどスペースバーをたたくとほんとに半角スペースが入力されてしまうので、Ctrl+iなどを押して変換する。そして変換を確定せずにCtrl+hを押して、変換操作をキャンセルする。これで全角入力モードに戻るので、そのまま続きを書く。
 問題は数字なんだが、どうしたもんかなぁ。9821時代は、XFERで切り替えられたんだが、、、、、

 もう一つわかったことがあるので書いておこう。
 半角文字をすべて「大文字」で入力した後は、SHIFTをはなして入力を開始すれば、自動的に全角モードに立ち直る、ということ。
 ただ、毎回必ずそうなるというわけではないようで、条件としては、

  1. SHIFTを押しっぱなしで半角文字のすべてを修正することなく入力
  2. たとえSHIFTを押しながらでも、半角スペースは入れない
 と、こんな感じのようである。
 ううむ、便利なんだか不便なんだか。

そしてもじら

 この後、Debianをsidにアップグレードした。その前後からMozillaがおかしくなり、ATOKでの入力ができなくなった。Xのパッケージも新しくなってたし、いろいろなソフトも入れたので、原因が特定できない。同じsidの淳ちゃんは問題なくMozillaでATOK Xが使えてるそうだ。Mozillaはあらゆるバージョンでダメなので、Mozilla本体のせいでもないもよう。試しにkinput2にしてみてもダメで、よく言われるuser_prefの記述も試したがダメ。どこかシステム部分での損傷があるのかもしれない。HDDを交換しないといけないので、再インストールするだろうから、もう一度検証してみたい。でも誰か原因知ってる人いたら教えてください。

2001-05-14追記

 このあといろいろ試した結果、カーネルの設定でunix domain socketsが抜けてることに気づいた。これと、ついでにIP: kernel level autoconfigurationもオンにしたら治った。現在は普通に日本語入力できている。なぜこれが関係してるのかはよくわからない。文系なので勘弁してください(笑)
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